ローナミア・フィエンゼ編 十六章 幻想砕く脈動
(今日は途轍もなく調子が良い!!)
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールは疑似神姫を斬った。
「どりゃぁぁぁぁ!!」
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールはケイト・クイーンアイに双剣を振った。
「ッ!!こいつ・・・!!」
ケイト・クイーンアイは青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールを見て驚きながら言った。
ケイト・クイーンアイは剣を生成して握り、青く輝く双剣を受け止めた。
「うおぉぉぉぉ!!!!」
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールとケイト・クイーンアイは叫びながら激しく回転し、降下し始めた。
ケイト・クイーンアイは青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールを蹴って離れ、急上昇した。
アージヴァイズ・ノワールとケイト・クイーンアイは激しいドックファイトを開始した。
「良いぞ!!圧倒してる!!」
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールは嬉しそうに言いながらケイト・クイーンアイを追いかけた。
「なんて強さだ・・・!!勝てない・・・!!」
ケイト・クイーンアイは細かく振り返り、アージヴァイズ・レプシデシアを確認してそう言うと、さらに急上昇した。
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールはケイト・クイーンアイを追って急上昇していった。
「どりゃぁぁぁぁ!!!!」
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールはケイト・クイーンアイを斬った。
「グアッ・・・!!」
斬られたケイト・クイーンアイはそのまま墜ちた。
「やった・・・勝てた・・・あいつに勝てた!!」
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールが嬉しそうに言ったその瞬間、警報音のような不快音が鳴り響いた。
「アァァァァァァァァ!!!!」
双剣を捨てて耳を塞いだアージヴァイズ・ノワールは叫び続ける。
しかし、音はさらに大きくなる。
「!?」
冷や汗を垂らすアージヴァイズは目を覚まして飛び起きた。
目覚まし時計が鳴り響いている。
「どうしたの?」
マグカップを持ったリリーは笑みながら言った。
「リリー・・・」
驚くアージヴァイズはリリーを見てそう言った。
「変な夢でも見た?」
リリーは笑みながら言った。
「お前!今のお前は梨々香なのか!?リベードリヒなのか!?」
アージヴァイズはリリーを見てそう言った。
「何寝ぼけてるの?顔洗ってきな」
茶色眼、灰色髪ショートボブヘア。薄紅色の着物で身を包んだ微褐色肌の少女は笑みながらそう言った。
「お前、誰だよ!」
アージヴァイズは茶色眼、灰色髪ショートボブヘア。薄紅色の着物で身を包んだ微褐色肌の少女を見て大声でそう言った。
「リリー!こいつ誰だよ!」
茶色眼、灰色髪ショートボブヘア。薄紅色の着物で身を包んだ微褐色肌の少女を指さすアージヴァイズはリリーを見て大声でそう言った。
「誰って、ジェシカじゃないか」
リリーは笑みながらそう言った。
「だ・・誰だよ・・・・誰・・・」
驚くアージヴァイズは困惑しながらそう言った。
「ほら、顔洗って」
リリーは手を引っ張りながらそう言った。
違う・・・私はあいつじゃない・・・
「リベちゃん」
リリーは楽しそうに笑みながらそう言った。
言ってほしかった言葉・・・
「批判なんて受け入れなくて良い。誰が何と言おうと泣代を奪還できるのは君たちだけだ。頼りにしているよ」
橘 みよりは肩を掴んで笑みながらそう言った。
欲しかったもの・・・
「東和連合より金の橘花勲章を送る」
みよりは笑みながらそう言うと、制服に勲章をつけた。
橘花軍人たちは笑みながら大きな拍手を送る。
どうして私と居る時より・・・
「ほい、リベちゃん。ごめんごめん、ちょっとやってみたかったんだ」
リリーは瓶のジュースを差し出すと、楽しそうに笑った。
「次はベニワイズだって。月浜との決戦になるらしいよ」
リリーは楽しそうに笑みながら言った。
私だって・・・
「私だって強くなった!!神だって強くて羨ましいって言うんだ!!神に認められたんだ!!」
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールはリリー・ゼノクイーンを見て叫んだ。
しかし、リリー・ゼノクイーンはアージヴァイズを気にすることなくリベードリヒ・ノワールたちと楽しそうに話している。
「どうして見てくれないんだ!!褒めてよ!!楽しそうにしてよ!!心の底から笑ってよ!!」
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールはリリー・ゼノクイーンを見て笑みながらそう言うと、リリー・ゼノクイーンに向かって進む。
しかし、進めば進むほどリリー・ゼノクイーンたちは遠くなっていく。
「リリー!!」
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールは遠くに行って見えなくなるリリー・ゼノクイーンたちを見て叫んだ。
「・・・」
青く輝く双剣を握ったアージヴァイズ・ノワールは照明が落ちるように暗くなる空間を見て冷や汗をかいた。
暗くなると同時に命炎が解除され、アージヴァイズは呼吸ができなくなって倒れた。
「おい・・・何寝てやがる!!」
ドロシー・ベルコント・二コルは怒鳴りながら倒れたアージヴァイズを蹴り飛ばした。
(息ができない・・・私・・・死ぬのか?)
アージヴァイズはドロシーを見つめた。
横暴でわがままな私の育母は橘花国海軍第一艦隊の艦隊総長を務めるほど優秀な軍人だった。
ベニワイズ戦線で妻を亡くし、自暴自棄になり、暴力的になったらしい。
私にとってはいい迷惑だ。
(そうだ・・・キャロッティが・・・助けてくれる・・・)
アージヴァイズはドロシーを見た。
(痛い・・・助けてくれるよな・・・?)
アージヴァイズは暴行するドロシーを見続けた。
しかし、誰も来ない。
(こ・・・ない・・・そうか・・・あいつ、私を見捨てたのか・・・)
暴行を受けるアージヴァイズが瞼を閉じかけたその瞬間、空気が熱くなり、キラキラと音を立てながら幻想乱気が散り散りになった。
「!?」
アージヴァイズは意識を取り戻し、激しく咳き込んだ。
その時、脈動が響き、地上に広がる炎が揺れ、その場にいる者たちの髪や服がふわりと靡いた。
その瞬間、幻想乱気に侵されていた者たちが一斉に意識を取り戻し、激しく咳き込んだ。
「・・・陽の力・・・」
やや艶がある黒髪で目を隠し、紅白の巫女服で身を包んだ異常なまで白い肌の少女はそう言うと、空を見上げた。
「何だこの風・・・」
激しく咳き込んだののは周りを見て苦しそうに言った。
「・・・」
空を見上げるやや艶がある黒髪で目を隠し、紅白の巫女服で身を包んだ異常なまで白い肌の少女は目を隠す髪がさらりと退き、幻想眼が姿を見せた。
それと同時に脈動はさらに強くなり、ついに地上の炎が消えた。
「上がれぇぇぇぇ!!!!」
鳴姫はそう言うと、組織員たちを風を放って上空に吹き飛ばした。
「・・・」
水色眼、白髪セミロングヘア。白色と薄紫色が基調のスカートタイプの戦闘服で身を包んだ色白な肌の女性、キャロルはオフィリアを展開して空中で静止した。
鳴姫の叫びに驚いた疑似神姫も次々と上昇する。
疑似神姫が上昇すると同時に背から黒銀の龍翼を生やしたグラディスが地上に急降下した。
「界創・煉獄!!」
グラディスは力強くそう言うと、拳で地上を砕きながら着地した。
その瞬間、ハウレティアが一気に燃え上がり、地上にあるものが全て焼失し、地面が途轍もない速度で融解した。
「こ、これが終焉の烈炎・・・」
赤紫眼、金髪ショートヘア、赤紫色と黒色が基調のスカートタイプの戦闘服で身を包んだ生者の肌とは言い難い肌のTT-42B-37-01 ソーニャ・ヴィシュトロムは煉獄と化した地上を見て唖然としながら言った。
(大地が・・・地獄に・・・)
目を見開き、驚くアージヴァイズ・レプシデシアは煉獄と化したハウレティアを見渡した。
「・・・」
煉獄に立つやや艶がある黒髪で目を隠し、紅白の巫女服で身を包んだ異常なまで白い肌の少女はグラディスを見た。
「流石は神軍幹部第一位。ヴァビリニオの力と天理照赫に最も近い瞳を持つ怪物」
やや艶がある黒髪が靡く、紅白の巫女服で身を包んだ異常なまで白い肌の少女はグラディスを見てそう言った。
神軍幹部第一位、グラディス・オブ・イェーツ。
ヴェルベサ一番眷属神、心炎龍ヴァビリニオの力と天理照赫に最も近いと言われる聖眼、聖虎眼を継承した上位神。
その身に宿す圧倒的な熱は戦禍を招く愚かなる生物にただ恐怖と絶望を与え続け、口から放たれる炎は戦禍を焼く。
「チート能力に加えてタフなんてな・・・マジで反則だぜ。エンヴィー」
黒銀の龍翼をゆっくりと広げるグラディスはやや艶がある黒髪が靡く、紅白の巫女服で身を包んだ異常なまで白い肌の少女のような女性、サトリを見てそう言った。
「人間に力を貸す神は何であろうと敵だ。その身の消滅を以て罪を償え」
サトリがグラディスを見てそう言うと、サトリを蝕む炎が消え、淡い光が大量に舞い飛び、地面が瞬時に冷え固まって凍結した。
「こいつは歯ごたえありそうだ」
アージヴァイズ・レプシデシアはサトリを見て笑みながらそう言うと、双剣を生成して握った。
アージヴァイズ・レプシデシアが動こうとしたその時、神力が少なくなってゆかりに戻る鳴姫がアージヴァイズの首根っこを掴んだ。
「なにすんだ!」
双剣を握ったアージヴァイズ・レプシデシアはゆかりを見てそう言った。
「総員退避!あの光から逃げろ!」
アージヴァイズを掴んだゆかりは部隊員たちを見て大声でそう言うと、淡い光から逃げ始めた。
「おい!私はあいつと!」
アージヴァイズ・レプシデシアがゆかりを見てそう言った瞬間、体を押し潰すような神気風が吹き荒れた。
アージヴァイズ・レプシデシアはゆかりが放った風に護られるも、衝撃を受けて血を吐き、気を失った。
「うぅッ・・・」
神気風を受けたゆかりは大きくふらつきながらもアージヴァイズ・レプシデシアを離さず、飛び続けた。
死滅した部隊員や疑似神姫が大量に降る中、グラディスとサトリが激突する。
グラディスはサトリに炎を噴く。
サトリは炎を腕で防ぎながらグラディスに向かい、グラディスを掴んだ。
「こいつヤベェッ!!」
黒銀の龍翼を羽ばたかせるグラディスはサトリを見てそう言いながら暴れるが、振り解けず、上に投げ飛ばされた。
投げ飛ばされたグラディスは体勢を立て直すも、幻想乱気に乗って上昇していたサトリに蹴り落とされた。
グラディスは地面に叩きつけられ、大きな土煙が上がった。
「・・・中々やるじゃねぇか」
グラディスは笑みながらそう言うと、飛び起きて上昇した。
その瞬間、グラディスを狙ったサトリの蹴りが地面を砕き、砕かれた地面から氷柱が生えた。
「・・・」
サトリはゆっくりと見上げ、グラディスを見た。
グラディスは幻想乱気に乗り、途轍もない速度で向かってくるサトリが振る拳を弾き返した。
グラディスが腕を振ると、甲高い音を立てて龍爪がサトリに襲い掛かった。
「・・・」
サトリは龍爪でデコから鼻にかけて斬られ、妖血と髪の毛が飛び散った。
サトリは瞬時に傷を治し、再び振られた龍爪を避けると同時にグラディスの左腕を掴み、振り回した。
グラディスは手刀で自分の腕を切り落とし、サトリから離れた。
破断された腕は大爆発を起こし、爆炎を放った。
「・・・」
グラディスは地上に落ちたサトリを見ながら腕を生やした。
「・・・」
サトリはゆっくりと起き上がり、グラディスを見た。
「そろそろ終わりだ」
グラディスがそう言うと、口から炎が溢れ出した。
黒銀の龍翼を広げて空中で静止したグラディスは途轍もない勢いで炎を吐き出した。
炎は扇状に広がり、地上を燃やしていく。
「・・・これを人間相手にやってたのか・・・案外容赦ないね」
炎を受けるサトリは笑いながらそう言った。
グラディスが放つ炎は勢いを増して白色に変化した。
白色の炎が地上を覆う中、鼓膜を劈くような強烈な異音と共に辺りの雰囲気が変わった。
その瞬間、どこからともなく発生した衝撃波が炎を吐くグラディスを襲い、グラディスは何もわからないまま地面に落ちた。
「なんだ・・・今の・・・」
ボロボロになったグラディスは液状神気塗れで傷だらけの顔を上げながら言った。
「どうだ!!これが裁きだ!万象の力だ!!」
歩みを進めるサトリはボロボロのグラディスを見て笑みながら言った。
グラディスに向かって歩みを進めていたサトリは何か気付くようにハッとして足を止めた。
途轍もない静寂が辺りを包み込んでいる。
そして、その直後、途轍もない悪寒が全身を駆け巡る。
「・・・」
冷や汗を垂らすグラディスは周りを漂う紫色の光の粒を見た。
「や、夜光・・・」
冷や汗を垂らすグラディスは辺り一帯を包む薄紫色の光を見て絶望しながらそう言った。
「・・・な・・・な・・・ナハトォォォォォォォォ!!!!」
怒筋をいくつも浮かべたサトリは薄紫色の光を見て激しく怒鳴った。
その瞬間、薄紫色の光が一瞬にして黒色に変化した。
この世の雷と金切り音を集約させたような轟音が静寂を打ち砕き、強烈な衝撃波がハウレティア全土に広がる。




