2つの穴
誤字があれば暖かい目で見て頂ければ幸いです。
「何が起きた!」
蓮鬼は大声を上げる。
扉が開く音がした。
一斉に武器を抜く音が部屋の中を鳴り響く。
「伝達兵です!ただいま、敵兵の侵入を確認しました!これは敵が意図的に起こしたものだと考えられるため部屋からは出ない様にして下さい‼︎」
そう言うと伝達兵は扉を勢いよく閉めると何処かに走り去ってしまった。
「とにかく、今は動かない方がいいと言う事か…」
《そういう事だな。まあ、我と蓮鬼は普通に見えているがな》
「確かにちゃんと全員いるな、俺はちょっと廊下の先を確認してくる。もし敵がいて威嚇しても攻撃してきたら倒すがいいか?」
「ああ、構わない。だが、刀はこの空間では使いにくいだろ?」
「大丈夫!そんな事もあろうかとちゃんと準備してるからな」
《たまたまだろ…》
「まぁまぁ、とにかく武器はあるから安心してくれ。フェンリルはここで姫とミランダを守ってくれ。勿論スサノオと雨宮も任せたぞ」
《当たり前だ。任せろ》
「俺は姫を守る。姫手を離すなよ?」
「はい」
「では、私は入り口付近で待機する」
蓮鬼はそれを聞いている間に空間から2つの魔銃を取り出すと腰につけているホルダーに引っ掛けた。
この魔銃の名前はヴァンパー改。
初期に作ったブァンパーは射撃精度を上げただけの物だったが、これはそのライフルの射撃精度+小型化した片手で撃てるライフル銃なのだ。蓮鬼が作った完成品の魔銃は全部で4つあるがその内の2つがこれなのだ。
「まあまずこの3人がいたら大丈夫だよな…
なら行ってくる」
「任せたぞ」
「当たり前だ」
その言葉を言うと蓮鬼は扉を開け廊下を進んでいった。
「それにしても…何でこのタイミングで敵が攻めてきたんだ?うーむ…考えるだけ無駄か?スサノオは国王が本物じゃないと言うし、雨宮はこの国から追放、さらにさらにこのタイミングで敵が攻めてきた……何かある気がする…でもその何かが分からん!くそ〜!なんかイライラしてきたぞ?」
蓮鬼がイライラしていると突然、館内スピーカーからこえが聞こえた。
「只今、敵が館内に侵入した模様!すぐに援軍が来るため!戦闘員は何としても持ちこたえよ!非戦闘員直ちに避難通路にて…」
次の瞬間、1発の銃声音と呻き声を残して館内スピーカーは切断された。
「今の声…隊長さんか?」
そう言うと蓮鬼は走り出した。
セラフィスがいたら…!すぐに場所に行けるのに!
その時!
私ならいますよ?
……セセセセラフィス〜‼︎‼︎
はい?どうしたんですか?
どうしたじゃない!今まで何処にいたんだよ!
すいません…それより今は蓮鬼様が行こうとしている場所までの案内の方が大切かと…
確かに…後でちゃんと教えてもらうぞ?
よし!それじゃー行くぞ!セラフィス!
はい!
そう言うと蓮鬼はセラフィスの指示を受けながら放送室まで走っていった。
ーーー
そこの分かれ道を右に回って下さい!
オッケー!
蓮鬼は走りながら右に曲がると目の前にある扉を全力で開けた。
「隊長さん!」
部屋は薄暗く、破れた画面からの光だけが辺りを照らしていた。蓮鬼はすぐに隊長の場所を見つけた。放送マイクが置かれている場所のすぐ下の棚にすがるように力なく倒れ隊長は片手に刀を持ったまま目を瞑る隊長の姿があった。
「誰にやられたんですか!」
「れ…蓮鬼殿?何故ここに?がはっ!ゲホッゲホッ!」
隊長は口から血を吐いた。
「何処を殺られたんですか!」
隊長は空いている左手で腹を指差した。
「お腹ですね!ちょっと待って下さい!服を破りますがいいですか!」
コクコクと頷く隊長を見ると蓮鬼はすぐに腹部の部分の服を破ると《ライト》の魔法を使い更に部屋を明るくした。
そして傷口を見た瞬間、蓮鬼の動きが止まった。
「銃で撃たれた跡?」
そこには、2この穴から血が流れ出していた。
今回も読んで頂きありがとうございます。
次回は明後日に出しますので是非読んで頂ければ幸いです。
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