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リベンジ

 ゲーム内時間で2日が経った。

 僕は無事、プチラビットを規定数討してギルドに入り、町の掃除やドブ攫いなんかもした。・・・その時、他のプレイヤーからは奇異な目で見られたが。

 ゴミ拾いとドブ攫いは、錬金術師を目指している僕には嬉しい事に、稀に錬金術の素材として使えそうなアイテムをくれるのだ。

 そして、アイテムを求めて何度もゴミ拾いとドブ攫いを行なっていると、町のNPCの対応が、少し柔らかくなり、買い物時に値段を少しまけてくれるようになったと言う嬉しい誤算もあった。


 さて、そんな間も何度も因縁のクマ事、ブラッドグリズリーへ向けての討伐準備も進んだ。

 杖術、蹴撃、跳躍のLV上げや、錬金術によるアイテム作成。そして、ATK値とLUK値を中心に上げた今の僕のステータスがこれだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ルクス

LV 4

所持金:210G


HP60/60

MP30/40

ATK 19(+4)

AGI 14(+4)

DEF 16(+9)

INT 10

DEX 5

LUK 10(+6)


スキル

『錬金術LV2』『召喚術LV 1』『杖術(初級)LV2』『採取LV1』『ボディプレスLV1』『蹴撃LV2』『跳躍LV2』


称号

無し


装備

頭:無し

右腕:無し

左腕:シルバーリング(DEF+3)

身体:初心者の服(DEF +2)

腰:傭兵のベルト(無し)

脚:新米のブーツ(AGI +2)

盾:無し

武器:鉄の杖(ATK +4)

アクセサリー

:プチラビットの脚(AGI+1 LUK+3)

:プチラビットの脚(AGI+1 LUK+3)

:鉄製の御守り(DEF+4)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 そして、あの後二回ほどデスを前提にブラッドグリズリーの行動パターンを観察した。今が3回までデスペナ免除期間で良かったぜ。


「・・・さて、リベンジマッチと行こう」


 森の奥地へと歩む僕。その前の茂みを揺らし、のそりと現れたのは、目的のモンスター・・・ブラッドグリズリーだ。


「ぐぎょおおおお・・・」


 僕を睨み鼻を鳴らすブラッドグリズリー。僕は腰の傭兵のベルトから鉄の杖を取り出し、構えた。


「行くぞ!!」


 『跳躍』のスキルを使い、飛び上がるとベルトに差していた魔法薬(ポーション)の一つを取り、ブラッドグリズリーへ投げつけた。


パリンッ!


「ぐぎょおおおおっ!?!?!?」


 ガラス製の容器が割れ、中身の毒々しい液体がブラッドグリズリーの顔にこびり付く。ブラッドグリズリーの顔の液体が掛かった場所からプスプスと煙が上る。その痛みに、ブラッドグリズリーは堪らずと言ったように叫びをあげる。

 僕が投げ付けたのは『錬金術LV2』で発現した『合成』の力で作った『毒酸魔法薬』だ。その効果はズバリ、『毒と酸の状態異常を惹き起こさせる』だ。

 元々町で売っていた『毒魔法薬』と『酸性液』を『合成』させた事で生まれたアイテムで、町では売っている様子は無かった。


「ぐぎょおおおお・・・」


 顔に投げ付けたからか、ブラッドグリズリーは失明の状態異常も受けたらしく、手当たり次第に両の剛腕を振り回していた。


(・・・ここだ!!)


 2回程デス覚悟で観察した甲斐があり、ブラッドグリズリーの動きに合わせて、懐に入った。


「『蹴撃』!!」


 本来必要は無いが、つい力が入りスキル名を叫んでしまった。

 ブラッドグリズリーの胸板に繰り出された鋭い蹴りはかなりのダメージを与えたらしく、フラつきながらブラッドグリズリーは僕から離れた。


 しかし、ここまでやってもまだ決定打は与えられてないだろう。だからこそ、


(僕は、人間らしい知恵と道具をたっぷりと使わせてもらう!!)

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