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プロローグ
*プロローグ*
少女は願う。
「こんな戦争さえなければ……」
大切な人を失った悲しみ、嘆きを交えて。
そんな少女に手が差し伸べられる。
『力が欲しいか?』
迷わず少女は、手を伸ばした。
──── これはこれから異界を渡る少女たちの始まりの願い。すべては私の弱く小さな願いが“偶然”救われたことから始まった────
少女は願った。強く。
「私に……争いから、恐怖から、大切な人を守れるだけの力があれば…………!!」
(第一章*プロローグ*完*)
はじめまして雨美李咲です。
短編集は苦手なので、ゆっくりと長編を編んでいきたいと思っています!