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最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。  作者: 羽海汐遠
ヴェルマー大陸の冒険者ギルド編

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2300/2311

2282.新たなギルド登録の試験担当官

「それは……確かに対抗戦に参加しようとしている我らにとっては、非常に助かる話ではあるが。良いのか?」


「まだ表立っては公表されてはおりませんが、ギルド対抗戦の参加資格は『Dランク』以上と決まったようですので、私の権限で一応はDランクまでは上げさせて頂く事も可能なのです。流石にC以上ともなれば『指名依頼』を通して上げさせて頂く事になるでしょうが、Dまでなら何も問題はありません。ただまぁ、あまりこういった事は可能な限りしたくはないというのが本音ですがね……」


 ディネガーは戦闘特化でランクを決めるタイプではないようで、あくまで『冒険』を行いながら、あらゆる面で『冒険者』として順応出来るかを一番に考えて、勲章ランクというものを定めたいと考えているのだろう。


 しかしそれでもこのヴェルマー大陸では、ミールガルド大陸以上の戦闘能力が重要という事もあり、このレイズ魔国のギルドでは、ギルド登録の試験もグランの町などと比べると難しくなっているという事もまた事実であり、そんな中でも『ネミア』というディネガー自身が直接担当官として選んだ冒険者をあっさりと倒してしまった以上は、気に入らなくても合格にして、更には権限以内での上限までランクを上げざるを得ないと決断を下したようであった。


「難しい判断をさせてしまってすまぬな。我がこやつらを対抗戦に出させたいと考えた事から始まった事なのでな。今回の一件が終わった後は、冒険者ギルドに色々と貢献が出来るように便宜を図ると約束しよう。その時には我も直接依頼を受ける……といっても、我もDランクだった筈だからな。出来る事は限られておるやもしれぬが」


 謙遜するようにソフィがそう言って笑うが、そこでようやくディネガーはソフィのランクを思い出したのだった。


(そう言えば私がこのギルドに来た時から、ソフィ様は勲章ランクDだと仰られていたと記憶している。ま、まぁ、ソフィ様は魔国王として国の為に色々と動いておられたのだから、仕方のない事ではあるのだろうが、それにしてもソフィ様の方こそ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。この御方をいつまでも勲章ランクDにさせておく事こそが、色々と今後不利益を被りそうな気もするのだが……)


 思わずそんな事を考えてしまう『ディネガー』であった。


「あ、ありがとうございます。それではエルザ様がお連れになられた方々も同様にDランクからのスタートという形にさせて頂きますが、一応の形として御一人ずつ実技担当官と戦って頂いてもよろしいですか?」


「え、ギルド長……。ネミアはまだ目を覚ましていませんが、もしかしてそれって私が戦うんですか?」


 先程、ネミアと同じ部屋に居たもう一人の登録の担当官の魔族が、愕然とした様子でそう告げるのだった。


 流石に自分より力量が高いネミアが戦う事すらせぬままに意識を失わされてしまったところを見て、彼女もやりたくないと考えた様子であった。


「ふむ、どうせ合格する事が分かっているのであれば、無理にせずとも良いのではないか? それとも形だけで良いというのであれば、我が試験官をやるというのはどうであろうか? 元々グランの町のギルド長である『ディラック』から、このレイズ魔国の冒険者ギルドを頼まれたという経緯もあるし、レルバノンをギルド長に据え置く前は我がこのシティアスでギルド長をするかもしれなかったのだからな」


 確かにそういう経緯で間違ってはいないが、ソフィは最初から自分がギルド長になるつもりはなかった為、あくまでこれはソフィが登録を行うイリーガル達と戦いたいだけであった。


「……それは、親分と戦えるという事ですかい?」


「な、何と! 我々がソフィ様と公式の場で模擬戦が行えるというわけですかっ!」


「あ、あたし、やりたいですっ!」


 そう直ぐに声を上げたのはイリーガルにブラストにリーシャ達だったが、エイネやディアトロス達も口には出さないが、戦ってみたいとは考えている様子なのが、その表情からも見て取れるのだった。


「お、お待ちください! 確かにこのヴェルマー大陸のギルド設立に関しては、先程のソフィ様のお言葉は決して間違ってはおりませんが、それでも一度はギルド長になる事をご辞退なされた以上は、当ギルドの職員というわけではございませんので、たとえ形式だけだとしてもソフィ様が、試験官をなさるのだけはお控え下さい!」


 慌ててディネガーがそう言うと、確かに形だけとはいっても冒険者の身でありながら、他の冒険者のギルド所属の試験の担当を行うのは間違っているなと思い直すのだった。


「うむ……。確かに権限もないのにギルド職員の真似事をするのは良くない事だな。軽率な発言を行ってすまなかった」


 そう言ってソフィがディネガーに謝罪を行うと、彼は慌ててソフィの頭を上げさせようとするのだった。


 ……

 ……

 ……

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