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最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。  作者: 羽海汐遠
イダラマの同志編

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1433.暗躍する者達

※加筆修正を行いました。

『ユウゲ』と『ヤエ』を除いた『退魔組』の者達が全員去った後、ユウゲとミヤジは新たにユウゲの護衛であった『ヤエ』を連れて『サカダイ』から『ケイノト』へと向かい歩き始めていくのであった。


 …………


 去っていくユウゲ達を見張っていた二組の存在が居た。


 一組目は『サカダイ』の門の上から見張っていた『妖魔退魔師衆』の者達である。


 彼らは先に去っていった『退魔組』の者達に対しては本部付けの『予備群』達に任せて彼らは『特別退魔士(とくたいま)』であった『ヒイラギ』と『クキ』、それに『ユウゲ』達を担当する者達のようである。


 このまま本部付けの『妖魔退魔師衆』は、彼らが向かう先の町に居る町の護衛隊である『予備群』達と連携を取りながら監視を続けるだろう。


 この監視の者達こそが、サシャが『本部』で説明を行っていた者達である。


 ――そしてその『妖魔退魔師』の監視とは別の二組目。


 自分達の周囲に『結界』を施して『妖魔退魔師衆』や『ユウゲ』達に居場所を悟られるぬように彼らを見張っている者達が居た――。


 かつて彼らは『旅籠町』から脱獄させたばかりの『ミヤジ』と『トウジ』をヒュウガに命じられて『監視』を行っていた『ヒュウガ一派』の『ライゾウ』と『フウギ』であった。


 彼らは『ケイノト』の南にある森に『トウジ』が『キョウカ』をおびき寄せるところを『監視』していたのを最後に、ヒュウガの元を離れて『本当』の同志である『イダラマ』の元へと戻っていた。


 そして再びその同志の『イダラマ』の命令で『ヒュウガ』達一派の『監視』を継続していたが『加護の森』でヒュウガ達が妖魔退魔師たちに捕縛された後、こうして『ライゾウ』と『フウギ』は『サカダイ』近辺で『結界』を施しながら様子を窺っていたのである。


 ヒュウガ達が妖魔退魔師達に捕まえられた以上、当面の間は出てこられないだろうと判断してこの場から離れようとしたところ『退魔組』達が外に出てきた事で、戻ろうとしていたところを止めてたのだった。


 この『ライゾウ』と『フウギ』達は息を潜めて『ヒイラギ』と『ユウゲ』達の話を盗み聞いて、彼らの『同志』であった『テツヤ』達が『コウヒョウ』の『同志』達に助けを求めているという事を悟ったのであった。


 ユウゲ達が去った後も彼らは『結界』を維持しつつ、その場で動きを止めていた。


 そしてユウゲ達を追って『妖魔退魔師衆』の監視達の姿が消えた辺りでようやく『結界』を解くのであった。


「どうやらテツヤ殿はあの『退魔組』の『特別退魔士』達に伝言を頼んだみたいだが……、どうする? ひとまずは『コウヒョウ』に戻り『イダラマ』様の耳に入れておくか? フウギよ」


「ああ……。だが『妖魔山』に入るこのタイミングは些かまずいのではないか? ライゾウよ」


「しかしヒュウガやジンゼン達はどうでもいいが……。我らが同志の『テツヤ』殿を見捨てる真似は出来まい? それにイダラマ様や我々の『同志』達が今後『妖魔山』で目的を果たす為には『ゲンロク』達『妖魔召士』組織の連中は邪魔になる。計画の為にはこれまでのように『ヒュウガ』に反旗を翻してもらって的になっていて貰った方が有難いのは確かだぞ……」


「そうだな。万が一という事もある。それに奴らが外に出てきたという事に関して、もう少し詳しく詳細を知っておきたい。何故『退魔組』の連中が出てくる事が出来て『妖魔召士』が一人も外に出されていないのかとかな」


「ああ、それは俺も考えていた事だ。それにテツヤ殿から伝言を預かった筈の『ヒイラギ』とかいう小僧達は、そのまま無視をしてこの場を去っていったようだしな。許されざる行いだとは思わないか『フウギ』よ」


「そうだな『ライゾウ』。我らが『同志』の言葉を軽く見ていなければ出来ない所業だ。たかが『退魔組』の退魔士如きが『妖魔召士』様の言葉を無視をした報いは受けてもらうところだった。ついでに色々と話を聞かせてもらおうではないか」


「ああ。そうだな『フウギ』よ。全て話させた後に処理してしまうか」


「そうしよう」


 二人は恐ろしい笑みを浮かべた後、その場から音もなく消え去るのであった――。


 ……

 ……

 ……

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