主人公プロフィール
「んでは、始めるべっださしゃ~、まんずはこの魔晶板に手を置いて貰って良いかね」
と、机にあった黒い板を指差すので俺は両手をそこに置いた。
すると、黒い板は光だす。
「ん~、ん~、
氏名、クジマサムネ、
年齢、22才、
出身地、ニホンコク、イバラキ
職業、サラリーマン、
趣味、アニメ観賞、ラノベ読書
ん~何やら訳のわからん単語が多いが指名手配にはなってないのじゃな、
スペック、スキルは・・・・・・
な、な、な、な、な、な、なんじゃこりゃ~~~~~~~
ギルドに勤めて80年、こんな物見たことがない、剣スキルMAXで魔法スキルMAXだとにゃ~ありえへんありえへんありえへん、この片寄ったスキルなど始めてみた~しゃ~オシッコチビりそうだわい、え!装備、北斗神器、天叢雲剣じゃと~なんじゃこれは、天叢雲剣!行方不明になって5000年、わしゃ~夢を見ているのか、夢を、いや、これは最早あの世なのか、あ~神よ、この老婆に最期の祝福かありがたや、ありがたや、ありがたや、ありがたや」
おばあちゃんは俺に手を合わせ摩擦で煙が出そうなくらいスリスリとして拝んでいる。
どうすれば良い?どうすれば、そうだこういった時には、
「あ、っと、この刀ですか?これ先祖伝来でして、父を早く亡くしまして伝来を知らないもので」
知らない事は記憶喪失か、家宝にしてしまうのが一番だろう、後者を選択した。
「お~、まさかまさかスサノオの血筋か!」
選択ミスったかな?
「すみません、何も聞いていなくて」
拝みながら涙を流すおばあちゃんをミライアが俺の後で驚いたかのように口を両手で抑え見ていた。
閻魔ちゃん、俺の設定に無理がありすぎませんか?
と、言いたいが転生設定を今すらどうすることも出来ないだろう。
これをどう流せば俺は静かに生活出来るのかな?絶体絶命的に無理だよね。
「あの~、私はお金が欲しいのでドラゴンを買い取って貰えると聞いたのですが」
「金か、金か?北斗神器の担い手なら近衛兵にでもすぐになれますが」
いや、なんか絶対に近衛兵とかって物語の最重要な位置ですよね?それはどうにか避けたいんですがどうしよう、どうしよう。
「お~~~い!ばーやん、いるか?ドラゴン倒したの来ただろ、いや、来ているだろ?邪龍ドラゴラムの首皆で持ってきてやったから査定してやってくれや、ミライアが連れてきたはずなんだがなぁ~」
さっき、村長の脇にいた人物らしき人がどうやらドラゴラムの首を持ってきてくれたみたいだ。
信じて良かったかも、さっさと換金して逃げよう。