表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/88

北斗七星神器とオリオン七星魔器

目を覚ますと、俺はミラの膝枕で寝ていた。

焚火のわきで。


「ここは?」


「御主人様、良かった、目を覚ました」


ミラの流れ出る涙が口にぽたりと落ちた。

しょっばい。


「休息です。流石にケンちゃん達もずっとは走れないので」


焚火を俺、ミラ、ハイトン、シュルリー王女が囲んでいる。

マタザの周りをウロウロしている気配を感じる、見張りなのだろう。


「政宗、あんたはバカなの?オリオン七星魔器で増幅された魔法を北斗七星神器と言え、そのままぶった切ろうなんてできるわけないじゃない」


シュルリー王女が脇に座りながら言った。


「オリオン七星魔器?」


「あきれた、あんた、何にも知らないで、その剣振るっているの?」


「はい」


「北斗七星神器は人の神が作った神器、それに対抗するために魔王が作った魔器がオリオン七星魔器、こんなの常識よ」


すまない、この天叢雲剣は閻魔ちゃんに持たされて何も知らないんだ。

と、言葉にしたかったが出せない、呪いみたいなものなのか?


「北斗七星神器は、

私が持つ、ファラオの杖

マタザが持つ、ロンギヌスの槍

お父様が持つ、エクスカリバーの剣

ハイレッド・ジェネラル・ドラゴンが持つ赤龍の薙刀

プルートー先生が持つ、神々の刻印の福音書

ミラが持つ、天使の指輪

そして、あなたの天の叢雲の剣よ」


え?ミラとハイトンも?


「その神器に対抗するため始まりの魔王が作ったのがオリオン七星魔器よ。

詳しくはわからないけど、あの魔人が持っていたのは間違いなくそれよ。

お互いに神と魔王、七神器と七魔器の存在によってパワーバランスが保たれていたの。

それが、人間はおろかなることに魔王の手下にそそのかせれて、ロンギヌスの槍で神を刺したのよ。

もちろん、神は死なないけど人間の裏切りに心を痛めた神はアマの洞窟に籠られてしまったのよ。

それからと言う物、神の支配権を魔王が侵略しだして戦いになったの。

丁度、寒冷期となり作物も不作になってきてね。

このくらいの事知っておきなさいよね」


閻魔ちゃん、なんていうものを俺に持たせてくれたんだ。

間違いなく、物語の語られる側、スローライフを送れないじゃん。


「ミラも?ハイトンも?」


「ミラはね、王家が管理していた天使の指輪の適正に合格したの。

魔術士官学校ではね、主席に適正テストが行われるのよ。

ハイトンは代々家で受け継いでるものでしょ?」


いつもの中性的な姿のハイトンが焚火の火の明かりに映し出されていた。

首を縦に振っている。


「天叢雲剣は行方不明になっていたのよ、それをあなたが持っていた。

しかも、適任者としてね」


う~、なんだろ。

困ったな。


「自分の得物のくらい知っておきなさいよね」


ごもっともです。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ