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最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。  作者: 羽海汐遠
ヴェルマー大陸VSミールガルド大陸編

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122.運命の分岐点

※加筆修正を行いました。

 ビレッジを『ウェルザード』に潜り込ませて見事大商会を味方につけた『レルバノン』達は、冒険者ギルドに話を通しに行くのだった。


 グランのギルドにはソフィ達が、リディアは自分の街のギルド『クラッソ』のところに、そしてレルバノンが『ステンシア』のギルドにそれぞれ向かった。


 まず最初に『ヴェルマー』大陸から『ミールガルド』大陸に戦争を仕掛けてくる事を話をして、その上でレルバノン達は一様にギルドにクエストを依頼しにいく。


 ――――

 依頼内容は『戦争終結までの間、民間人の安全を確保』。報酬内容は『参加者全員に金貨五枚』。追加依頼報酬は『戦場で戦う者達に物資の運搬作業。参加者全員に金百枚追加』。


(※但し『追加報酬を行う者は現時点で勲章ランクB以上が必須で死んでも由とする者に限る』。緊急クエスト『()()』)

 ――――


 ギルドに出せる最高ランクの緊急クエスト発令させた上で、冒険者ギルドに所属していれば誰でも参加できる『金色』である。


 冒険者が街にいる一般人達を避難させるだけで、申請者全員金貨五枚というまさに破格の報酬が得られる。


 そして更にソフィやレルバノンといった前線で戦う者に『ウェルザード』商人ギルドが用意した物資を逐一届けるという追加依頼を受ければ、参加者全員に最初の金貨五枚と、更に金貨百枚が報酬としてギルドから支払われる。


 もちろんそれは参加者全員というわけではなく、追加依頼を受けるには勲章ランクがB以上の冒険者と参加資格が設けられている。


 そして死んでも遺族を含めて、()()()()()()()という条件付きという形である。


 この条件でソフィ達はあらゆる街の冒険者ギルドに依頼を出した。


 もちろんその報酬等は『レルバノン』から支払われる。


 戦争になればもちろんソフィ達が被害を出さないように前線で注意を引くが『ケビン』王国が兵士を出すと明言している以上は、あらゆる箇所で被害が出る事が予測される。


 そのための処置として冒険者ギルドに依頼を出し、冒険者達を使って町民達を避難させようという訳である。


 レルバノンとしては王国側に国民達の避難を買って出て欲しいところであったが『ステイラ』公爵を始めとした()鹿()()()()()()()鹿()()()()()()()で大きく計算が狂ってしまったわけである。


 後はどれだけの規模の冒険者が参加してくれるかにかかっているのだが、余り人が集まらないようであれば、追加で報酬の上限をあげようとも考えるレルバノンであった。


 レルバノンの資産のほとんどは『ケビン』王国の繋がりがあればこそであったが、今回の『ラルグ』魔国の戦争さえ終わってしまえば、その関係も断っても良いと考えている。


 つまりレルバノンは今回の戦争に全てをかけているのであった。


 最終的にレルバノンはソフィと知り合えた上に、そして護衛として雇えた事を恐ろしく低確率で手にした奇跡だと考えている。


 ステンシアの件で人や魔物、果ては魔族といった者を操る事に成功していたとして、兵士を増やしていたのだとしても、()()()()()()()()()という待遇とは比べ物にならなかっただろう。


 更にはその縁で『レイズ』魔国の女王シスと『トウジン』魔国の次期王と噂されていたシチョウ、この二名と共闘するという立場になった今も()()だとレルバノンは考えていた。


 レルバノンが『ラルグ』魔国のNo.2であった頃、まだ『レイズ』魔国王がシスの母である『セレス』女王だった前時代に、この二名とは互いに別国同士の敵だったのである。


「まさに避難場所に『ミールガルド』大陸を選んだ事が、私の運命の分岐点だったのかもしれませんね」


 冒険者ギルドでのクエストの依頼とギルド長への話合いを終えて、一人帰路につくレルバノンは、そう呟くのであった。

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― 新着の感想 ―
[一言] これ国が成り立つのか疑問になるな。本来民を庇護下に置くのは国だが、国が庇護せず冒険者や商人が庇護した場合、例え戦争に勝っても求心力は弱くなるよね。
2021/03/18 09:23 退会済み
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