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最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。  作者: 羽海汐遠
サカダイ編

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1400.悪魔と言葉の重要性

※加筆修正を行いました。

 空から『サテツ』や『セルバス』達の様子を窺っていた『妖魔召士』の『キネツグ』と『チアキ』だったが、その両名を捕捉している別の者達が居た。


 その者達とは少し前まで森の最奥で戦闘を繰り広げていた『ヌー』達だった。


 …………


 ヒュウガと戦っていたミスズと『黄雀(こうじゃく)』や『キクゾウ』と戦っていたヌーは、互いに決着がついた後に合流し、ひとまず最初にこの森に運ばれた妖魔退魔師達との取り決めていた通りに、森の入り口に集合しようかという話になったのだが、そこでヌーが『セルバス』の魔力の奔流を感知して、この場にやってきたというわけである。


 そこではちょうど『セルバス』が使役した『悪魔皇帝』の側近である『上位悪魔』達と『サテツ』が戦い始めたところであった。


「あの野郎。いつまで経っても姿を見せやがらねぇと思っていたが、まさか妖魔召士とか呼ばれてる野郎と戦っていたとはな。それにしてもよく『代替身体(だいたいしんたい)』の身で格上の野郎と戦っていられるもんだ。まぁあの真ん中の『悪魔』は相当な実力者のようだが、それでもこの世界の連中は『悪魔』達だけで何とか出来るほど甘くはねぇと思うんだがな」


 ヌーがちょうどそんな言葉を口にしていた時、その『悪魔』二体が『サテツ』に向かっていくところであった。


 そしてその言葉通りにあっさりと『上位悪魔』である『ペレアータ』と『オグルエ』は『サテツ』に首を掴まれてやられてしまうのであった。


 やはりこうなったかとばかりにヌーが溜息を吐いたが、そこでもう一体の『悪魔』が拍手をするのを見て、ヌーもまたサテツと同様に怪訝そうな表情を浮かべる。


 そして次の瞬間には、その『悪魔』がさらなる悪魔の召喚を行うと、この場には次から次に『悪魔』の数が増えていくのであった。


「ぬ、ヌー殿! あのセルバス殿の仲間は何者なのでしょうか! よ、妖魔よりも異形な存在が次々と姿を現し始めているようですが……!」


 この場にヌー達と共に居る『ミスズ』は驚いたように、色んな形状の『悪魔』が次々と出現する様を見て驚きの声をあげるのだった。


「ああ。この世界でいえばお前らと敵対していやがる『妖魔召士』の『式』とかいうモノに近い類の術だな。この世界では『妖魔』だったか……? あれは『悪魔』っていって別世界の『妖魔』だという認識でいいと思うぜ」


「あ、悪魔……!?」


 ミスズは心底驚いた様子でその悪魔を使役している『セルバス』に視線を送るのであった。


 ――この世界での認識では『悪魔』とは『()』に染まった『妖魔』の成れの果てとされている。


 『妖魔退魔師』であるミスズにとっては『妖魔』とは討伐する対象というだけではあるが、この妖魔退魔師と相対する間柄である、前時代の『妖魔召士』達が『悪魔』と聞けば『妖魔召士』として『邪』に染まった『妖魔』の更生を行えなかった、不甲斐ないという感情から『討伐』を優先的に行ったりするモノであった。


(※この認識を植え付けたのは過去の『妖魔召士』達であり、この世界に代々伝わってきている事柄で、かつて『サイヨウ』もまた、ソフィに説法という形で似たようなことを説いてみせた事がある)


 ヌーがミスズと話をしている間にも悪魔達はどんどん増加していき、そしてその悪魔達が一斉に『サテツ』に向かっていくのであった。


「セルバスの野郎があれだけの悪魔と個別に契約を行っているとは思えねぇ。どうやらセルバスの野郎が契約を交わしているあの中央にいる『悪魔』は相当上位の存在らしいな」


 大魔王ヌーもまた過去に『悪魔』と契約を行った事があるが、その時は単なるいち『悪魔』であった為に、そのままだと使い物にならないとばかりに相当に昔の事ではあるが『名付け(ネームド)』を悪魔に施した事がある。


 しかしその時のヌーが契約を交わした『悪魔』と比べても、セルバスが契約を行っている『悪魔』は()が上の様子であったのをヌーは知るのであった。


 そしてサテツに向かっていった『悪魔』達は単体では、やはり『妖魔召士』であるサテツには敵わないようで、次々に返り討ちにあっていくが、その悪魔達の数があまりにも多く『ノックス』の世界には『(ことわり)』と『魔法』が存在していない為に『極大魔法』などで一気に数を減らす事が出来ない人間の『サテツ』では、いくら戦力値があろうとも別世界の模範定規でもある『数』と『質』には当てはまらなかった。


「ま、まさか……。サテツ殿にやられた悪魔達が再生されていっている……! ぬ、ヌー殿! 悪魔とはあのように何度も蘇るものなのですか!?」


 更に最初にサテツにやられた『上位悪魔』の側近であろう二体が、再び現世に現すのを見たミスズは、更に目を丸くして驚いていた。


「いや……『悪魔』も『死神』のようにいずれは蘇るだろうが、あんな風に即座に蘇る事は出来ない筈だ。あれはセルバスの『魔法』によるものだな。しかしあの『悪魔皇帝』とか名乗っている奴も存外に侮れねぇな」


「――」(ああ。中々にあの悪魔はぺら回しが上等ときてやがる。蘇生はアイツの『力』でもねぇだろうに上手くハッタリを利かせて丁寧に絶望を煽ってやがる。現場の指揮官としても上等なクソッタレだ)


「ククククッ! てめぇもそうおもうか? そもそもあのセルバスの野郎の今の魔力の絶対数的に何度も蘇らせられるわけじゃねぇからな『代替身体(だいたいしんたい)』のアイツが『神聖魔法』の『神域魔法(まがいもの)』で蘇らせる事が出来るのは()()()()()といったところだろうが、上手くあの『悪魔』が口で煽って、現実に悪魔達が再生をするところを見せた事で『適当』な言葉が『真実味』を帯びて嘘が本当に見えてきやがる。みろよ? あの妖魔召士の野郎は『悪魔』達の数をしっかり減らせている事にも気づけてねぇ。まぁ、元々あれだけ数がいりゃ、悪魔が減っているのか再生しているのかも分からねぇだろうがな」


 大魔王ヌーは一気に格下の敵の『数』を減らす事の出来る『極大魔法』の重要性と、単なる戦力値が高いだけでは『数』には勝てないという前提の『基本研鑽演義(きほんけんさんえんぎ)』の重要性をこの目の前で行われている戦闘から、改めて実感するのだった。


 そして冒頭に戻る――。


 ヌーとテアは同時に『セルバス』達から視線を外して、空の上に居る者達に視線を向けるのだった。


 ……

 ……

 ……

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