このすばを5巻まで読んでの感想
先日、ふと思いついて『このすば』こと『この素晴らしい世界に祝福を!』という作品を読んでみた。
その面白さに思わずハマってしまった私は気づけば5巻まで読んでいた。
すばらしい、なんてすばらしい作品だろうか。
最近ろくに読書をしていないから読む習慣をつけなきゃ、とか思っていたのに隙あらば読むまでに夢中になっていた。
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一応念のために『このすば』の解説をしておこう。
一言で言い表せば「異世界転生(転移)もの」なのだが、ことごとくテンプレを外れており、異世界系が苦手な人に特に好まれる内容であると感じた。
たいした能力もなく、人らしい下卑たところのある主人公、清廉さを感じさせない女神、ピーキーすぎる魔導士にドMな女騎士。
独特なキャラクターが本当に生き生きとしていて魅力的だ。
これこそが読みたかった作品だと感動を覚えた。
特に主人公がすばらしい。
・邪な欲望に対しての忠実さ
・見ていて清々しい下種さ
・ごく僅かだが確かにある正義感
・せいぜい小物程度の器
これらの要素が完璧なまでに調和している。
違和感なく、魅力的なそのまとめ上げからは作者の実力が伺われる。
正直嫉妬した。
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『不快感を感じさせない主人公を作る』、これは恐ろしいほどに難しいことだ。
「異世界スマホ」への反応を見て強く実感した。
彼は別に悪役として描かれているわけでもないのに評判は悪い。
逆に悪役なのに人気のある主人公もいる。
誰からも好かれる主人公を作るのはほぼ不可能だ。
だから作者は特定の一部の層に好かれるような、もしくは嫌う人が少ないであろうキャラを作る。
(個人の考察)
人それぞれ好みがあるだろうが、私は熱血・誠実・努力・目標等を持ち合わせたキャラが嫌いだ。
特にジャンプの主人公みたいなのは大概。
そんな私にとって、『このすば』の主人公は輝いて見えるほどに素晴らしい人物だった。
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何かを始めるのに遅いことはない、という話がある。
これは新しい作品に触れることにも当てはまる(と思う)。
私は本当に今更この作品を知り、そしてハマったわけだが
・既刊12巻
・多彩なスピンオフ
・アニメ1期+2期(3期予定)
・ゲーム
などなど楽しめるものが数多く存在する。1つの作品を好きになることで楽しみが何倍にも増えるのはとても嬉しいことだ。
……まああまりに遅いと全部終わってて孤独な気分になるかもしれないが。
リアルタイムのノリを楽しむには早い方がいいのかもしれない。
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正直なところ私はライトノベルにあまり詳しくないので、「このすば」みたく気楽に楽しめる作品あったらお勧め教えてください。
違うジャンルでも重い話でなければ是非お勧めを。
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余談
まだ5巻までしか読んでいなくてアレだけど…
あれ?この作品のメインヒロインってアクア様じゃないの?
ダクネスとめぐみんはかなりカズマとフラグ立ってるのにアクア様全然そんなことないんだけど?
あんな見目麗しく、荘厳で尊いアクア様いるのにカズマときたらもったいない…
アクシズ教に入りたい。