BL？
気を失って目を覚ませば、巨乳に挟まれた桃源郷でした。
それが理想のラノベですよね？テンプレですよね？王道ですよね？
はい。
私の目の前は誰でしょうか？
美少女奴隷のミライア？
美少年、男の娘、疑惑のあるハイトン？
俺と結婚したがっている、プルートー先生？
恩義を感じた、シュルリー王女？
ブッブー。
・・・・・・マタザ衛士隊長でした。
うん、どうしましょ。
パンツは履いてるし、お尻痛くないし・・・処男？は、守られているはずです。
困りました。
キザ野郎に抱かれて寝ています。
イケメンでも、臭いです。
男の臭いがします。
俺と対して変わらない臭いがします。
う～嫌だ！
ベッドから飛び出ましたよ、怖い怖い怖い。
「ん？おはよう」
「えっと～なにこれは？」
最早、混乱しかありません。
「はははっ、大丈夫、大丈夫、入れてないから」
「なにをだよ～」
「そこに二人寝てるでしょ」
て、ドアの前に座っているミラとハイトン。
「ん？」
「大変だったんだよ～、君が倒れたあと、プルートー氏が看病するって騒いで、なんとかここに君を僕が担いで運び込んで、で、二人が扉を封鎖してね、僕はベッドじゃなきゃ眠れないから一緒に横になっただけだから安心して、プルートー氏に任せておいたほうが危険だったでしょ。はははっ」
「バッサル法王は？」
「血色が良くなってね～食べられなかったご飯も口にしているよ」
「それは良かった」
「君こそ大丈夫なのかい？」
「ん～特には異常は感じませんが」
「なら、二人を起こしてあげなよ、良いね～忠実な家臣って」
と、言って窓を開けて飛び出ていった。
なんか変わった変態？
ミラとハイトンの肩を軽く叩くと、
「御主人様、大丈夫ですか？」
「御主人様、おはようございます、お目覚めのチューを」
ハイトン、お目覚めのチューはないから、俺そんな文化で育ってないから。
「帰ろうか」
「はい」
「すぐに準備を」
と、立ちあがりる二人。
「ちょっと、開けなさいよ、旦那様の様子を見せなさいよ！変なことしないから」
と、ドアの向こうからプルートー先生の声が聞こえた。
ドアを開けて挨拶をした。
大丈夫ですから、静かにしてと。
流石に下心はなかったようで朝食を運ばせるわねと、廊下を走っていった。
その隙に城を出ようてして呼び止められた。
「待ちなさいよ」
シュルリー王女。
「褒美は何が望みよ」
「静かな生活」
「変わってるわね、あんた」
変わり者だって言われるのはなれてますがチンチクリンな美少女に改めて言われると笑うしかないですね。
「これぐらいは受け取りなさいよね！胸に付けときなさい、だっさい服でも少しは見栄え良くなるわよ、ミライア、あんたは良い仲間見つけたのね、羨ましいわ」
投げてきたのは、シルバーのドラゴンと剣と星が七つ光るブローチでした。
なかなか、格好いいので胸のポケットに着けてみました。
ミラがなんか口を押さえて涙してるのが気になりますが良いでしょう。
シュルリー王女は法王の間に戻って行ったようです。
とりあえず、城は出ないと、プルートー先生とマタザ衛士隊長が怖いので出ました。
バルーサス大臣、俺の身の安全保証してくれよ。
