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歴史とDNA

中原のコーカソイド

作者: とびうお君

 モンゴロイドをやったので今回はコーカソイドをやろうと思う。前からやってるのでは?で面白いデータを見た。まず以前から分かっていたが、意味を分かってなかったが今それを理解したものがある。アメリカのRはコロンブス以降だと単純に思っていた。しかし、いろいろハプロを知っていくとそれに対して疑問が出てくるものがある。


 日本でもそうだが、O2の原型に近いデータが出たらそれは古代の中国の移住者じゃないと思ったほうが良いと。所謂在日中国人となる。これは論理的帰結になる。もし中国にはそれなりにそろってるO2の原型に近いものが日本に突然現れたら、それは中国から今やってきたと考えるのが自然だ。これは移動すると少数派が切り捨てられるって論理になる。


 あくまで確率的にはになる。その点O1B2はその例外になる。特定の意味を持った民族集団だったのが大きい。O2の原型程度ではそういったものはちと想像しにくい。


 古い血統は単純な変異が少ないものになる。アメリカのR1Bは古い系統が多い。確率的に欧州から渡ってきたならとんでもなく細かい分岐したものばかりになる。変異したものが元に戻る事は無いからだ。そこから分岐して新しい系統が出来るとなおわかりやすいのだが。どういう理屈か分からないが、R1Bはとんでもなく細かく分類化されている。O2も多いので、こういった調査が進んでない可能性もある。日本もD1Bが細かい。インデアンのR1Bのサブグループを調べるというのが多分研究テーマになりにくいのだろう。独自血統が見つかったら中々面白い発見になる。これによってコーカソイドがアメリカの先住民だとかは大きな間違い。


 以前から書いてるけどコーカソイドはステップで完成したもので、シベリアに居た原型のような集団は東ユーラシア人の一員って程度に過ぎない。そもそもRとQの祖先のPがO達のようなアジア系統の親戚なのだから。ただし、ベタな東方集団じゃない西方集団がアメリカに行った可能性があるのは確かだと思う。


 今でも中央アジアにはこのポピュラーだが、古い系統のR1Bが見つかる。R1b1a1a2(M269)十分細かい下位系統なんだけどね…。DEやNOみたいなすごい希少ってわけじゃないので目立たない。だから気が付かなかった。最近R見る事が多くて、なんだこの呪文のような長いサブグループの表記はと思ってて、それが常識化すると、あれ元系統に近いって欧州組みの子孫だとするとおかしくないか?となる。詳しく調査すれば独自血統でるんじゃないか?って可能性。


 別の地域で発展した系統がたまたま同じなるか?なら多分なる。それぐらいR細かすぎる。いや無いかな…。mtDNAと違ってYは調べるマーカーが多数あるから。単に面倒で、下位系統省略M269系ってまとめてる可能性もあるけど。その可能性がすごく高いので、それだと馬鹿馬鹿しい。だってM269の子孫が欧州人だから…。


 実際データが無いから分からないけど、以前話した満州のR1B集団だけど、きちんと調べれば系統とか分かるのかもって思いがむくむくと。それと言うのも東方に来たコーカソイドってのがあんがい馬鹿にできないとなってきた。私は中国人はコーカソイドだったとか言われると馬鹿馬鹿しいんだ。でもずっと東方に来たコーカソイドってテーマを丁寧に扱っている。オセロみたいに黄色と白色をひっくり返すような極端な話が嫌いなだけ。


 当然主軸は、以前話した山東省のコーカソイドになる。これ実はものすごく重大な事が分かった。隣の河南省現在でもR系が高く出る。中国は北方はどの省でもちらほらR系が出る。元々西に住んでたし、今でもウイグルに居るからめずらしくもないかって程度。なおかつスキタイがバイカル湖起源だと分かると特に珍しくも無いと余計に感じるし、モンゴル高原は本当にかなり東までスキタイが突っ込んでいて、過去の遺跡からは中央アジアぐらい混血した人骨が見つかっている。


 むしろ騎馬民族が侵入したり支配して、Rが全く居ないほうが変だし、元、唐の時代はそのまま国民になってたのでいるに決まっている。RよりJの方が分かりやすく居るけど、これは歴史的に回族の集団と分かるので分かり安すぎる。そこに謎が無いと面白くない。ユダヤ人もいるしね。


 山東省は同じ黄河流域だけど微妙に文化が違う。弥生で何度も出てくるけど、むしろ古代は日本とかに近い部分がある。コーカソイドが出ても、謎の東夷集団としてみてしまう。だが河南省で出るなら話しは別になる。そことセットでコーカソイド集団を見れる。いやむしろ、これは河南省が中心の場所だったと見て良い。それと言うのももちろん山東省でもちょっと出る。ただ中国北方なら当たり前に出る程度にすぎない。それよりQが多いのが気になった。殷の故地といわれてて、なるほどやはり殷王がQ系はありうると。


 西方に出てるのは全部無視して良いと思う。ウイグルがあるし、かつ、元々月氏が居た地域なので当たり前と言えば当たり前。だが江蘇省は注目できる。R系南方はほとんど出ない。だから山東省の下にある江蘇省は南方と北方の間で、日本とも稲作で関係が深くて、江南と言われる地域になる。これは河南省から同心円状にR系が広がってるのがなんとなく感じ取れる。


 河南省の上に位置するのが山西省、ここもそこそこ高い。そしてQも高い。ここと山東省元殷の子孫が暮らしたといわれる宋があった地域で、孔子の先祖が居たとされる地域。やはり過去の王族はQであった可能性が高い。山東省の上に位置するのが遼寧省ここも地味に居る。この辺りはモンゴルに通じるので、やはりRは上から来たのか?


 スキタイと時代がちとずれています。スキタイから時代がずれるとむしろCが増えないとおかしいだろ?って時代になります。Rが来るチャンスって実はモンゴル高原の支配で決まってしまいます。その後O、C系の騎馬民族がウイグル方面に進出するからです。モンゴル高原はすべてアジア系、そして西方ルートも押さえられてしまう。


 意外な事にJって海から来た人も多かったと聞きます。実際数が多いのは西方ルートばかりです。ただ、少数の集団は、海から来たと聞いています。


 日本には重要なのですが、歴史が古い中国ってスキタイの時期ってちょっと遅い。もちろんスキタイの根本はクルガン地方のアーリア人の移動が元になってて、スキタイはバイカル湖から西に東に大暴れした感じです。元々はアーリア人=印欧語族の移動が原因です。この時期は中国の初期歴史時代と重なります。


 ただ先史時代の農業は多分R1Bじゃないかと見ています。戦車が多分西方から来ていますが、これはモンゴルルートだと見ています。ですが、先史時代の小麦や農耕文明はR1Bだと思っています。戦車と小麦は別だと見ています。時代が違う。シュメールアラブ系のJ系はどうか?となると、それだとRの高い比率が気になります。


 Jの分布はウイグルに近い西方とイスラム教徒(回族)に偏っています。時代が違いすぎる。


 以前書いたか?覚えてないのですが、黄河文明で否定された西方ルート実は有ります。彩陶土器の系統は中国以外の可能性が示唆されて、可能性として西方ルートが出てきたわけです。そのルートは完全に不明ですけどね。陝西省ここが山西省の西になります。ここのRそこそこあります。ギリギリ西方の影響とはいえない地域です。


 この省の配置には意味があります。河北のデータが無いのが残念ですが、中原を中心に同心円状に広がるRの分布を感じるからです。古代中国の中心におそらくコーカソイドが居ます。コーカソイドが中国を作ったは早計です。ハプロNが初期文明を作ったことは分かっていて、コーカソイドらしい人骨など皆無です。


 王族も多分Q系とか南方系と言う現代亜流でもアジア系の集団だと思います。じゃ何故一体中原といわれる場所にこうも集中してて、過去に近くの山東省でmtDNAも大量に出たのか?それと言うのも何が特異だったか?と言えば、これは先祖の一部がRであるってだけで、コーカソイドの集団じゃないからです。それに対して、母系ではあるが、山東省のデータは大半がコーカソイドハプロだったって点で、人骨はなんとも言えないが、ハプロは集団でまとまっていたのは事実です。


 コーカソイド的な民族集団が過去中原に居た。これはほぼ事実として良いとおもいます。古代では奇妙な人骨やハプロが一切出てこないので何をしたか?がさっぱり分からないんですよね。


 歴史時代に混入したなら、何故こんな中央部だけに突出して存在するのか?(文献にあるだろうし)通常は移動してきた周辺部が多くなります。モンゴルルートなら、遼寧省が高くなると予想できます。確かにまあ高く出ますが、誤差の範囲であくまで河南省を中心とした同心円状でしかないです。これは中原を中心に存在したコーカソイド集団がここで大きくなったと見て良いとおもいます。


 R1Aが持ち込んだ可能性もあります。騎馬民族化する前は普通に遊牧民で特にR1Bと暮らしが違うわけじゃないです。ただ馬を乗っての遊牧で定住の牧畜とは違います。その時期はかなり早くて、初期にタリム盆地に侵入したコーカソイド集団がどっち系だったのかは私は知りません。ただ馬を使った遊牧だったのか?分かりませんが、焼畑雑穀の移動農業じゃないか?とは思っています。


 わざわざ中国まで来たのなら遊牧の可能性はありますが、時代が古すぎる。牧畜を伴った遊牧でも馬を使ってない可能性が高いです。


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