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疑念  作者: 武田道子
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疑念


知恵の壺は空っぽなのに

目は活字と動画を右へ左へ、上へ下へ

消化不良の情報が空っぽのツボを埋めていく

充血する目に目薬を刺して

ぼやーっと幽霊のように浮かび上がる光は

真夜中の暗闇でも生存可能な機体(いきもの)

こっちを始終見つめて様子を伺い

子猫のようにピッタリと身体を寄せてきて

呼吸をうかがっている



何に操られ

どんなドラマに展開するのか

クライマックスはどこで

どんな集結に導くのか

焦っても、願っても

堰が切れたダムの水のように

体も頭もあれや、あれや

濁流に流されて

気づいたときには

石ころだらけの川縁で

干からびていた

悪夢ではない現実



意思だけではどうにもならないとき

意思が無視されたとき

川の流れに乗っていくのが一番

簡単で楽な方法

川の流れが果たしてどこへ担っていくのかもわからないまま

レストランのおまかせメニューのように

お正月の茶箱や福袋のように

期待せずに期待して

何か一つでも当たりがあれば

それで満足できる

それでいいのかな・・・自分の人生



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