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死は望んではいない

天井の梁にロープをかけてぶら下がっているミライア。

顔を紫色となり、美少女などと呼べない形相になっていた。

なんだよこれ、なんなんだよ、なんで首吊るんだよ、これだったら逃げてくれたほうがどんだけ良かったか、何だよこれ、あり得ない姿に腰を抜かしてしまいそうになるがなんとか持ちこたえる。

そして、とにかく降ろさなきゃとロープを斬る。床に勢いよく落ちそうになる遺体を俺は受け止めた。

まだ暖かい、吊ったばかりなのか?助けられないのか俺、魔法力MAXなんだろ?

盗人にはそれなりに罪を償ってほしいがこんなのは俺は求めていない、どうすればいい、どうすれば助かる。

鼓動を失い固まりつつあるミラの遺体を抱きながら必死に考えた。

そ、そうだ、あのときのようにドラゴラムが言っていたように何かを召喚すれば良いのではないか?

だとしたならなんだ?ナイチンゲールか?マザーテレサか?なんだ?宗方先生か?混乱する。

いや、とにもかくにも鼓動を戻すのが先、これなら想像できるAED自動体外式除細動器だ、とにかく心臓に一撃を。

我武者羅だった。ミラの遺体のブラウスを勢いよく引きちぎり、左手を胃付近に右手を左わき下に当てた。

イメージを強く持て、何度も何度も会社の救護訓練でやったじゃないか、あれをイメージするんだ。


ドンッ


電撃の魔法が手から放たれるが、そうはうまく復活などしない。

くそ、もう一度。


ドンッ


駄目か・・・・・・


かすかに左手に弱弱しい鼓動を感じる。


ヨシッ


そして、回復の魔法をしなければ、肉体のダメージを回復させなければ。

なんだなにをすればいい、神がかった力?治癒の神様ってなんだ?病気平癒の神様仏様・・・・・・

薬師如来しか思いつかない、思いつかないがこれなら・・・・・・


「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ


オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ


オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ  憑依召喚、薬師如来」


我武者羅に知っている知識を振り絞った。

すると、両手が神々しく光りだす。

その手で、ミラの首、顔、頭を優しく撫でる。


「生き返ってくれ頼むから生きてくれよ、お願いだよ」


俺の涙がや鼻水がしたたり落ちる。

ミラの口にしたたり落ちる。


「ク、、、ジ、、、サマ」


顔色が元に戻るミラが目を開けた。

思わずぎゅっと抱き上げた。


「苦しいですクジ様」


「バカヤロー、バカヤロー、バカヤロー、バカヤロー、何してんだよ、何なんだよ」


「クジ様」

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