プロローグ
恋愛なんてろくにしたことないので駄文です。
暇つぶしになれば幸いです。
ー照りつける太陽
ーめっちゃ熱い砂浜
ーぬるい海
もう、夏の嫌な要素しか揃ってない今
私は誕生日だ
本来なら最悪かもしれない
でもね…いま、
私は君とふたりきり
君といると世界が違って見える
そのことを実感することがたまらない
これって…
一種の病気だよね?
(5年前小学4年生)
私は初めて恋を知った
明確に恋だとわかったのはまだ随分先だけど
それでも胸が高鳴った瞬間は今でも覚えてる
私が体育の時に足を怪我したとき
1番に駆けつけて保健室までおぶってくれた
不器用にありがと。も言えずに
自分の感情がぐちゃぐちゃで
わけわかんなくなって
泣き出してしまい彼を困らせたのはいい思い出だ
(4年前小学5年生)
彼と林間学校で班が一緒になった
彼が班長、私が副班長
ただ、林間学校のスケジュールを詰めるだけで
カップルなどともてはやされ
すごく恥ずかしかった
でも、彼は嫌な顔1つも見せず
私に笑ってくれた
噂してる子にもまっすぐ気持ちを伝えた
かっこいいと思った
生まれて初めてイケメンとかそういうのじゃなく
純粋に
かっこいいと思っちゃった
(4年前小学6年生)
友達と彼のサッカー大会を見に行った
友達が「あのこかっこいいよねー」
とか
「あ、ナイスシュートィェーィ!」
とか
ごめんね
彼しか見えなかった
必死にボールに食らいついてる姿も
相手にトラップされて友達にダサいと言われても
チームメイトと点を決めた時喜びあった瞬間も
ミーティング中の真剣な眼差しも
負けた時の悔し涙も
この試合全ての私の時間は
彼を見つめるためにしかない
過言どころかまだたりないくらいだ
そのとき知った
これが…
恋するってことなんだなって
その夏
彼と花火大会に行った
初めてママに嘘ついて門限まで伸ばしてもらった
彼は不器用にでも丁寧に
私の歩幅に合わせてくれる
それがわかった瞬間
たまらなく愛おしく感じた
私が人混みに紛れそうになった時
掴んでくれた手の温もり
この瞬間がずっと続けばいいのにと
心から願った
花火が始まる時彼は呟いた
はっきりと私の眼を見つめて
「好きだ」
たった3文字
彼は花火の光で照らされて
真っ赤だった
その3文字を言うためにどれだけ
緊張して
恥ずかしくて
怖くて
私だったら…とか
でもね
彼の想いは
本物だと思ったから
私も
本物で返さないと
失礼だよね
だからね
えっとね
私も…
「好き」
この日から私は
恋人ができた
(3年前中学1年生)
彼と恋人になって分かったことがたくさんだ
優柔不断
趣味が合わない
笑わしてくれる話題がしょうもない
挙げだしたら本当にいっぱい
マイナスの部分が挙がる
そんなわけがない
私が彼を分かってあげれてないだけ
でも、違った
というより私の世界が狭かった
要するに男子との接触不足だったのだ
きっかけがおんぶの時点でお察し
彼より面白くて素敵な人なんてたくさんいる
でも、周りの評価は
「お似合いカップル」
そんな状態で迎えた花火大会
噂ではキスすると彼は息巻いてるそうだ
中一でキスが早いかはともかく
こんな状態でキスするのは彼には申し訳ないが
嫌だ
初めてはっきりと拒絶したい願望があると
自覚した
結局、花火大会はその日にわざと模試を入れ
彼との約束を無かったことにした
(2年前中学2年生)
彼とは部活も違い私はテニス部だ
今年一緒のクラスになった男子で
仲良くなった男子がふたりいる
1人は久保 悠
悠はバスケ部が無いから外でバスケチームに所属している
私からしたらすごい事だ
もしテニス部がこの学校になかったら
私は諦めて別の部活に入ったはずだ
自分の道を自分で切り拓く人はなかなかいない
そこの部分は本当に尊敬に値すると思う
その上趣味も似ていて凄く話が合う
悠は少女漫画とか嫌悪感抱かず
なんなら男子にも勧めているらしい
悠曰く
「面白いものを只の偏見で失ってしまったら勿体ないやん?」
らしい
いや、本当にすごい
悠が薦めてくれるものって大概面白い
特に小説では有〇浩の図書〇戦争
少女漫画ではハチミツ〇クローバー
音楽はGReeee〇は元から好きだったが〇完成ingなど
様々な視野を広げてくれた
これはいつか私が出会うかもしれない作品だったが
早めに出会って損は絶対にない
きっと小四の私なら悠に堕ちてただろう
でも、悠は残念ながら部活一筋タイプらしい
普通にモテてはいるんやけどね
自覚してないから鈍感系
でも、他人から他人の好意への反応はまるで機械だ
例えば私には藤田 花という親友がいる
花とは幼なじみで親友だ
そのとき少し喧嘩した確か些細なことだったと思う
その次の日全くおくびにもだしてないつもりだったのに
悠は開口一番
「朝っぱらから親と喧嘩したんか?」
とか言ってきた
正直どんだけあたしのこと見てるんキモ
と自意識過剰にもなるレベルだがよくよく悠を見ると
誰と誰が好きなんじゃねーの知らんけど
という話題をよく聞く
これは女子も男子も関係なく言ってるので
気にしていないのだろう
それで4分の1ぐらいでその後の顔を見たら
誰かと喧嘩うんぬん、嫌いな人とうんぬん
いや、キモ
普通に思うよね
悠とは恋人じゃないのに素顔が晒される
そんな感覚
それも悠がモテない一端でもある
まぁ恋愛に今はマジで興味無さそうだから
すごく恋愛相談もされるしかも7対3で女子
ちょっとした占い屋だ
まぁそんなこんなで私は悠が男の中で1番仲が良い友達と断言出来る
もう1人は永江 修
悠の親友だ
修くんは学年TOP10には必ず入り
そしてテニスでは近畿で5本の指に入ると言うぐらいの
凄腕プレイヤーだ
そんな文武両道の彼と性格正反対の悠が何故馬が合うのか
悠達にもわからないらしくて曰く
「気づいたらこうなってた」
そういうの男子本当にずるいと思う
女子が何ヶ月もかかって築く友情を一瞬で構築するから
修くんは不器用だ
学業も毎日頑張ってるからこの成績らしい
本気出した悠に適う者はいないとのことらしい
曰くあいつは脳のリソースを他に割きすぎとのこと
実際1回全国模試で悠と賭けをして全敗だったらしい
それでも今も親友やっているから不思議なものだ
と改心してたら
いきなり真剣な顔になって
外のテニスコートを見ながら
「でも、テニスじゃ絶対負けねぇ」
そうくしゃくしゃに笑った横顔が
何故か忘れられなかった
(今 高校1年生16歳)
?「なにやってんだ?」
君は不思議そうにこっちを見つめてる
そりゃそうだ今日は絶対海水浴日和じゃない
「うーん、ひなたぼっこしてるお魚さんの気持ちになってる」
?「いや、それ死ぬだろ」
「本当に死んじゃうね~この暑さ」
?「なんだよそれ」
ぐて~と伸びてる私に彼は笑う
その横顔が好き
あの時から一番好きかもしれない
これは私が恋する物語
長谷 蒼空の物語だ
はい、ここまで読んで頂きありがとうございます。
いやぁなんかとりあえずサンプルないと
読みたい読みたくないがあれやなーと思って
ノリでプロローグまで書いてみたんですけど
レンアイッテトテモムズカシイ
恋愛偏差値0の自分には恐れ多かったです。
彼は名前すらありません。
お前とか君で代用されます。憐れ彼くん。
こんな感じで良ければ書きます。
暇つぶしになれば幸いです。
では、また会う日まで。