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第1章 国連無き世界  第1部 火薬庫

1975年5月5日午前11時

アメリカ合衆国ニューヨークマンハッタンブルックリン橋


ブルックリン橋は今日から改修工事が始まる。その為に交通規制が行われていた。



「やんなっちゃうわね。」



タクシー運転手のエリスは渋滞に捕まってしまった。こうなるともはや手遅れで、ノロノロ運転を覚悟するしかない。


「ラジオでも聞くしかないわね。」


エリスはそう言うとラジオを入れた。



[今日もこの時間がやって来た!!DJボイスのワンマンショー!!司会は勿論この私、DJボイスが行います!!]

「何時もの通り賑やかね。」


エリスはそう言うと、口元を緩めた。


[さて、先ずは何時もと同じく真面目なニュースを1つだけお知らせ。今日はアメリカ合衆国国防軍設立25年式典がジョンソン大統領の臨席の許に行われたわ。この式典には大日本帝國海軍連合艦隊第7艦隊司令官と陸軍第12方面軍司令官、そして空軍第19航空団総司令が出席したわ。同盟国の存在は有難い。]

「まあね安保条約があるからね。」


エリスはそう呟いた。

アメリカ合衆国国防軍について説明すると以下のようになる。

アメリカ合衆国が降伏したのは1945年である。その後当時のドイツ第三帝國が欧州諸国の占領維持に軍を割かれていた為に、大日本帝國にアメリカ合衆国の占領統治を依頼した事で大日本帝國単独によるアメリカ合衆国占領となった。この時期東南亜細亜諸国は独立寸前迄に達していた為に、大日本帝國はアメリカ合衆国占領に集中出来た。その後ハワイ講和条約調印後に大日本帝國はアメリカ合衆国軍を解体した。建造中の空母は接収、日独で山分けし、大日本帝國はアメリカ合衆国の工業技術力を根本から奪って行った。

そして大日本帝國はアメリカ合衆国に非武装中立と言う寝言を明記した新憲法を押し付けた。此れによりアメリカ合衆国は非武装中立と言う夢物語に突入した。しかしその後の神聖ゲルマン連邦帝國による大日本帝國との軍事同盟破棄、それに繋がる侵攻作戦により大日本帝國の戦略は転換される事となった。

大日本帝國はアメリカ合衆国に再軍備を要請。此れによりアメリカ合衆国は警察予備隊を設置。これが1947年である。その後保安隊・自衛隊と改編。1950年に大日本帝國は核保有をアメリカ合衆国に認め憲法の全面改正を要請。それにより国防軍の保有を認め、日米安全保障条約を対等な条項に改訂。そのような流れで、今年の設立25周年式典となった。




[それじゃあ今日も名曲メドレーと行こう!!まずはこれだ!!]


DJボイスの後にヒップホップミュージックが流れてきた。

エリスの好きな曲であった為に、気分は絶好調であった。

しかし静粛は突如として破られた。





ドゥグワァァァン!!!




突然の爆発に前方の橋脚が吹き飛んだ。


「なに!?」


エリスは叫んだ。しかし爆発は続き、マンハッタンでも爆発は起きていた。しかも再建された自由の女神も爆発四散した。



「大変。」


エリスはそう言うと、タクシーから降りた。

攻撃はミサイルのようである。しかも大量の。


「ヤバい!!」


エリスの方向へミサイルが来るのが見えた。それを避ける為に、エリスは橋から飛び込んだ。






神聖ゲルマン連邦帝國はこの1時間後に、大日本帝國を筆頭に大亜細亜連合に対して宣戦布告。

野蛮人を殲滅する、と高らかに宣言し攻撃を開始して来たのである。







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