あの日から僕は月の写真を撮っていた
心臓の病気を持つ少年真筝は移植手術をしなければ生きられない。そんなある日、交通事故で脳死した少女和歌の心臓をもらう。その日の夜、真筝の夢に和歌が出てきて「私の夢を叶えて欲しい」と言う。真筝は和歌の妹である夕樺梨から和歌のノートを借り、ノートに書いてある和歌の夢を叶えに真筝は旅に出る。旅先では、病気持ちならではのトラブルも起こるが、色々な人と出会い、成長していく。さらに、度々、真筝の夢の中に和歌が出てくる。真筝は旅の途中で綺麗な月を見ると必ず写真を撮る。それは、夢の中の彼女と儚い月を重ね合わせているのだった。