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最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。  作者: 羽海汐遠
リラリオの魔王編

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305.研鑽を怠らぬ魔王レア

※加筆修正を行いました。

 魔人達の来襲を受けていたダイオ魔国では、レアの活躍により魔族達がこれ以上なく湧いていた。


 自分達より遥かに強く上位の種族が『ヴェルマー』大陸を征服しようと襲撃してきた事で、絶望感を露わにしていただけに、まさか『魔族の王』となったあの少女がここまで強く、そして頼りになるのだとようやく実感して感激した様であった。


「す、凄い! 俺達の王はあの魔人族より強いんだ!」


「うおお!! レア様万歳!!」


 レアがダイオ魔国王が待つ城へと歩いていくと、口々にレアを称える声が木霊する。彼女はその声を聴きながら堂々と歩き始めていく。


 そしてレアが手を軽く上げるともはや神格化したレアを崇拝している者も居た。地鳴りの如く魔族達が手を叩きレアにこれまで以上の賞賛を贈る。


 『ダイオ』魔国城に居る『レグーザ』や『エリス』は、堂々とこちらに向かって歩いてくるレアを城の窓から見下ろしながら溜息を吐く。


「ま、まさかあんなにもあっさりと……! 相手は魔人なのですぞ!?」


「レグーザ王。どうやら私達は何があっても、レア女王陛下には逆らう事はしてはいけませんね」


(相手は『幹部級』で間違い無かった筈です。それがあんなにも容易く……!)


 レイズ魔国の女王として『ラルグ』魔国の女王レアに負けた時、薄々感じていた事だが、どうやらそれは今回の事で確信に変わった。


 同じ魔族として力だけではなく、その力に見合ったカリスマ性のようなものを感じる。芯がしっかりしているというか、あの年齢でまさに『王としての器』を持っていると、そう感じたエリス女王であった。


 そして部屋に戻ってきたレアをレグーザとエリスは手厚く迎える。そしてレアはがっかりした様子で魔人の事を語り始める。


「少しばかり過大評価しすぎていたようねぇ? あの程度なら貴方達でも何とか出来るようになってもらわないといけないわ」


 レアの言葉にレグーザは慌てて首を振って、エリスは苦笑いを浮かべるのだった。


「レア様。それは酷という物ですよ。魔人は長い歴史の中で龍族に次ぐ種族でした」


 ()()()()()()()()()()()と言いたげなエリスを見たレアは、少しだけ不満そうに眉を寄せた。


「その思い込みが自分の成長を妨げるのよ? 本当に自分の可能性を全て試した? エリスちゃん? 悪いけど私にはそんな風には見えないわねぇ? 貴方のそれは逃げでしかない」


 余りに魔族という種族を蔑むように告げたエリスに思う事があったのか、レアはいつもの飄々とした態度ではなく、真剣な表情を浮かべながら咎めるようにエリスを叱りつける。


「!」


 ハッとした表情を浮かべながら、エリスはレアの目を見つめる。


「魔人に敵わないと思うなら、敵うと思うまでいろいろと試してみなさい。その大層な魔力は飾りかしら? レイズ魔国王エリス! 私は()()()()()()()()()()と言った筈よ!」


 そう言うとレアは最後に笑みをエリスに向けるのだった。


「敵いませんわね」


 レアはその言葉にまだ言うかと口を尖らせて何かを言おうとしたが、エリスの表情を見てそうではないと気づいた。


「我々『レイズ』魔国は確かにある可能性を秘めています。その事に気づかれるとは流石はレア様です」


 そう言うと手元に魔力を込め始めて見せるエリス。その様子を見てレアはニヤリと笑う。


 イマイチ今のやり取りと話の流れを理解出来ていない『レグーザ』だけが、レアとエリスの両女王を交互に見比べるのだった。


「ふふ、わかっているならいいわぁ。それじゃあ今後について話をしましょうか」


 その言葉にレグーザとエリスは頷きを見せるのだった。


 ――そうなのである。


 この場に居る者達はこれで魔人の襲撃が終わるとは考えてはいない。むしろ派遣されてきた今回の魔人を倒してみせた事で『ディアミール大陸』の本国に居る『魔人』と本格的な戦争が始まる事を予見していたのであった。


 格下に見ていた魔族が先遣隊とはいえ百を超える魔人を倒して見せたのだ。魔人達は今度は本腰を入れて魔族に戦争を仕掛けてくるだろう。今度は確実に魔族を滅ぼすか大陸ごと支配下に置くために――。


 レア達の話し合いに熱が入り、やがて夜を迎えるとレア達は自国へと戻るのであった。


 ――ひとまずの危機は去った。魔人達が攻めてくるまでには猶予があるだろう。


 エリスは先程のレアの言葉を受けてレイズ魔国へと戻り、考えていた事を実現させる為に動くのであった。


 そしてレアは、ラルグへ戻るとすぐに自己研鑽の修行を始める。魔人との戦争など研鑽を休む理由になどならない。エリスにも告げた事ではあったが、レア自身がまだ全ての可能性を試したわけではない。


 フルーフに世界を取ってこいと言われた以上は、まだまだ強くならなくてはならない。この世界では現在のレアですら魔族では最強かもしれないが『レパート』の世界にはフルーフという本当の最強の存在を知っている。


 【種族:魔族 名前:レア(真なる魔王)『青』の練度2.6】。


(まだまだね。まだこれでは龍族には到底敵わない。世界を取る為にはもっともっと力がいるわねぇ)


 フルーフ程に強くはなれないかもしれないが、それでもレアは諦めることはしない。


 自分の成長を止めるのは()()だと気づいているレアは、どこまでも強くなりたいという思いを胸に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

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