表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/71

闇の波動

誤字がありましたらお許し下さい‼︎


闇の波動の暴走。

それは過去に2度しか起きた事はなかった。

1回目は今から800年前、炎竜王ジーク・フリートによる世界の一部を変えてしまう程の大規模なものだった。その威力は自然現象すらも生み出す程だった。


2回目は今から600年前、破壊神フェンリルによるものだった。ある戦いで肩を持っていた国の軍が全滅したためフェンリル自身が戦場に出て見るとそれは真っ赤な嘘で、それに怒ったフェンリルはたった一撃の禁忌きんきとされる巨大な闇の波動の暴走により、

両軍は全滅、更にその国の王も殺しその国は内戦と乱戦により滅亡した。


そして今日、東の国、日本でごく少量ではあったが確実に闇の波動の暴走が確認されたのだった。




「ハアーーーー……」


《蓮鬼よ…》


「……何だ?」


《やりすぎだ》


「え?」


蓮鬼は周りを見るとそこには吹き飛んだような跡がある部屋と姫を守るようにスサノオと雨宮が魔力障壁を張っていた。窓があった方を見るとジークがちょうど部屋に降り立った瞬間だった。


「おいおい‼︎誰だ?闇の波動を暴走させたのは?フェンリルがいなかったら今頃ここら一帯が吹き飛んでいたぞ?」


「はい…俺がしました…」


「蓮鬼?お前なぁ…ちょっとは考えろよ…」


「いや‼︎今のは俺だけが悪いわけじゃない‼︎話を聞いてくれ!」


そう言うと蓮鬼はジークに今までの話をした。全ての話を終えるとジークは顎に手を当てながら考える姿を作った。


「つまり、2日後にある四皇なる者達と戦い勝たねばミランダは帰って来ないという事か…それは確かに蓮鬼が怒る訳だ…だが、さっきの話を聞くにその隊長はどこにいるのだ?」


「ん?確かに…確かに!隊長さんは!」


「ここに…います!」


「隊長さん!」


瓦礫から腕を振る隊長の姿が扉があった場所にあった。蓮鬼はすぐにそこに行くと扉や瓦礫を吹き飛ばした。


「すいません隊長さん!助けておきながら…」


「いえ…こうやって生きてたんです…傷が治ったら絶対にお礼をさせて下さい」


そう言うと隊長は気絶した。


「隊長さん!大丈夫ですか!隊長さん!」


「隊長、隊長…うるさいぞ!」


「いてぇー!」


蓮鬼は頭を撫でながら後ろを向くとスサノオが凄い剣幕で怒ってきた。


「少しは姫の心配もしろ!お前…姫が魔力障壁張ってくれなかったら今頃俺たちは生きてなかったかもしれないんだぞ!」


「なっなんだと!姫‼︎姫ー‼︎大丈夫かー‼︎」


蓮鬼はすぐに膝をついて倒れている姫の所まで走っていった。途中で雨宮にも怒られる蓮鬼を見ながらスサノオは少し微笑む。


《何だか嬉しそうだな…》


スサノオが気づくとすぐ横にフェンリルが立っていた。


「いやな…蓮鬼らしいなと思ってな…」


《ふっ、正直に言ったら姫の気持ちを少しは継いだのだろ?》


「……聞こえたのか…」


《…ああ、姫は本当に素直だがあの体には凄まじい力が眠っているぞ…》


「その話はまた今度な…それより今は他に考えないといけない事がある」


《そうだな……四皇…多分だが蓮鬼は大会ではどんな手段を使ってでもミランダを助けようとするはずだ。もしかしたらあいつはお前がが戦っていても乱入して来るかもしれん…気をつけてくる…》


そう言うとフェンリルはジークがいる方に歩いていった。


「ふっ、それはお前が戦うからか?フェンリル…」


スサノオはそうフェンリルの背中に言うと空を見た。


父上…何があったのですか……


スサノオは暗闇に光る無数の光に問いかけるのだった。


ーーー


暗闇の廊下の中を1人の男と女が一緒に歩く。


「離しなさい!」


「うるさいぞ!」


男は女の頬を叩こうと手を振るった。


「痛っ!」


「ふっ、これ以上痛い目に会いたくなかったら喋るな…うるさい」


そう言うと男はミランダの手を掴むとそのまま引きずる様な形で歩いていった。


「離して!何処に行くのよ!」


「ここだよ!」


男はミランダをそのまま牢屋の中に突き飛ばした。


「っ!」


「あと2日はそこで待っていろ。まぁお前の彼氏が俺達に負けたらお前は俺の女になるがな!」


「誰がお前なんかの女になるもんか!しかも、蓮鬼はあんたより強い‼︎負けるはずが…」


そうミランダが男に向かって言うといきなり頭を掴まれると牢屋の壁(鉄の部分)に牢屋越しに叩きつけられた。


「‼︎、何するの…」


その瞬間、ミランダは目を見開いた。

そこには赤髪が全身を覆う1匹の人狼がいたからだった。


「口に気をつけろよ?今からでもお前の頭を一瞬で嚙み砕くことも引き千切る事も出来るんだからな…」


コクコクと頷くミランダを見ると男はそれに満足するとミランダを離した。


「どうだ?俺の方が強い意味が分かったか?」


ミランダはそれを無視する


「けっ!気の強い女だ…まぁいい、2日後に自分のその目で見るがいい…どっちが強いかを…」


男はそのまま笑いながら今歩いてきた廊下を歩いていった。

ミランダは奥にある壁にもたれると膝を抱えたまま顔を足の間に入れた。


「ハア……あいつ…人狼だった…」


そう呟き、もう一度ため息をついていると牢屋の入り口が勝手に開いた。


「何?」


「出ろ」


「えっ?」


ミランダは顔をゆっくりと上げるとさっきの男と同じ格好をした男が現れた。違うのは帽子をかぶっている事くらいか?ミランダには暗すぎてそれくらいしか分からなかった。


「出ろ」


再び男はそう言うった。


「1つだけ聞いていい?」


「何だ」


「あんた…名前は?」


「俺の名前は山本武蔵…貴様をここから助けにきた。さぁ出るがいい」


ミランダの目の前には四皇がリーダー、山本武蔵が立っていたのだった。

今回も呼んで頂きありがとうございます。

次回は明日か明後日に出しますので是非呼んで頂けたら幸いです!

ブックマーク登録、感想なども良かったらお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ