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最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。  作者: 羽海汐遠
停滞からの脱却編

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205.レイズ魔国の冒険者ギルド

※加筆修正を行いました。

 エルザとの修行が始まり更に数日が過ぎた頃、レルバノンが冒険者ギルドの枠組みを構築していき、シスやユファそしてリーゼ達は『シティアス』の建物などを修復していく。


 レイズの首都シティアスは廃墟の状態からたった数日で、ほとんどが元通りと呼べる状態に戻った。


 外での食料調達は今まで『ラルグ』魔国軍を恐れて出来なかったが、今はソフィの配下が睨みを利かせている為、自由に行動が出来ている。


 初日の会議に参加した者達が『冒険者ギルド』に所属して、こうしてみんなで協力している為、毎日少しずつレイズにも活気が戻り始めていた。


 冒険者ギルドの共通クエストであった国の復興は、成功の一途を辿っていると言えるのだった。


 もちろんレイズ魔国の復興で終わりではなく、今後はトウジン魔国や他の破壊された国や街も直していき、多くのヴェルマー大陸にある国々に()()()()()()を広めて行くつもりではある。


 ……

 ……

 ……


 そしてインフラ整備などが行われている『シティアス』の町外れで、今日もまたエルザの修行は行われていた。


 ベア達は自分たちの鍛錬が終わった後、仲間達とエルザの修行を見る事が常になっていた。


 そして今日は『スイレン』や『リーネ』もその姿を見せていた。


「彼女、どんどん強くなっているな」


 スイレンはここ数日でエルザのぎこちなかった動きが、徐々になくなっていく(さま)を見ていた。


「まあ修行をつけているのが、()()()()()だからね」


 自分自身の修行を思い出して、リーネは溜息を吐きながらそう言った。


「くくっ! お前もかなり鍛えられていたからな」


 スイレンはへとへとになりながら、屋根を上り下りを繰り返していた妹の姿を思い出して笑う。


「ソフィって見た目に反して、物凄い情熱馬鹿なところがあるよね」


 強くしてやろうという気持ちが強すぎて、少しスパルタ気味になるようだ。


「そこがソフィ様のいいところなのですよ」


 いつの間に横に立っていたのか『ラルフ』が会話に参加した。


「ラルフ殿、貴方も随分と強くなられましたな」


 そんなラルフにベアが話しかける。


 ベアは『漏出(サーチ)』などの『魔法』を使えない為、正確な戦力値などは測れはしないが、本能で今のラルフの強さを悟る。


「ええ、私も()()()()()()()()を、師にしてしまいましたからね」


 今は建物の修復でこの場に居ない、ユファの事を言っているのだろう。


 このラルフもまたあの夜からユファから修行を続けている。


 ベア達との鍛錬の時とは違い、休む時は休み修行をする時は徹底的にしている。


 そのおかげもあってやり過ぎるという事もなく、毎日少しずつでも自分が強くなっていくのを実感していた。


 今のラルフはあの『目標(リディア)』がどんだけ前を歩いていても少しも焦りはなかった。


 ――ユファという頼りになる師匠が、今の自分にはついている。


 当面はまだ追いつけないかもしれないが、いずれは追い抜けると信じさせてくれていた。


「ソフィもとんでもないけど、周りもとんでもない人たちが集まっているよね」


 ぼそりとリーネがそう言うと、その場にいる者達も納得の頷きを見せるのだった。


 そしてそんな話をしている間も、ソフィとエルザの戦いは続いている。


 初日の修行の時のように大刀にばかり気を取られず、しっかりとソフィから視線を外さずに、エルザは立ち回っていた。


 すでに第二形態と言えるソフィを圧倒しており、魔族としてのソフィを上回り始めていた。


 リーネはソフィの事をスパルタのように言ってはいたが、丁寧に強くする教え方をするあまりにそう感じているだけであり、着実に強くなるように順序立てて編成されているプログラムであった。


 その甲斐あって、今のエルザは前衛として申し分ない動きが出来ており、あくまで大刀を武器としてはいるが、もし手元になくなったとしても何も困らない。


 手や足にそして、()()()()()()()がしっかりと武器として機能し始めている。


 今の『エルザ』であれば、()()()()()()()()()()が相手でも、数分程度であれば()()()()に渡り合えるだろう。


 ソフィはそろそろエルザを、他の配下達と戦わせても良いだろうと考え始めるのであった。


 【種族:魔族 名前:エルザ 年齢:244歳

 魔力値:11万 戦力値:1490万 所属:レルバノンの配下】。

※戦力値1000万以上であれば、最上位魔族と呼ばれる領域です。


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