九話 終わりと始まり
一葉を警察署まで連れてきた
最後に彼女は私に一言ありがとうと言い残した
酒井双葉は無実として釈放され、一葉は藤田先生殺害の罪で懲役5年となった
そしてこの凄惨な事件は藤田先生が10人を殺害したとされた
事件としてはそうなったが、しかしまだ一つ不思議な事がある
それは双葉、一葉の両方から11人の内の2人の事は聞かれなかった
謎は深まり警察はこれも藤田先生が起こした事に間違いないという答えを出した
酒井双葉とは事件以来連絡をとっている
そして一葉とも面会に行ったり文通をしたりしている
二人とも事件の時の顔が嘘のように今は色々な顔を見せてくれた
どうやら一葉が出所してきたら一緒に暮らすようだった、双葉も一葉もとても嬉しそうに笑っていた
しかし……
ある日私の携帯が鳴った
画面には酒井双葉と出ていた
私
「もしもし」
双葉
「先生!助けて!」
私
「どうしたんですか?」
双葉
「私にも分からないよ、いきなり女の子が入ってきて」
私
「とにかくすぐ行く!」
私は急いだ、タクシーの中苛立つ気持ちを抑えて
タクシーを降り、急いで扉を開けると中から笑い声が聞こえた
双葉の部屋に向かった私が見たものは、すでに身動きしていない双葉に馬乗りになって狂ったように笑う女の子だった
私
「何をしているんだ!」
「やっと返してもらえた!私の体!」
私の体?
何の事か私には分からなかった
「あんた、私の邪魔しにきたの?ならやめた方がいいわよ、あの日も私にしつこく声かけてきた男達が居たから殺してやったの」
私
「何を言ってるんだ?」
「せっかく見つけたのに、あの二人が邪魔したから警察とかいっぱい来ちゃうし」
私
「あの二人?君は誰なんだ!」
「私?私の名前は
シ・ミ・ズ・ミ・キ…よ」
私の闘いはまだ続きそうだ……




