死真殲組(しんせんぐみ)7番隊組長
俺は飛んでくる矢を抜刀術から出される鎌鼬で次々と落としている。
その間、マタザは容赦なく黒ギャル軍団を串刺しにしていた。
「あんた、何者よ?」
「名前、聞きたいならまず自分から名乗るのが礼儀だろ」
「あ、失礼いたしました」
そこはちゃんと謝るのね、バインバインの黒ギャルネエチャン。
「私は魔王ジョンジョンキム臣下、死真殲組、7番隊組長サーキュベリアよ」
隊なのに組長?
新撰組?
「俺は、ライトワール王国公爵、久慈政宗だ、瑠璃色のドラゴン殺しと呼ばれているらしい」
魔術戦闘衣を発動させ、お気に入り甲冑の黒漆塗五枚胴具足を身にまとった。
「らしい?はぁ?あなたが瑠璃色のドラゴン殺し?瑠璃色より漆黒でしょ」
うん、前に着てたビジネススーツの色だからね、瑠璃色。
「確か、精神を病んでると聞いていたは、あなたが、だったらあなたは私の敵ではないわ、奴隷になってもらうわ、キャハハハハ、」
ん~黒ギャルの性奴隷?
黒ギャルは、プルートー先生が持っていたような金属で出来た分厚い本を取り出した。
プルートー先生と違うのは星の形、オリオン座のような形にブルーの宝石が光っているように見えた。
「全ては闇より生まれた、無は闇なり、有は闇なり、全ての理を闇にかえさん、闇に落ち我が下僕となれ、闇誘拐魔術、オスクロ・セクエストロ」
黒色の矢が俺に飛んできた。
俺は、天叢雲剣で斬ろうと考えた。
天叢雲剣は万能の剣と信じていた。
「ばか、避けなさい!」
神輿馬車から降りたシュルリー王女の声が聞こえると同時に俺は闇に包まれた。




