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最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。  作者: 羽海汐遠
イダラマの同志編

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1480.ヒノエの悪ふざけと、今後の為の準備期間

※加筆修正を行いました。

 前時代の『妖魔召士』達が『妖魔退魔師』本部に乗り込もうと画策し、ゆっくりと『サカダイ』近くの旅籠町に近づいている頃、その『サカダイ』の町ではソフィ達が再びシゲンの元へと集められるのだった。


 その場所にはソフィ達だけではなく『妖魔退魔師』組織の最高幹部であり『組長格』である『ヒノエ』『スオウ』『キョウカ』の姿もあった。


 ここに居る最高幹部達もまたソフィ達と共に『妖魔山』へ調査に行く事になるメンバーであった。


「ソフィ殿がヒュウガ殿一派の居る『牢』と、その周囲に『魔力』を奪うという『結界』を張ってもらった事により、我々は当初の予定通り、ここに居る者達で『妖魔山』へと向かう事が出来るようになった。まずは『ゲンロク』殿と今後の話をするために遣いを派遣しようと考えていたが、ここに居るソフィ殿が再び『魔法』で直接『ゲンロク』殿達の里へと『魔法』とやらで『移動』を送ってくれるという話だ」


「お、おお……! あれをまた体感出来るのか! こ、今度は目を見開いて空からの景色を目に焼き付けてやるぜ!」


 ヒノエは余程に『高等移動呪文(アポイント)』を気に入ったようで、目をキラキラとさせながらそう口にするのだった。


「ヒノエ組長、まだ総長の話の途中ですよ?」


「あ、す、すんません! つ、つい……!」


 ミスズ副総長に指摘をされて慌てて頭を下げるヒノエだった。


「ぷぷっ! ほんとクソババアは背が高いわりに精神年齢が低いよ……ねっ!?」 


 ミスズに怒られているヒノエを見たスオウが揶揄っていると、その姿を見たヒノエは恐ろしい速度で小柄なスオウの身体を掴んで持ち上げると、そのままスオウの顔を自分の豊満な乳房に押し当てるのだった。


「ぷわっ……、な、何を……ぷっぁ……するんだっ!!」


「んん? なんか言ったかい、チビ助ぇ?」


 ヒノエは器用に胸元を緩めながら正面に居るスオウだけ見えるように衣服をはだけさせると、丸出しとなった両胸の谷間にスオウの顔を埋めるように押し付けて、強引に挟みこむように顔を寄せると上下に擦り始める。


 スオウはヒノエの大きな乳房を余すところなく見てしまい、更にはそのやわらかい感触を直接伝えられた事で、顔を真っ赤にさせながら必死に逃れようとしたが、ヒノエの恐ろしい程の怪力で直ぐにまた強引におさえつけられて逃れる事が出来ず、必死に文句を言おうと口を開くが、喋ろうとするとすぐにまた谷間に顔を押し付けられる。


「あ……、あぅっ! や、ぷぁっ、めろよぉ!」


 ヒノエのやわらかい胸の感触を無理矢理味わわされて、口を開くたびにその口に乳頭を押し付けられてしまい『スオウ』は更に顔を赤くするのだった。


 スオウはヒノエの事を『クソババア』と呼ぶが、まだヒノエは二十代であり、実は彼とそこまで齢の差はない。


 そんなヒノエという女性に望んでいないのに好き勝手されているスオウは、目を瞑って悔しそうにヒノエという女性の乳房の感触を味わわされ続けるのだった。


 ヒノエはその恥ずかしがって顔を赤くするスオウの反応を楽しむように、ニヤニヤと笑いながら更に『スオウ』の()()がどうなっているかをその手で確認しようと、左手一本で『スオウ』の首の後ろを掴んで胸に押し付けて身体を密着させたまま、右手をスオウの股間に近づけたが――。


「そこまでです」


 ――その瞬間に、副総長のミスズに恐ろしい程の『殺意』を放たれるのだった。


「うっ……!!」


 ヒノエは慌ててスオウを胸元から放り投げると同時に素早い所作で衣服を正し、そのまま気をつけの姿勢を取るのであった。


「ヒノエ組長、ここは貴方の閨 ではないのですよ? それに時と場合を考えなさい……」


「す、すんません!」


「本当に次はありませんよ?」


「き、肝に銘じます!!」


 流石にやり過ぎたかとばかりに冷や汗を流しながら反省するヒノエと、ようやく解放されて大きく呼吸をするスオウ。


 そしてそのスオウに寄り添って背中を擦りながら、ヒノエを非難するような視線を向けるサシャであった。


 そしてこの場に連れてこられていた『サノスケ』は、先程の光景を見て恐ろしい形相を浮かべながら『スオウ』組長を睨みつけるのだった。


(く、くそうっ! 俺が先にあのでかい乳を揉みしだいて味わう予定だったのに! あのガキ『組長』だか何だか知らねぇが、く、口にまで……! う、羨まし……、い、いや、妬まし……、いや、けしからん!)


「話を戻すが……、ソフィ殿の『魔法』であれば短時間で『ゲンロク』殿の里へ行けるようなのでな。そこでもう話をつけてこようと思う。直ぐに返事がなければ近くの『旅籠』で逗留(とうりゅう)し、準備が整い次第に直接そこから『妖魔山』へ向かうつもりだ」


「つまりそれは、もうここへは当面は戻ってこないという事ですね?」


 先程までのふざけていた態度は何処へやら。


 ヒノエは真剣な表情を浮かべてシゲンに確認を行うのだった。


「ああ、その通りだ。先程も言ったが『ゲンロク』殿の里までは『ソフィ』殿の協力で直ぐに向かえる。その為に数日の期間を設けようと考えている。その間に各々の準備を整えておいてくれ」


「「分かりました!」」


 その場にいる『妖魔退魔師』組織の者達は、一斉に総長シゲンに返事を行うのだった。


 …………


 皆が準備を整えるべくシゲンの部屋を出ていった後、ソフィもヌー達と共に宛がわれている部屋に戻ろうとしたが、そこにミスズとシゲンが近づいてくるのであった。

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