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再会

次まで話し合いです。

フェンリルの蹴りを三叉の矛で止める1人の男がいた。

フェンリルはその男の顔を見た時1つの名前が口からこぼれ落ちた。


《ポルセドン…?》


そう言うと男が口を開いた。


「久しぶりだな!フェンリル!600年ぶりか!」


そう言うと男は矛を下ろすとフェンリルの肩を叩いた。

フェンリルは困惑の表情を浮かべている。


《何故お前が?お前はあの時死んだはず…》


「ふっ!確かにあの時は死んだよ…だが、俺は神だぞ?お前と違って時が経てば再び蘇る事が出来るのだ」


《なるほど…》


そう言うとフェンリルは足を下ろすとポルセドンに握手をした。


《本当に久しぶりだな…》


「ああ、そうだな…」


数秒間の沈黙の後、2人は握手をやめるとすぐに話し出した。


「それで?何があったんだ?ここで」


《ああ、その事か。それはだな…》


とフェンリルはさっきあった事をポルセドンに話し出した。


数分後、フェンリルが話し終わるとポルセドンは静かにゆっくりと礼をした。


「それは、私の責任だな…すまなかった。

貴様に無礼な態度をとったものはどこにいる?すぐに捕まえ、海の神殿の牢獄にぶち込んでおこう」


《ああ、その事なら大丈夫だ。

すでに、自然の檻の中にいるよ》


そう言うとフェンリルは上に手を上げた。

ポルセドンはそれを見ると笑いながら


「貴様が切れた時点でその者が生きているなんて…

珍しいな、お前が殺さないなんて…」


《我も我慢と言うものを覚えたのさ!》


「今頃かよ…まぁここで話すのもなんだ、

海の神殿で話をしよう」


《そうだな…ここでは民衆どもの目線がいちいち気になるからな》


そう言うとポルセドンは一度頷くと再び水の柱になると空高く飛んでいった。

フェンリルはそれについて行くように魔法で浮くとついていった。



「俺達は…どうするんだ?」


「ビクトリアについて行くしかあるまい…」


そう言うと蓮鬼とジークは騒然としている民衆を後にビクトリア達がいる場所まで戻っていった。

ちなみにちゃんとビクトリアには叱られました!


ーーー


1時間後。


「でか!ここが海の神殿か…」


蓮鬼の目の前、そこにはまずどこまでも続く城壁が立っていた。目の前にある門の先には白色の巨大な柱が両脇に数十本並ぶ道があり、その先には白と青を基調に金で装飾がされた巨大な城が立っていた。


ビクトリアは門に手を当てると、手を置いた所から光が出た。

その光は門の柱がまるで道のように進んでいく。枝分かれを繰り返しながら進んでいった光は門の端っこに来た瞬間、門全体がほのかな光を発しながら開いていった。


「今のは?」


「ん?ああ、あの光の事だね?

あれは私の魔力さ!この門は父さんが許した者、またわ、その親族が許した者しか入れないようにちょっとした仕掛けが組まれてるのさ」


「なるほど…つまり、事前に登録か何かされた魔力じゃないと開かないのか?」


「そう言う事!それじゃー、進むよ?」


そう言うとビクトリア、ミランダ、蓮鬼、ジーク、船員の順で門を抜け、柱が連なる道を超え、場内に入っていった。

またまた、ちなみに門の衛兵さんはビクトリアの友達と言うったらすぐに「そうでしたか!申し訳ありませんでした!」と謝りながら入らせてくれました。

正直、無用心すぎ!とツッコミたくなりました。



場内は少し暗く、冷たかった。


「ここ…少し寒くないか?」


「そうか?私にはこれが普通だったから外の方が暑いくらいだよ」


「私は何も感じないが?」


(ダメだ。こいつらにはちょっとだけ常識が足りないのを忘れていた…)


「いや、何でもない…」


「そうかい?なら、進むよ」


ビクトリアはそのまま進んでいった。

何個か扉を通り抜けると今までで一番大きな扉が蓮鬼の目の前に現れた。


(うわ〜。なんか魔王城みたい。行った事ないけど…)


などと考えていると、ビクトリアが一歩前に出ると扉はその大きさからは考えられないほど静かに、スムーズに開いた。

その先には黒曜石で作られた長い机と木製の椅子がこれまた、たくさん並んでいた。

机の一番奥には背の高い椅子があり、そこには先程の男、ポルセドンが座っていた。


手前の一番近くの席には多分フェンリルが座っているのだろう。


そう考えているとポルセドンと呼ばれた男は蓮鬼たちに向かってじゃべりかけて来た。


「さあ、席につくがいい…我が娘とその友達よ」


そう言うとビクトリアと数名の船員達は皆座り出した。

蓮鬼とジークはフェンリルに一番近い席に座った。

姫は船に残してきた。もしもの事を考えて、ちゃんと3人にも注意するように言うっておいた。

全員が席に座ったのを確認するとポルセドンは何処からともかく鈴を取り出すとそれを鳴らす。

次の瞬間、全員の目の前に料理が現れた。

(銀色の皿にのった魚料理)


全員が困惑の表情を浮かべているとポルセドンニヤリと笑い、


「話し合いとは、食事の時にするものだろ?」


そう言うともくもくと1人、食べだしたポルセドンだった。

いや、俺の横に2人いたよ…

まぁ2人の存在は今は忘れてまた、面倒な事が起こる予感しか蓮鬼にはなかった。



ええ、そうですよ!ポルセドンはポセ○○ンからとりましたよ!何が悪いんですか!

え?ダサい?とこがダサいんですか!


とまぁ茶番は置いといて今回も読んで頂きありがとうございます!

次回は明日の昼か夕方に出しますので是非読んで頂ければ幸いです!

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