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「俺の794900000ライトワールゴールドはいったいどこに行きました?」


「えっと、確認いたします」


ギバルツは魔晶板で調べてくれている。


「先日正規ルートである王都のギルドの窓口で引き出されていますが」


首をかしげながら頭をわしゃわしゃと掻く俺の姿を見るギバルツは、


「ギルド登録書は偽造はできません、誰かにお貸しになられたことは?」


誰とも会っていない、ミラの家にずっといたのだ、ギルド登録書はほとんど外したままで枕元に置いていた。

となると、一人しかいない。


「お心当たりがおありのようで」


まさかミラが引き出した?何かに使った?なんだ帰って聞けば良いのか?あれ帰るってその間に逃げていなくなってたりしない?持ち逃げしてない?


「帰ります、今すぐあの家に帰ります、大至急帰ります、ケンさん馬車を」


「すみません、馬車は夕方に来ることになっていまして、今は村長が使っています」


村長何してくれちゃってるの戻ってきてよ。


「なら走ります」


慌てる俺が不思議なのだろうギバルツは、


「クジ様は魔法ステータスのMAXですが空間転移の魔法を使えないのですか?」


空間転移?ワープの事か?


「えっと、どうやって使えばよいのですか?」


「魔力がMAXなのに使い方を知らないとは、えっと、行ったことのある場所で自分の身に着けていた所有物があるところに転移するのが一番確実な方法なのですが」


自分の身に着けていたもので自分の所有物?ここに来るとき俺は着替えてしまった。

ミラの家で着用していたのは借り物で所有物ではない、やはり物理的に走って帰るのが早いかと足を見た。

あった、靴は履き替えていた、ビジネスシューズをあの家に置いてきた。


「あります、そこに私の物があります」


「でしたら、それを強く頭に思い浮かべて魔法力で糸を手繰り寄せるようにイメージしてください」


言われたとおりにすると、床には魔法陣が浮かび上がる。


す~~~~っと体がフリーホールに落ちるような感覚になる。


目を開けるとミラの家で使っていたベットのある部屋だった。


「ミラいるか?ミラ?ミライア?」


おそらく持ち逃げしていない可能性が高いミラの姿を探した。


ミラは、自分の寝室にいた。

・・・・・・ぶら下がっていた。


「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」



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