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最強と呼ばれた女  作者: 木天蓼
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アリス11歳

アリス11歳

ビルマ1歳


私が歩くとビルマはハイハイで付いてくる。

私が止まるとビルマも止まる。

私が顔を近づけると、「ねーね」と言う。

私の事をおねぇちゃんとわかってるみたいだ。

私の足につかまって立とうとする。

私の足につかまれば立つことができる。


でも、まだまだ歩くことはできない。


歩こうと必死になってるところをみると、可愛くてしょうがない。

だからイジワルしてつかんでる足を軽く揺すった。

ビルマはバランスを崩して尻もちついた。

途端に泣き出してしまった。

ワーワー泣いて、私が抱こうとすると、嫌なのか手を振って抵抗してくる。


私は無理矢理抱き上げた。

抵抗虚しく、ビルマは私の胸の中だ。

不思議なことに泣かした私を最初は嫌がるが、少しするとスースー寝息を立ててしまう。


生まれてから、ビルマの事を一番抱きしめていたのは私だ。

母乳をあげる以外はお母さんはあんまり抱かないからだ。


別にお母さんはビルマの事が嫌いなわけじゃ無い。

ただ、まだ若いのにのに腰が悪く、肩こりもあるし、そもそも体力が無い。

だから抱っこしようとするとすぐに疲れ果ててしまうらしい。


お父さんがママはすごい魔術師だけど、もやしっ子なんだよ、って言ってた。

もやしっ子ってなに?って聞いた。

パパが教えようとした時にママが来た。

パパが、答える前に見えない何かに吹き飛ばされていた。

ママは呆れている時の顔をしていた。


抱っこしてたビルマが起きてしまった。泣き出してしまった。

私は必死にあやしたけどなぜか泣き止まない。

その時ママがゆっくりと優しくビルマの頭を撫でた。

途端にビルマは安心して寝てしまった。


すごい!魔術??って聞いたら、ママはそうよ、と言った。

なんて魔術?聞くとママはあなたも使えるわよと言う。

私の方が強く使えるけどねと続けた。

私はどうしてた知りたくてママに食いついた。

ママはニッコリと笑って、私の頭を撫でる。


それはね、愛情よ・・・


それを聞いたら私もなんだか眠くなってきた。


母親に愛されている安心感を胸に私はそのまま眠ってしまった。


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