第1章 異世界バトルロイヤル開始 <前編>
プロローグなしです
??? 「あー、学校に行きたくねぇなー」
俺の名前は、七峰天弥。高校一年生で彼女はいない。
特技とか秀でたステータスはないが昔からくじでゲームソフトとかを当てたりしていたので、くじ運はいい方であると思う。
七峰 「あー、学校に隕石でも落ちねーかなー。はっはっはー」
俺は学校の方を見てそう思っていた。
ドカーン!!
学校に隕石が落ちた。
七峰 「・・・・へ?」
突如、起こった出来事に唖然としていると、
ドカーン!!
背後からも大きな音がした。
振り向くとそこには小さめのクレーターのような穴ができていた。
さすがに気になったので見に行くとその穴の中心にガチャガチャの玉のような物が落ちていた。
七峰 「なんだこれ?」パカッ
中には「7」と書いてあるカードが入っていた。
七峰 「7?」
??? 「おめでとう!君は選ばれた!!」
突然どこからか声がしたかと思ったら目の前にブラックホールのような大きな穴が現れた。
七峰 「は?うわぁぁ!」
俺は突然の出来事に為すすべももなくその穴へと吸い込まれていった。
七峰 「が・・は・・ぐぁ・・・」
穴の中は息苦しく呼吸もうまくできなかった。
どんどん奥に吸い込まれやっと光のようなものが見えてきた。
俺はその光の中へと吸い込まれた。
ドスン!
七峰 「痛ぇ!!」
俺は地面にたたきつけられた。
七峰 「痛てて・・。ここはどこだ。」
俺は周りを見渡した。
あたりは西部劇の舞台のような荒野が広がっていた。
??? 「ようこそ!私の世界へ!」
七峰 「おわぁ!びっくりした!」
突然目の前にシルクハットを被った男が現れた。
??? 「初めまして。私の名前はチェントです。
以後お見知りおきを。」
七峰 「あぁ・・よろしく・・・。じゃねぇ!!どういうことなんだよこれは!」
チェント 「おっとこれは失礼しました。まだ何も説明していませんでしたね。
それでは説明していきましょう。
まずこの世界にあなたを連れてきたのは私です」
七峰 「そんなのはわかってるわ!この状況でお前じゃないほうがおかしいだろ!
俺が知りたいのなんで連れてきたかだよ!」
チェント 「ではお教えしましょう。単刀直入にいいますと、
君たちに私のゲームをクリアしてもらいます。」
七峰 「・・・はぁ?」
ゲーム?ここはもしかしてゲームの世界なのか?
七峰 「ていうか君たちって言ったよな?てことは他にも俺みたいに
連れてこられたやつがいるのか?」
チェント 「ええ、そうです。あなたの他にあと99人のプレイヤーがいます」
七峰 「合計100人ってどこのバトロワだよ・・・」
大分この状況にも慣れてきたようで、少し頭も回り始めてきた。
チェント 「大分落ち着いてきたようですね。
それでは、このゲームの説明を始めましょう。
このゲームは3つのクリア条件の内一つでも満たせばクリアできま
す。」
七峰 「クリアするとどうなるんだ?」
チェント 「まあまあ落ち着いて聞いてください。クリア条件を説明していきま
す。
1つ目、自分以外のすべてのプレイヤーを殺すこと。」
七峰 「まんまバトロワって感じだな。」
チェント 「まぁ3つの内の一つです。
続いて2つ目は、100枚のカードを全て集めることです。」
七峰 「カードってこれか?」
俺は持っていたカードを取り出した。
チェント 「そうです。そしてそれが最もこのゲームで重要なものです。」
パチン
チェントが指を鳴らすと、カードに文字が浮かんできた。
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7.願いを叶えることができる能力。
「我は望む」の言葉の後に願いを言うとどんな願いでも
叶えることができる。ただしそれに値する試練が起こる。
1日に3回まで使える。
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チェント 「プレイヤーにはそれぞれ能力がつかえるカードを渡しました。
そこに書かれている能力があなたの能力です。
ちなみにほかのプレイヤーからカードを奪えばそのカードに
書かれている能力も使えます。」
七峰 「なんか俺の能力、割とチートじゃないか?」
チェント 「では、試しに使ってみていいですよ」
そういわれたので使ってみることにした。
七峰 「えーと・・じゃあ<我は望む パン>。」
ポンッ
頭上からパンが3つほど落ちてきた。
七峰 「おお!すげぇ!」
チェント 「そうでしょう。ですが気を付けてください。」
七峰 「え?」 べちゃ
頭に何か落ちてきた。
七峰 「うわくっさ!なんだこれ!う〇こじゃねぇか!」
チェント 「今のがカードに書いてあった試練です。
願いの大きさによって試練の難易度は変わります。
ちなみに今のは気を付けていれば避けれましたね。」
なるほど、試練というだけあってクリアすることでノーダメージに抑えることもできるのか。
だが大きい願いだととてつもなく難しい試練をクリアしなければならなくなる。
七峰 「ちゃんと考えて使わねーといけねーな。」
チェント 「まあ能力に関してはこのくらいにしておきましょう。
最後に3つ目はこの世界の魔王を倒すことです。」
七峰 「へぇ、この世界には魔王がいるのか。」
チェント 「はい。とても強い魔王が存在しております。
ちなみにモンスターも存在していますよ。」
七峰 「でもさ、そしたらそんなめんどい条件誰もやらなくないか?」
チェント 「ご心配なく。クリアした後の報酬が違います。」
七峰 「クリアした後は報酬が出るのか。」
チェント 「はい。順番に説明していきます。
1つ目をクリアした場合、その方をもとの世界に帰して差し上げま
す。
2つ目をクリアした場合、願いを1つ叶えて差し上げます。
3つ目をクリアした場合、願いを2つ叶えて差し上げます。」
七峰 「おお・・・。超ベタだな・・。」
まあそれなら魔王討伐を考えるやつもいるか。
チェント 「以上でゲームの説明は終了です。何か質問はありますか?」
七峰 「プレイヤー同士は相手がプレイヤーってわかるのか?」
チェント 「はい。プレイヤー同士目が合うとカードが光ります。」
七峰 「なるほど。了解した。あとは特にないかな」
チェントは少し意外そうな顔をしていた。
チェント 「あっさりこの状況を受け入れるんですね。」
七峰 「まあ、別に現実世界に未練もなければ彼女もいないしな。
むしろ、今の高校生ならうれしいんじゃないか?」
チェント 「なるほど・・。時代は変わったのですね。」
七峰 「?」
チェント 「いえ、なんでもありません。
それではクリア目指して頑張ってください。
私は上から見ておりますので、では。」
チェントはそう言って姿を消した。
七峰 「消えた・・・。もはやあいつが魔王なんじゃねぇのか?
まあいいや。とにかく異世界に来たんだ。楽しまなきゃ損だな。」
俺はとりあえず歩き出した。
七峰 「・・・それにしてもチェントって名前はダサいよな。」
ルール説明だけで結構くどかったかもしれない・・・。
初投稿作品です。アドバイスできればください!!