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ブローチ

なんとか、城は出れました。

色のカラフルなセルシーの街に。

家に帰るのは俺の魔法転移で帰れると思いましたが、失敗しました。

自分で張った結界魔法で家の位置がつかめないと言う間抜けになってしまいました。迷子です。語っている私も迷子です。

口調が・・・。

結界を張り直さねば意外と魔法って繊細ですね。

とりあえず、お腹が空いたので適当な店に入ろうかと歩いていると昨日の眼鏡屋の前に出たので再び入ります。


「はい、いらっしゃ~い」


昨日と変わらずやる気のなさ、しかし、目に止まった眼鏡屋はここだけなので仕方がない。

昨日試したサングラスで気になったのがあるので再び試着。


「なんだい、昨日なにも買わなかった冷やかしか、帰りな帰りな」


そう言う店主に注意してやろうかと真っ正面に立つと、店主は尋常ならざる顔をするので逆に俺が驚きましたよ。

だって、俺の姿を下から上に見る店主が胸元を凝視して顔が見る見る青くなり、額に汗をかきだし体は震え出す、えっと、殺したりはしませんよ。


「し、し、し、失礼しました、お許しください、どうか命だけは」


「いやいやいや、普通にサングラスを買いたいだけだから、ただ、客に対して冷やかしか?とかは良くないよね?」


「はい、申し訳ありませんでした、これからは改めます、どうか、どうか、お許しください、命だけは」


「命取らないから普通にサングラス選ばせてよ」


「もう、好きなだけお持ちください、お金なんてとんでもない」


「お金は払いますよ、ミラ、店主が不安みたいだから先にお金適当に渡してあげて」


「はい」


ミラが10万ライトワールゴールドを店主の前に置いて、店主に言う。


「大丈夫ですよ、うちの~~様はお優しいから」


俺は、サングラスに気をとられて気にはならなかった。


「御主人様、これ似合いますよ」


と、ハイトンが勧めてくれたのは反戦ソングでも歌いそうな丸いサングラスだった。

好みではないので断り、細目のレンズのうす黒いサングラスを選んだ。


「店主、これを買います、いくらですか?」


「は、は、はい、本当にお金は良いですから」


なんなんだろう、俺、殺気でもだしたかな?


「公爵様に無礼を働いたこの私をお許しください、知らなかったのです、どうか、どうか、お許しください」


うん、知らないうちに俺、爵位持ちになっていたのね、しかも、最高位じゃん。

ミラは知っていたのね。

思い当たるのはこの、ブローチしかないよね。

デューク久慈?器用にかっこ良くは歩けませんよ。

気まずいので10万ライトワールゴールドを残して出ました。


「ミラ、知ってた?」


「はい、私の父も一応1つ星の士爵、騎士でしたから」


なるほど、星で爵位が表されるのか、う~困った受けとるんじゃなかったこれ、しかし、いきなり公爵はないだろ~・・・。

異世界、俺の価値観にはない出世をする世界のようです。


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