悪夢、再び
誤字報告いただきました。ありがとうございます。たくさんあったみたいで、今思うと「こんなに未熟な文章を晒してたのか……」と恥ずかしくなりましたw
そういうわけで、見つけたらどんどん教えて欲しいです。お願いします(_ _;)
「「「「「「えっ…!?」」」」」」
周りの声に首を傾げるしかない『少年少女』。しかし
「ま、魔法剣士…?あの指名手配中の……!?」
周囲全ての人間の気持ちが集約されたその言葉に、ただの『少年少女』でなくなった二人が反応した。
「………ッ!!?」
「ま、まずいよ…!」
(なぜ急に魔法が……!?)
このとき起こった事象は単純だった。バレないように、魔法で姿を自分達だと認識されないようにしていたゲイン達。この二人は、互いの魔力が干渉し合って互いはきちんと正しく認識していたが、周りの人間は魔力でゲインの魔法に干渉していなかったためバレていなかった。だが、あるモノが二人を襲った。そう、あの波である。波の正体は密度の高い魔力が波状に放たれたモノだった。干渉する魔力が強ければ魔法を一部無力化するに留まらず、魔法そのものを破壊することもできる。つまり、リスが行っていた事が大規模で行われただけの事だった。
そして、ゲインもすぐにそれに気が付いた。
(あんな強く広く魔力を放てるやつなんて限られてるぞ……!例えば―――)
――――ズドォンッッ!!!
激しい衝突音。そして、そこから現れたのは
「よぉ。一昨日は随分と愉快なことしてくれたなぁ?ちょっとお礼をしに来てやったぜ」
「やっぱりお前らか――――クソ勇者どもがああぁぁァァアッッッ!!!?」
怒りの沸点をこえてなお気化して天空へ昇っていく水蒸気のように、ゲインの感情は昇り高まり溢れ出し、そして暴れだす。
そして勇者達にとっては、雑魚に手痛い仕打ちを与えられた『悪夢の権化』、ゲインにとっては怒りと憎しみと悲しみと、その他諸々の感情全てが乗った自分の半身ともいえるソレ――
すなわち、あの"黒"もまた、確かな攻撃意思を持って、勇者達と民衆と、そしてリスの前に姿を現した。
久々の勇者登場!○ね、このやろー!
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