表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双藍の箱  作者: ジニー
第三章 「憎悪の裁断」
9/16

3ー1 「残血の行方不明事件」

5月 5日 6時

出久はいつもどおり起床した。

布団をどけると、まずは伸びをする。

そして立ち上がり、隣で静かに寝ている姉を見る。

「……………。」

和泉は、あれから3ヶ月以上経った今でも起きない。

出久はカーテンからこぼれる朝日を見て、カーテンを開けた。

「お、今日は晴れたみたいだぞ、和泉?」

彼は起きない彼女に語りかける様にいった。

「昨日は、1日中雨だったからな。晴れて当然か…………。」

そのまま高校の制服に着替え、阿嘉音の待つ、下の階に降りた。


居間のドアを開ける。

いつもの様に阿嘉音は、机でパソコンや書類をどっさり置いて、調べ物をしていた。

「阿嘉音。」

阿嘉音は出久に気づいていなかった様だ。

「ああ、起きたか。で、今日も………」

「まだあいつは起きてないよ。」

和泉の事だ。

「……そうか………。ところで、やっと新しい情報を見つけたぞ。」

と、阿嘉音は言って、書類を出久に渡した。

出久はどれどれと、書類を眺める。

「行方不明事件か………。」

「で、3週間前にお前が倒した奴と違う所は………、ここだ。」

阿嘉音は書類を覗き込み、1行の文に指をさす。

「血だけが残る…………?」

「そうだ。ここから少し離れた、古い橋の前で3回。この前の奴は、殺した人の死体を残したが、今回はそう、血だけだ。」

「血だけ?ということは………」

「そう、死体は見つかってない。警察はその残された血の鑑定をして捜査をしてったら、その3人は行方知らずになっていた3人と一致したらしい。血の量から、行方不明者は全員多量出血で死んでいると予測されている……………。どうだ、これは【奴ら】で間違い無いだろう?」

「いや、そうとは限らないぜ?」

「まあな。…………んじゃあ、早速だが今日の夜、その橋に行ってきてくれ。」

それに、出久は面倒くさそうな顔をして、「はぁ」とため息をついた。

「………分かった。相手がなんにせよ、その「犯人」を見つければ良いんだな?」

出久はバッグを持って、椅子から立ち上がり、玄関にいった。

「そういう事だ。依頼は受けてないから金にならない仕事だが…………よろしく頼むぞ出久?」

「はいはい。」

そうして、出久は家を出た。

筆者です。

報告ですが、もう1つの作品をこの作品より早く終わらせようと思っています。なので、双藍の箱は少し休止するかもしれません。ご理解の程、よろしくお願いします。

誤字・脱字がありましたら教えてください。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ