低評価に凹む作者様へ。まずは自分の意志からぶれずに書き続けて下さい。やがて低評価は、新世代の読者様を獲得するチャンスだと気付きます。
どうも今晩は! シサマという者です。
現在私は、3月末まで連載していた看板作品を再開する為に奮闘中なのですが、ブランクの後に連載中のテンションを取り戻すのはなかなか難しいですね。
何しろ私の看板作品は、1話あたり20000文字を一気に投稿する、現在この「小説家になろう」サイトではそうそうお目にかかれない、超ニッチ作品なのですから(笑)!
そんな背景があり、最近エッセイや詩に寄り道しちゃっていますが、必ず今月中から再開しますのでご安心下さい。←誰も見てない?
さて今回は、私を含めた「作者寄りユーザー」の皆様が一度は傷付き悩む事になる、「自身の作品への低評価」との付き合い方を伝授したいと思います。
もっとも、長いタイトルで殆ど結論を明かしちゃっています。
タイトルだけで満足してブラバするか、最後まで読むかは読者様の自由ですよ。
まずは低評価についてですが、いくら自分の好きな様に創作活動を続けている私でも、そりゃあ貰ったら凹みますよ。
低評価を貰うタイミング次第では、控えめに言って逆探知して罵りに行きたくなる時もあります(笑)。
自分の器を大きく見せようとしている人間ほど、器がちっさいですからね。
ところが不思議な事に、めげずに作品を書き続けていると、遅かれ早かれ平均の評価点は上がっていきます。
経験を積んでレベルアップしたのか、それとも低評価に同情してくれた優しい読者様が高めのポイントを入れてくれたのか。
もしくは、低評価にめげずに書き続ける作者の向上心を評価して、低評価を入れた読者様が少しポイントを上げてくれたのかも知れません。
低評価だったポイントが後から上がっているという現象は、実はかなり頻繁に起きているのです。
誤差なんかじゃないと確信出来るポイントしか上下していないですからね!←自虐。
ただし、このポイントによる「名誉挽回」には、ある条件があります。
自分の世界にだけ閉じこもる事なく、他人の作品に目を通して評価したり、感想を残す事。
そして、活動報告やエッセイなどで発信する機会があれば、ポジティブに自分の意志をぶれずに貫くという事ですね。
自分の流儀にこだわって認知させる努力をすると、逆に自分の器がちっさい事が分かってしまい、対外的な印象も考えながら行動する余裕が生まれるのでしょう。
低評価を貰う事は、ランキング上位の作者様や書籍化作者様でも頻繁にあります。
いや、むしろ敏感に流行りを取り込む事を恐れない作者様の比率が高い分だけ、ランキング上位作品や書籍化作品は批判も呼び、平均点は意外と低いのかも知れません。
そして、そんな作品を書く作者様の元には、時には低評価のみならず誹謗中傷が押し寄せる事もあります。
それに比べて、ランキング上位や書籍化とは余り縁のない作者様の作品には、低評価は来ても誹謗中傷が来る確率は低いのではないでしょうか?
私は「なろう」に来て1年と8ヶ月が経過し、感想は460件ほど貰いましたが、誹謗中傷は1件もありませんね。ありがたい事ですよ。
一応明記しておきますが、「〇〇だからつまらない」とか「〇〇のシーンやセリフは△△のパクりじゃないか?」という感想が来たとして、心外に感じた作者様がこれに腹を立てる権利は当然あります。
しかし、これは読者様の理由付きの批判であって、間違っても誹謗中傷ではありません。
この感想を送った事が間違いだったと、相手に認めさせる返信を行う。
或いは、敢えて弁解をせずに謝罪を選択する事で、周囲の読者様からの励ましや肯定を勝ち取り、それ以上の険悪な雰囲気を避ける。
そういう対応が必要になります。
それだけの器を作者様が見せられるか、肯定的な読者様を味方に付けられるかどうかが重要ですが、その作業は盗作に頼らず作品を書く事の出来る人なら容易な事です。
自分というストーリーを創作しながら、最後は読者様が共感出来る様な着地点を考える能力がなければ、ひとつの小説を完成させる事すら不可能なのですからね。
こういう私も、他人の作品の感想欄で熱くなってしまった事があります。
熱くなっている時は、自分が正しい、相手はおかしいと考えてしまいますが、何度も粘着してしまう前に撤退する事が重要です。
その瞬間は、自分だけが悪どい敗者に見られてしまうかも知れません。
でも、引き際は周囲の皆が見ています。
その決断にポイントやランキングはありませんが、その後の立場と創作活動を左右するターニングポイントになると思いますね。
以上の凡例を踏まえて、誹謗中傷が来る確率が少ない作者様にとっての最大のストレスは、自身の作品への低評価。
そして、その低評価に凹まずに済む為の秘訣は、やはり交流を広げて逆お気に入りユーザー様、相互ユーザー様を増やす事でしょう。
やはり人間同士の情なのか、交流のあるユーザー様は余り低評価は入れません。
低評価を入れるくらいに気に入らない作品であれば、ポイントを入れずに静かにブラバする傾向が強いと感じます。
私は相互ユーザー様の作品を全て読んでいる訳ではない不良ユーザーですので(笑)、当然私の作品も相互ユーザー様から必ず読まれている訳ではありません。
それでも特に恨みを買う事もなく、投稿後いち早く確認出来るポイントは相互ユーザー様からの物が多く、大半が★4つか★5つでした。
人間とは都合良く出来ているもので、最初に高評価が来ると、その後に低評価が来ても「まあ、そんな読者もいるよなぁ……」と、最低限の冷静さを保てます(笑)。
私の作品の評価は、どうしても相互ユーザー様からの初動に頼ってしまう事が多く、相互ユーザー様の力でマイナージャンルの日間ランキング上位に躍り出たりした場合、「これは自分の実力ではない……」と悩んだ時期もありました。
相互ユーザーを作る力も作者様の魅力のうちでしょうし、数の力でランキングや書籍化が左右されている現実がある以上、この事に引け目を感じた所でその作者様の人間性がアップする訳ではないのですが……。
そして、この葛藤を経て初めて、私は低評価の本当の意味を知る事になるのです。
ある程度作風が固まり、そこそこの相互ユーザー様が増えた作者様は、人脈や作品の内容、投稿のタイミング等でポイントの増減には可能性を残すものの、作品の平均評価点は安定化。
この段階で突然突き付けられる低評価とは、その作者様をよく知らない読者様。
つまり、新しい読者様である可能性が高いのです。
事実私も、先日投稿したエッセイは、低評価が複数来る所からスタートしました。
始めのうちは、普段のエッセイとは違う作風だから失敗したかな……と思いましたが、あれよあれよとポイントとランキングが上昇し、結果的に日間ランキング第2位、総合ポイントは私のエッセイ中3番目に高い作品となったのです。
そして、極めつけは届いた感想。
その大半が、初めて会うユーザー様でした。
初動では低評価で苦しんだ作品が、新しい読者様を獲得する事により、結果として高ポイントと高PVを得たのです。
経験の浅い作者様が、特に処女作に低評価を最初に突き付けられると、筆を折りたくなる程に凹むでしょう。
しかし、最初から素晴らしい作品を書ける作者などそうそういませんし、ランキング上位や書籍化を勝ち取る作品が素晴らしい作品なのかどうかは、このエッセイジャンルの猛者どもを見れば断言は出来ないと思います(笑)。
まずは自分の意志からぶれずに個性を貫き、その個性に賛同してくれる仲間を作る。
これは何も、マイナーな生き方をしろと言っている訳ではありません。
テンプレが大好きなら、テンプレに自分を全力で反映させて思いっきり暴れて下さい。
本気で楽しそうな人の周りには、必ず人が集まります。
そして自分の限界や傲りを自覚する経験を経て、いつの日か再び突き付けられる低評価が、実は新世代の読者様を獲得するチャンスであると気付いて下さい。