世界侵攻
『神聖ゲルマン連邦帝国はアメリカ合衆国ニューヨーク上陸作戦の他に、中東・アフリカ・南米・アメリカ・ロシアと同時多発的に侵攻を開始していた。この攻撃に大亜細亜連合は防ぐ事すらままならない状態であったのだ。中東は神聖ゲルマン連邦帝国中東属州(アラビア半島・イラク・シリア・イスラエル・パレスチナ・ヨルダン・レバノン・エジプトの範囲)の国境線を接するイランに対して侵攻し、アフリカは北アフリカ属州(アルジェリア・エジプト・リビア・モロッコ・スーダン・チュニジア・西サハラの範囲)の国境線を接する中部アフリカ一帯に対して侵攻し、アメリカ合衆国へはニューヨーク上陸作戦を実行し侵攻し、ロシアへはロシア属州(東経90度以西の旧ソ連領の範囲)の国境線を接するロシア連邦に対して侵攻し、南米属州(ベネズエラ・ガイアナ・スリナム・フランス領ギアナ・コロンビア、飛び地でキューバ)は国境線を接するブラジル・ペルー・エクアドルに対して侵攻をそれぞれ開始した。
なんと言っても神聖ゲルマン連邦帝国は、陸軍に対して自信があったのである。しかも神聖ゲルマン連邦帝国独自の軍事組織として、武装親衛隊も有しており陸軍とは違う陸上兵力を誇っていた。
属州の治安が不安定という状態であったが、そもそもの陸軍兵力が世界最大であった。それを空軍が支えていた。唯一海軍は大日本帝国に劣っており水上艦では劣勢だったが、得意分野である潜水艦戦力を充実させていた。
世界最大の陸軍による侵攻を開始した神聖ゲルマン連邦帝国は、驚異的なペースで進撃を続けた。
その先鋒は第2世代主力戦車であるアイアンレギオンが担っていた。55口径110ミリの主砲を搭載し、50キロの速度を発揮し、最大装甲厚240ミリを誇る戦車だった。
そして陸軍の侵攻を空軍の第3世代ジェット戦闘機である、メッサーシュミットMe485サラマンダーが制空権を確保していた。その為に神聖ゲルマン連邦帝国は各国の陸軍を次々と撃破していった。容赦ない神聖ゲルマン連邦帝国陸軍と武装親衛隊の攻撃は、各国の想像以上であった。これにより侵攻開始数時間で、各国の防衛線は突破され態勢の立て直しに各国は追われたのである。』
カーリアノエル著
『第三次世界大戦戦争録』より抜粋




