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最強と呼ばれた女  作者: 木天蓼
3/7

アリス12歳 ①

アリス12歳

ビルマ2歳


最近のビルマはご飯をよく食べる。

今日のお昼はパスタと蒸したイモが出た。

パスタはお父さんが作った。イモはさっき私が掘ったやつだ。

今もフォークとスプーンを使って、蒸したイモを突いて食べようとしてる。


うん、スプーンは刺すもんじゃないよ。

あぁ、フォークじゃスープはすくえないよ。


でも私は口を出さない。

黙って見守る。

ビルマの好奇心が向くままに食事をさせてあげよう。


あ、口の周りが汚れてる。

ハンカチで拭いてあげる。


「むー、」


パスタのソースが結構付いてしまってる。

なかなか取れないので、ちょっと力を込めてしまった。


「や!ねぇね、いや!」


手で私の腕を払おうとする。

・・・私は手を引っ込めた。


「ねぇね?」


「・・・なに?ビルマ?」


「ないてる?」


私はハッとして自分の目の下を触った。

濡れてた。


理由はわかってる。

ビルマに拒否されたからだ。


「んーん、泣いてないよ!」


ビルマはジッと私の目を見てる。

吸い込まれそうな目をしてる。


私はビルマがつついてるジャガイモにバターを乗っけた。


「おいしそー!!」

ビルマはジャガイモに夢中だ。

イモとバターを混ぜて食べている。


美味しそうに食べるその姿に私まで幸せになってきた。

私やお母さんが作る料理を好き嫌い無く、美味しそうに食べる。

私は小さい頃野菜を食べなかったらしいが、ビルマはモリモリ食べる。


作った料理を美味しそうに食べてくれるのはなんかうれしいな。


暖かい日が窓から入ってきている。


ご飯の後はお昼寝しよう。


イモにかぶりつくビルマを見ながらそう思った。



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