プチラビット・アルビノ
気が付けば、僕は町の広場へと戻っていた。
(そうか、僕は殺されたのか)
幸い、ゲーム時間で3日間は3回までデスペナルティ無しでリスポーン出来る。
「・・・くくくっ、あの熊やろう。絶対に倒して見せる!!」
僕は当分の目標を決めると、早速森へと戻ろうと町を出た。
(熊に遭遇したのは、森のかなり奥の方・・・。なら、あの熊はもう少しLVが上のエリアのモンスターという事だ。なら、先ずは森の浅い所でプチラビットを討伐して、クエストをクリアしてギルドに加入。そしてギルドクエストを受けてGをとにかく集める)
頭の中でこれからの予定を立て、僕は森へ入るのだった。
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「これで・・・10匹目!」
>プチラビットを倒しました。
>経験値を4入手しました。
>プチラビットより、アクセサリー『プチラビットの脚』を入手しました。
「アクセサリーを手に入れた!?」
僕はここでまさかの幸運にニヤリと笑い、早速装備する事にした。
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ルクス
LV 2
所持金:1400G
HP40/40
MP30/40
ATK 16(+2)
AGI 14(+3)
DEF 16(+2)
INT 10
DEX 5
LUK 5(+3)
スキル
『錬金術LV1』『召喚術LV 1』『杖術(初級)LV1』『採取LV1』『ボディプレスLV1』『蹴撃LV1』
称号
無し
装備
頭:無し
右腕:無し
左腕:無し
身体:初心者の服(DEF +2)
腰:傭兵のベルト(無し)
脚:新米のブーツ(AGI +2)
盾:無し
武器:樫の杖(ATK +2)
アクセサリー
:プチラビットの脚(AGI+1 LUK+3)
:無し
:無し
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「AGIとLUKが上がってる・・・」
新しく手に入れたアクセサリーの性能に、少し驚き、暫し固まっていた。その時、
「きゅう!!」
「っ!?プチラビット・・・?いや、違う!!」
新たに飛び出してきたウサギ型のモンスターを見て、つい、先程まで戦っていたプチラビットかと思ったが、毛の色が少しだけ違った。
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プチラビット・アルビノ
HP20/20
MP30/30
スキル
『跳躍』
『蹴撃』
『逃走』
『悪路走破』
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(『プチラビット・アルビノ』・・・。プチラビットの亜種かな?けど、プチラビットより強い!)
こちらを見たプチラビット・アルビノはすぐさま逃げ出そうとした。それを察した僕は、咄嗟に地面へ向けて『蹴撃』を放ち、瞬間的な加速を手に入れた。
「はっ!!」
「きゅぺっ!?」
杖を横へと薙ぐと、プチラビット・アルビノは吹き飛ばされて木へと激突した。
更に追い討ちをかける為に、追いかけて杖で突いた。
「ぎゅっ!?」
変な声を上げてプチラビット・アルビノのHPが0になった。
>プチラビット・アルビノを倒しました。
>経験値を8手に入れました。
>プチラビット・アルビノより、『アルビノ討伐の証:プチラビット』を入手しました。
>プチラビット・アルビノより、『跳躍のスキルオーブ』を入手しました。
「よしっ!!」
なんと幸先の良い!!
こうして、ブラッドグリズリーへのリベンジを目指す僕の戦いが始まるのだった。