第一回イベント②
ピンポンパンポーン
始まりの街の広場に学校で聞くようなチャイム音が鳴り響いた。・・・ザ・中世の西洋みたいな雰囲気でその音は、不似合いに感じる。
そんなどうでも良いことを考えていると、空中に映像が投影された。
そこに映っているのは・・・1組の男女?
『どうも!『フリーダムマーセナリーライフ』のプログラマーで、NPCのAI周り担当の三浦梢です!』
『同じく『フリーダムマーセナリーライフ』のスキル関連の担当プログラマー。竹中慎吾だ。今回は俺達がイベントの司会を担当する』
『と言うことで、みなさんよろしくお願いしまーす!』
女性が『三浦梢』さん、男性が『竹中慎吾』さんと言うらしい。・・・プログラマーが司会で良いのか?司会なんて普通、プログラマーの職務内容じゃないでしょ。
俺の疑問を他所に、二人の進行は進む。
『今回のイベントは、知ってる人も多いと思うが・・・』
『特殊エリアでのデスマッチ形式となっています!』
『自分が作ったアイテムなら何を使っても良いから、生産職でも人によっては良い成績を残せるだろう』
『そ、し、て〜・・・。総合的な順位の他にも、生き残った時間、打ち倒したプレイヤーの数、一度の攻撃のダメージ量など、一部要素での特別賞もあるから、途中敗退してしまった人でも、特別なアイテムゲットのチャンスがあります!』
三浦さんがそう言うと同時に、周囲のプレイヤーも興奮して盛り上がる。
(特別賞か・・・。総合の方では無理かもしれないけど、こっちなら・・・)
僕も三浦さんの言葉を聞き、少しだけ闘志を燃やす。
『それじゃあ、参加表明をしたプレイヤー全員を、特殊エリアに転送するぞ』
『みんなの健闘を祈ってるよ!頑張って!!』
そう言う二人の言葉と共に、俺の中僕の体が白い光で包まれた。
(イベント・・・頑張るぞー!!)
僕は再び気合を入れるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「・・・ここは?」
目を開くと、そこは森の中だった。どうやら、ここが特殊エリアらしい。キョロキョロと周囲を見渡し、あたりを確認すると、
「・・・ん?伐採可能ポイント?」
周りの木の一部に、『伐採可能ポイント』が見えたのだった。
『伐採可能ポイント』というのは、『伐採』のスキルを持っている事で見えるようになる採取ポイントの一つで、似たようなものに、『採掘』がある。
「・・・多分、レアアイテムなんだよなぁ。・・・よし、物は試しだ。一本ぐらい良いだろう!」
僕は好奇心に抗えず、インベントリから斧を取り出すと、早速『伐採』を始めるのだった。




