lesson 5 焼き畑
ゴーレム誕生から二日間休みとなり、太陽が一番南の高い時刻になると、プルートー先生の転移魔法陣が光現れる。
今日は暑いせいか、プルートー先生は上はブラウス一枚で汗ばむ肌に真っ赤なブラジャーが透けていた。
うん、草食系じゃないから察するけど、先生ごめんなさい。
「魔法戦闘衣も、精霊魔法も出来ればあとは、イメージを強く持てば使えるわよ、攻撃魔法、治療魔法、両刀使いよ~」
スルーします。
イメージを強く持つ、それなら自分が知っているものなら出しやすい。
逆に考えればイメージ、想像が出来ないものは使えないわけか。
「では、実戦よ、火炎を出してみましょうか」
プルートー先生は林を指差して言う。
まず、右手人差し指に小さな火を灯した、そこから少しずつ大きくする、ライターの日からガス溶接の火のように、
「良いわよ~良いわよ~良いわよ~、でも、まだ木に届いてないわよ~中で奥まで出すようにイメージして」
戦争映画でしか観たことはないが火炎放射機のイメージを強く念じると火は段々と大きくなり3メートル以上に伸びていく、しかも火力も上がる。
後で様子を見ていたハイトンが、
「僕の吐く火炎並みになってますよ、凄い御主人様」
と、言っていたが俺はもっと強い火炎も出せそうだったが止めた。
だって、林が燃え上がって山火事になってしまったから。
「水よ!水を出しなさい」
プルートー先生が慌て言うので火炎から、消火栓のイメージに切り替えて水を両手で出した。
プルートー先生も水を出す呪文を唱えたみたいで水を火にかけ始める。
ハイトンは、家に火が回らないようにドラゴンの姿に戻り翼で火の方向を調整し、ミラも林の木をゴーレムでなぎ倒し延焼を押さえていた。
火が消えたのは夕方だった。やり過ぎました。ごめんなさい。
「御主人様、大丈夫です、焼けて拓けて畑に出来ますから」
ミラは焼き畑のつもりなのだろうか。
まぁ~人的被害がなかったから良かった。
「政宗ちゃん、魔法は両刃之剣だから気を付けなさい」
と、プルートー先生が言うがあんたが林の木を狙えって言ったんでしょうが!と、言いたかった。
攻撃魔法は基本的には、火、水、氷、雷、風を使うイメージを持って矢を放つようにするのが一番使いやすいらしく、言われる通りに木を練習代にして、放っていたら、火事で焼け残った木も無くなってしまい、家の周りはかなり拓けてしまった。
北海道の一面畑だらけを思い出す。
火、水、氷、雷、風、を応用すれば魔法力に合った攻撃魔法が出切る。
ようは知っているものをイメージして放てば良いわけで、氷をパワーアップさせて放てば絶対零度にすることも可能であった。
雷を試しにうっち落としてみたら地面に伝わり軽くビリビリした。
ちょっとヤバかった。自爆魔法になるとこだったよ。




