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コロッセオ・後

今回は今までで一番長いです!


蓮鬼は歩きながら全神経を武蔵に向けていた。


(隙がないな…)


蓮鬼は武蔵がどんな攻撃をし、どこをついて来るか、そんな事を考えながら「三日月」を鞘から抜く。

武蔵は蓮鬼が刀を抜くのと同時に刀を抜いた。

蓮鬼は歩きながら静かに


「雷鋼流一の構え・雷」


と言うった。すると刀に雷がまとわりいた。


以前武蔵に変化はない。


(試すか)


そう言うと蓮鬼は走り出した。

一気に距離を詰めると武蔵の目の前でジャンプし、上段からの攻撃をした。


武蔵はそれを足を一歩後ろに引くと刀を横にし止めた。

蓮鬼は上段からの一撃をかますと左に滑らせ

横腹まで刀が降りると右にはらったが武蔵は刀を縦にする事で止めた。

そんな攻防を数分間やり続けた。


ーー


(電撃がきいてない?いや、体には少しずつ負担がかかっているはずだ…やってみるか…)


(まずいな、予想以上に電撃のダメージが多い、ここら辺で一度使うか…)


ーー


蓮鬼は何の技を使うか考えていると武蔵が初めて、もう一本の刀に手を置いたのが目に入った。


「っ!」


蓮鬼は武蔵が刀を抜く前に後ろに一気に跳躍したが武蔵は蓮鬼が後ろに飛ぶと同時に前に飛んだ。


「何だと!」


あまりの驚きに驚愕を隠せない蓮鬼に、武蔵は刀を抜いた。

刀身には黒い炎の様な物がついていた。


(何だあれは?セラフィス!何だあれは!)


(蓮鬼様、あれは多分ヘルファイアだと思います)


(ヘルファイア…地獄の炎か!)


(その通りです。能力は…)


セラフィスがそう言うおうとした瞬間、武蔵がその刀を振るった。

すると、ヘルファイアの斬撃型をした物が飛んできた。

蓮鬼は焦りながらそれを止めた瞬間、斬撃は止めたものの炎が刀をすり抜け、蓮鬼の体に達した。

その瞬間肌が焼ける程の痛みが全身に伝わった。


「ぐはっ‼︎‼︎」


蓮鬼の体にヘルファイアはすでに消えているが、体に残ったダメージ量は想像以上のものだった。

後ろに三歩ほど行くと蓮鬼は片足をついた。


「くそが!地獄の炎か!」


「よく分かったな…だが、分かった所でこの炎を止める手段はどこにもないぞ?」


そう言うと次は三枚の地獄の炎の斬撃を生み出した。

蓮鬼はそれに対し雷が乗った斬撃を放った。

二種類の斬撃はぶつかり合うと消えた。


「撃ち合いか…おもしろい」


そう言うと武蔵は複数枚の斬撃を蓮鬼むがけ放った。

蓮鬼は能力を解放するとそれを全力で止めた。

数分間の攻防が始まった。


(蓮鬼様!こちらの方が手数では勝ってます!一気に畳みかけましょう!)


(だが、奴もまだ余裕がある、だが俺はすでにダメージをおってしまった)


蓮鬼は一瞬だけ自分の服装を見る。

そこには、ボロボロになった、銀の鎧と穴が所どころに空いた袴の姿があった。


(多分、一撃でも食らえばあれヤバイよなー…地獄の炎とか、ハァ…一か八かやってみるか…)


その時、蓮鬼はある事に気付いた。


(あれ?俺今、あまり見てないくて刀振るってるのに武蔵の攻撃防げてる)


(蓮鬼様、言うの忘れてました。

蓮鬼様の能力に未来予知と言う能力が追加されました)


(……ちなみにどんな能力?)


(はい。未来予知とは自分が見ている相手のみ、どんな事をして来るかを頭の中で見る事が出来る能力です)


(は…?それ、完璧にチート能力じゃん!

それ早く言うってくれよ!)


そう言うと蓮鬼は頭に集中する。

すると自分は相手の事を見ているだけなのにまるで、もう1つの目がある様に映像が流れてきた。


(これ使ったら、俺死なねえじゃん!

俺無敵だ!)


そう言うと蓮鬼は斬撃を撃つのを止めると斬撃の雨の中を走っていった。


ーーー


「なぜ当たらない‼︎」


武蔵は焦っていた、昔、ある戦いで仲間に裏切られた時と同じくらいに焦っていた。


「喰らうがいい!《デス・ファイア》‼︎」


十時の形をした先ほどの3倍の大きさの斬撃が飛んでいった。

蓮鬼は多数斬撃で破壊しようとするが全て燃え尽きてしまい、意味をなさなかった。


「その炎に飲まれて灰になるがいい!」


「なるわけ…ないだろ!」


そう言うと蓮鬼は刀を前に突き立てると


「意思ある雷を見たことはあるか?」


「ないな…」


「見て驚け!《ドラゴン・ライトニング》‼︎」


すると、刀の周りにぐるぐると巻きつ雷が出来るとそれは一気にでかくなっていき、1匹の龍が現れた。

龍は一度蓮鬼を向くと《ヘルファイア》めがけ飛んでいった。


(なるほど…《ヘルファイア》とぶつけるつもりか…考えたな…)


武蔵は再び刀を構えると《ヘルファイア》を作るために魔力をため出した。

だが、龍は《ヘルファイア》を避けると武蔵に向かって飛んでいった。


(しまった‼︎奴が追い込まれていると感じがいしてしまった‼︎)


武蔵は飛んでくる龍向かって今溜まっているヘルファイアを放射状に飛ばした。

だが、龍はそれをも軽々と超えた。


「くそー!」


武蔵は刀を龍めがけ振り落とした。

その瞬間、刀を伝って信じられないほどの電流が武蔵の体に流れてきた。

だが、それだけでは終わらない。

武蔵が両膝をついた瞬間切ったはずの龍が武蔵の体を突き抜けたのだった。


「カハ!」


武蔵は倒れる前に地面に刀を突きつけ、倒れるのを防いだ。

薄れゆく意識の中で何とか《ヘルファイア》を放った方向を見る。

壁には十時の跡が大きく残り、あたり一面を砂埃がまっていた。


「やっ…たか?」


武蔵がそう言うった瞬間、砂埃が斬られ、そこから1つの人影が現れた。


(おいおい…どんだけだよ…)


武蔵はそれだけ思うと地面に倒れた。


ーーー


蓮鬼が《ライトニング・ドラゴン》を放った後の話。

どうして、蓮鬼が生きていたのか。


「よし!《何とかライトニング・ドラゴン》を出す事に成功したぞ!後はこっちの問題だな…」


蓮鬼の目の前にはコロッセオの壁と同じくらいの十時の形をした《ヘルファイア》が迫ってきていた。


(一か八かの賭けだな…流石に未来予知でも、技を見て俺がどう動くかなんて分かんないよなー)


そう言うと蓮鬼は刀を構える。

その瞬間、セラフィスが蓮鬼に話掛けてきた。


(蓮鬼様、精神力をお使い下さい)


(神の力を?)


(はい。そうすれば何とか耐えれると思います。蓮鬼様の全魔力と私の精神力を使えば耐えれます!)


(なるほど…その手があったか…やってみる価値はあるな!ありがとうセラフィス!)


(はい!)


「それじゃー、使わせてもらうぜ‼︎セラフィスの能力‼︎」


そう言うと蓮鬼の体がほのかに光った。


「魔力障壁‼︎」


次の瞬間通常の2倍の大きさと厚さの魔力障壁が現れた。そして魔力障壁と《ヘルファイア》がぶつかった。


「うおー‼︎」


一気に後ろに押される蓮鬼。

ついに壁まできてしまった。


「やばい‼︎もう魔力が!」


(蓮鬼様‼︎後少しです‼︎頑張って下さい‼︎)


徐々に威力が落ちていく《ヘルファイア》


(このままならいけるか?)


そう思った瞬間、魔力障壁が消えた。


「なっ何で‼︎‼︎」


次の瞬間、蓮鬼の体に《ヘルファイア》が当たった。




数分後、


「いって〜…あ、あれ?俺生きてる…」


(蓮鬼様。それは、おそらく体に宿った精神力のおかげかと思います。

精神力が体に宿っていた事で蓮鬼様は瀕死の状態で生き残る事に成功したのです)


「なるほど…じゃーセラフィスのおかげか…ありがとうセラフィス!」


(いえ、たまたまですよ!

それより、この土けむりを何とかしましょう。もしかしたら、武蔵も耐えているかもしれませんよ?)


「確かに」


そう言うと蓮鬼は立ち上がった。

歩きながら刀を一振りすると風によって土けむりが散った。


「行きますか」


そう言うって蓮鬼は前を向くと丁度地面に倒れた武蔵の姿があった。


(あれ?もしかしてこれ…勝ったの?)


そんな事を考えながら蓮鬼は武蔵がいる場所まで歩いていった。


(いやー、それにしても今回はなんか凄かったな…

ヤバイっ!って時に未来予知の事を知って、さらに、自然魔法最強の雷を扱える様になって…何か武蔵に申し訳ないな…)


そんな事を思いながら武蔵との距離が後20メートルとなった瞬間、武蔵の横に西之宮が立っていた。


(いつの間に…いや、何をするつもりだ?)


さっきまで騒がしかった観客や実況も静まり返っていた。

蓮鬼は西之宮をじっと眺めるすると頭の中に最悪の光景が流れた。


「‼︎。やめろー!」


次の瞬間、西之宮は武蔵に向かって棘のついたナックルで胸を思いっきり殴った。


「ガハ‼︎」


口から血を流し、意識を失った。

蓮鬼は西之宮に向かって怒鳴った。


「貴様!何をやっている‼︎」


西之宮がこっちを向く。その顔には血が飛び散っていたが、確かに笑っていた。


「おお‼︎お主、生きておったか‼︎いやはや、まさかここまで、こいつを倒してくれるとは…まさにあっぱれ!」


そう言うと今度は武蔵を蹴った。

すでに、意識を失った武蔵はされるがままの状態だった。

西之宮はまた話始めた。


「我もまさか、ここまでやってくれるとは思いもしなかったぞ!

いつも、いつも何もせずに命令ばかりしておるこいつに、ついに復讐をする事が出来るわい‼︎」


再び殴る西之宮。

蓮鬼は耐える。


「だが…お主には感謝しかないが……ひとつだけ誤算があった……お主が生きておったことじゃ…」


「何?」


「正直、お主とあの憎たらしいジークと言う奴は異常じゃ。

他にも3人程いたがあれも、だいぶおかしい…

我らの作戦には邪魔なのじゃ…

そこで、お主には死んでもらう」


そう言うと西之宮は武蔵が使っていた刀を地面から抜く。


「さて…始めるか…」


そう言うと西之宮の後ろに巨大な黒い扉が現れた。

そこに、地獄の炎を宿す刀を扉に突き立てた。

次の瞬間、その黒い扉から空に向かって巨大な地獄の炎の柱が吹き出した。

今回も読んでいただきありがとうございます‼︎

明日ももしかしたらこれくらいの時間になるかもしれませんが読んで頂ければ嬉しいです‼︎

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