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移動手段

この世界での移動手段は、馬車が一般的みたいです。

空間転移魔法を使える者は少なく、仮に使えたとしても結界が張られていたりすると跳ね返されてしまうため、使えなかったりします。

そりゃ~どこでもかしこでも転移して現れたら、暗殺し放題。

盗み放題。覗き放題ですもんね。


うちにはまだ馬車がありません。

気にしていませんでしたが、ミラが買い出しに往くときは徒歩で行って帰りは重そうな荷物を背負い帰ってきます。申し訳ない。


「馬車買おうか、シュルリー王女もプルートー先生もだけど代官も馬か馬車だし、馬車一般的なんでしょ?必要でしょ?」


「私は大丈夫ですよ、御主人様」


「僕は飛べるから」


二人には必要性はないのかな?

いや、美少女ミラに重そうな荷物、背負わせてるのは主として心痛いし、買おう。


「いや、荷物運び大変だから買うよ、今後の移動手段としても考えないと」


「御主人様がそうおっしゃるなら、ですが、馬を面倒する者がいないのですが、私はしたことないですよ」


ミラがそう言うのでハイトンの顔を見たら。


「馬は食料でしょ、美味しいですよね、刺身」


うん、美味いけど移動手段として飼いたいのに。

あ!馬車の荷台だけ買ってゴーレムの馬に引かせれば良いか。

試しに、一般的な荷を運ぶ一頭引き用の馬車をミラに手配してもらいました。150万ライトワールゴールドしました。

幌なし荷台だけ。軽トラくらいかな?

一週間ほどで村人が届けてくれたので、馬をゴーレムとして生成しました。

はい、みなさんの予想通り、『絵心はない、画伯だ。』4回目ですかね?

美少女ゴーレムは作れるんだけど、なぜに他のは生成出来ないのだろう。生成は出来るけど違うんだな。

どんな馬がゴーレムとして誕生したかって?


足8本あります。


タコではありません。

馬なんです。

顔だけは馬。

馬の顔に8本あります。

巨大な頭?顔から足が生えてます。

田舎の便所にいる蜘蛛みたいです。

気持ち悪い。恐い。


ミラが青ざめトイレに走っていきました。

つわりですか?

いや、していないのでそれはないはずです。

ごめんなさい。

俺の生成したゴーレムが、気持ち悪すぎたようです。

ハイトンは馬鹿ウケです。

馬だけに。


「あはははははは、ヒヒヒヒヒヒ、腹痛い、何ですかこれ~あはははははは」


笑ってください。

私も笑いたい。

兎に角、馬が走れば良い訳なので馬車につないでみました。

遅い、カタツムリ?ナメクジ?ウミウシ?

足が多くて歩きにくそう。

ゲジゲジやムカデってよく歩けるな、しかもゲジゲジ早いじゃないですか。

ゲジゲジをゴーレムとして生成しますか?

でも、あれはキモいから。

はい、足が8本のゴーレムには帰っていただきました。


ん~用は馬車を誰かが引っ張れば良くて、俺の生成しやすいゴーレムだと・・・。


みなさん、気がつきましたね。

そうです、ダイヤモンド製美少女ゴーレムが私の得意精霊魔法です。

体長3メートルで生成してみました。

成功です。

これは上手く作れるってなんなんだろう。

ダイヤモンド製美少女ゴーレム・巨人バージョン・石炭スクール水着着用型。

よつん這いにして、腰に縄を縛り馬車に連結。

成功しました。

馬並みに普通に早い。

トイレから戻ってきたミラ。


「これは人としてどうかと思います」


蔑む目がゾクゾクします。

そうですよね~これはいけませんよね、ゴーレムでも。

帰っていただきました。


「御主人様、少しだけ時間ください」


と、ハイトンが大木を運んできてノミで削り始めました。

2日間で完成しました。

木彫のケンタウルス。

かっこいい。本当にハイトンは器用だ。


「これに御主人様の精霊魔法で命を与えたら良いんでは」


その手がありましたね。

命を与えたら動き出しました。


「おっしゃ~御主人様、どこまででも運びますぜ、ガッツガッツガッツ、元気があればどこまでも走る、諦めたら明日えの道が無くなるぜ、さあ、未来に向かってひとっ走り、パラリラパラリラ」


うん、なんか、訳のわからない事を口走る木製ゴーレムケンタウルスが完成しました。やかましい。

しかし、馬車につないだら一番しっくりときました。

ちゃんと、仕事はできるみたいです。

良かった。

走ると、「パラリラパラリラ、パラリラパラリラ、ブーン、ブーン」って叫ぶのやめて。茨城のヤンチャ君達ではないんだから。


操舵師の御者は必要ないみたいで、ミラの買い出しの相棒になりました。


「ケンちゃん」と、名付けたそうです。


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