斜陽
ずっと続くと思っていた。
この先40年50年老いて死すまで。
貴方の目に私が映らなくなったのは何時からだろう。
普通の幸せ。
普通の家庭。
普通の人生。
波風の立たない平凡な毎日をこの先何十年も送り続けたい。
貴方とならその平凡ができると思ったから、共に歩む道を選んだ。
どの選択肢が間違っていたのだろう…
どの分岐点が間違っていたのだろう…
どの言葉が間違っていたのだろう…
誰に聞いても答えは私は間違えていないと言う。
そんな事は無いはずなんだ。
間違えているから今終幕への足音が段々大きくなっているんだ。
今、貴方との未来の想像図が頭の中に描けない。
私を見て欲しい。
私を思って欲しい。
ただ少しだけでいい。
私が居るから俺はここに居れるんだよと、思わせて欲しい。
今の貴方の中には私が感じれる私が居ない。
私はもう存在している意味が無いのだと私が言っている。




