杉の木植えれば薬屋儲かる
杉の花が見ごろの時期を迎えたそうであります。
これが梅やソメイヨシノでありましたら
花より団子とばかりに
樹木の周りに人が集まって来るのでありますが
杉の木の場合は・・・。
30年ぐらい前からですかね。
テレビのCMなどで
杉花粉対策の商品が宣伝されるようになりましたのは・・・。
逆に言いますと
30年以上前は
『花粉症』
なるものに
日本で暮らしていて脅かされることは無かった
と言うことでもありまして
そのキッカケになりましたのは
一体全体どのようなことであったのか?
と考えてみますと
たぶん・・・
戦後の国土開発の一端として
杉の植林が奨励された時期がありまして
何十年か育てますと住宅資材などで出荷出来、
大きな収入源になりますよ。
とばかりに
全国各地で日本の山が杉の木に染められるだけ染められましたところで
木材の輸入が自由化され、
コストの面で太刀打ちすることが出来ず
そのままになってしまった杉の木が
「私を忘れないでください」
で行った行為が・・・
・・・なのかな?
よく国の公共事業の中にありまして
(これは果たして必要なことなのか?)
と言われることがあるのでありますが
公共事業は基本。
国や地方公共団体が仕事を創ることでありますので
出来上がった更地やオブジェがその後。
どのような状況になるかにつきましては・・・でありますし、
市中に活気が無い時であればある程
無理をしてでも仕事を創らなければならない要求が
強くなることもありますので
正直。不必要と感じている事柄でありましても
やらなければいけないことも
時と場合によりましては。
たとえのちのち想定の範囲外の事態が発生しようとも。
の一つになってしまっているのかな?
杉花粉も・・・。
たぶんでありますが
『山全体を杉で染めます。』
と言った時、
その工事に従事されたかたがたを除き、
のちのち利益を得ると想定していたかたがたは
製薬会社のかたでは無かったと思いますし、
まさか杉の花粉が
あそこまで悪戯することになるとは
頭の片隅にも無かったと思われます。
でも
・・・アメリカだったら裁判になっているのかもしれませんね。