仲間出来ました!
作品名を変えさせていただきました。
(なぁ、セラフィス)
(何でしょう?蓮鬼様)
(俺ってさー、すごいのかな)
メラの大剣を切り刻んだ後、メラは蓮鬼から一気に距離をとり大剣クロノスを回復。今のはその間の話である。
(はい。蓮鬼様はとても凄いですよ。だってこっちの世界に来てからまだ1週間だってたってないのに前世の感覚を取り戻し、さらに今は刀を使って闘っていますからね。正直2、3週間くらいはなれるまでかかると思っていました。)
(いや、そっちの凄いじゃなくて強さの方てか、最後のやつはちょっとだけ悪口じゃん‼︎)
(そっちですか!蓮鬼様の強さは一言で言うなら異常ですね。)
(無視!やっぱか、さっきのメラの動きが信じられないほどゆっくりと見えたよ)
(それは、蓮鬼様のレベルが上がったのでしょう。とにかく今は闘いに集中しましょう。ほらきますよ!)
「え」
「よそ見をするなーー‼︎」
メラは蓮鬼に向かって剣を投げてきた。完璧に反応に遅れた蓮鬼は舌打ちを一回すると刀で綺麗に一刀両断した。
「何度やっても変わらないのが分からないのか?」
(その油断が命取りですよ?蓮鬼様。)
(何?)
次の瞬間メラの姿が消えた。
「何!魔法か!」
「そう、【グレーターテレポート】」
蓮鬼は反射的に刀をそのまま後ろに一振りするが、刀は空を切った。
(くそ、魔法か!しかも、よく小説なんかで出て来る転移魔法か!)
「転移魔法か!」
「魔法が使えないくせによく知っているな。」
冷静さを取り戻したメラは今度は大剣クロノスを大量復活して自身の周りに浮かべていた。
「さっきのは謝るよ。正直なめていたよ。でも、俺の攻撃を刀で止めたときにトドメを刺していなかった事を後悔させてやる!」
そう言うとメラの周りに浮いていた大剣が蓮鬼めがけ一気に飛んできた。その数20。
蓮鬼は飛んでくる大剣に向かって真っ向から飛び込み、自信に飛んでくる20の大剣を凄まじい剣技で切り裂き更にメラに向かって突進した。
メラ(さぁ、こい!もっと俺に近づけ!)
蓮鬼(このまま押し切る‼︎)
蓮鬼は走る勢いに乗せ回転を加えながら一気に距離を縮める。
メラはまるでそれを狙ったかのように大剣に魔力を込める。
そしてメラの居合に蓮鬼が入った瞬間、
「喰らえ‼︎【マイナススラッシュ】‼︎!」
次の瞬間、メラの大剣にためてあったマイナスエネルギー(負のエネルギー)が斬撃にのり蓮鬼に遅いかかった。
(何だと!そんな隠し玉を持っていたのか‼︎)
(蓮鬼様!回避して下さい‼︎あの量の負のエネルギーを食らえばひとたまりもありません‼︎)
(いや!このまま押し切る‼︎)
(蓮鬼様‼︎)
蓮鬼は地面に着地すると初めて刀に魔力らしきものを込めた。
(これが魔力かどうかは分からないけど一か八かの賭けだ!)
そして、メラの放った【マイナススラッシュ】が蓮鬼に到達した瞬間、
「いけーー‼︎‼︎」
蓮鬼は刀に込めた魔力らしきものを全力で解放した。
凄まじい光とエネルギー、爆音とバキバキと言う木々が倒れる音。辺りは一瞬ににして世界を変えた。
何の音もしない世界。アレクとキラは決着がついたのかどうかも分からず、ただただこの土けむりが止むのを待っていた。
数分後、土けむりが止み勝敗はすぐに決まっ
た。
「決まったな…」
「そうですね」
勝ったのは蓮鬼だった。
「ハァ、ハァ、ハァ…ふーー。…勝負あったな、メラ。」
「ぐ!」
メラは【マイナススラッシュ】を放ったが蓮鬼の魔力量に押し切られ自身の【マイナススラッシュ】と蓮鬼の魔力をもろに受けたため上半身を斜めに切られ地面に倒れていた。切られた下半身は蓮鬼の魔力によりすでに消失している。
メラ「まさか、跳ね返してくるとは…」
今も徐々に復活しているメラの下半身を見ながら蓮鬼も話し出した。
「あれは、一か八かの賭けだった。正直な所俺は魔法を使った事がない。だから、俺が放ったアレが魔力かどうかも自分では分かってなかった」
「ふっ。魔力すら知らないやつに俺は負けたのか」
「そう言う事だ」
そう言うとメラに向けていた刀を鞘に戻し、蓮鬼はアレクとキラの方に歩いていった。
2人の前に行くと蓮鬼は口を開いた。
「どうですか?これでも、まだ闘いますか?」
「いや、お前の強さはよく分かった。これで、正式に俺たちはあんたの子分になったわけだ。よろしく」
「はい、これから俺たちは1つのチームって事ですよね」
「ん?ああ、確かにそうなるかもな。まぁよろしく頼むわ」
「はい!」
「それじゃー、ちょっと待っててくれ兄貴。」
「兄貴⁇」
「俺の弟がお世話になったからな、ちょっくら弟に罰与えてくるわー」
「はい!しっかりお願いします!」
蓮鬼はそう言うと綺麗に斜め45℃の姿勢で礼をした。
「それじゃーキラ。俺たちの弟に罰を与えに行くぞ。」
「そうだね、兄さん。我らの命を助けていただいた方に刃を向けるとは…許されざる行為だからね」
「ままま待ってくれ兄貴‼︎あっあれは俺たちの掟だろ?だから、罰とかは流石に…」
「さっき、闘う前に罰を与えるって言うった時は勢いよく「はい!」て言うってたのは誰だ?」
「…」
「って事で、罰として…今日の夜ご飯はお前が作れ」
(え…そんな事‼︎罰って夜ご飯作る事なの!)
「なっ!よっ夜ご飯‼︎兄じゃ!それだけは!どうかそれだけは、回避できないでしょうか⁈」
「ダメだ」
「く!蓮鬼様‼︎どうか!どうか何卒‼︎」
「「やかましい‼︎‼︎」」
アレクとキラの拳がメラの頭に落ちた。
「さぁ、罰はちゃーんと受けてもらうぞ」
そう言うとメラはジタバタと手足を動かしながら
「嫌だ〜‼︎夜ご飯だけは作りたくな〜〜い‼︎」
と叫びながらアレクとキラに引きずられていった。
その夜、嫌だ嫌だとごねていたメラは死にかけており、出てきた料理は異常に豪華だった。
食べ終わった後、アレクに聞いてみるとメラに食材(魚、鹿の肉、山菜、)などなどを全て取りに行かせ、1つ1つアレクがメラに教えながら作ったらしい。(本当は、うまくできないたびに殴っていたのをメラから聞いた)ちなみに命魂回復の能力、あらゆる全ての攻撃を受けても回復する。ともう1つは死ぬたびに力をますらしいとセラフィスから聞いて知った。あくまで、自分で気づいたわけではない。本当に。
とまぁ今日はいろんな事があったけど新しい仲間が出来ました。
まとめ方が分からなかったのでもし良ければアドバイスもらえたら嬉しいです( ̄▽ ̄)
今回も読んでいただきありがとうございます!
これからも、よろしくお願いします!