コロッセオ・中(前)
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「行くぞ!雷鋼流一の構え・雷」
そう言うと蓮鬼が両手に持つ、二本の刀から電気が吹き上がった。
周りにいた選手たちはさっきまで
「あの2人を民衆の前でボコボコにしようぜ!」
「それ乗った‼︎」
とまで言うっていたのが一瞬で止んだ。
さらに、それを見ていた観客までもが静まりかえった。
蓮鬼が構えると周りの選手たちは、一瞬で後ろに逃げた。
「ほう、あの頃より雷をうまく操れる様になった様だな!」
(ちなみにあの頃とはオリスに修行の成果として雷を操って見せた時の事です。)
「まあな」
「なら私は、」
そう言うとジークが剣を前に向けると、
剣先に赤い炎の魔力球が出来上がった。
それと同時に観客席からどよめきが起きた。
「好きだな…その技」
「これだけじゃないぞ」
「何?」
「後ろを見てみろ」
「後ろを?」
そう言うって蓮鬼が後ろを振り向く。
そこには、剣先と同じくらいの魔力球が約100個程出来ていた。
「おいおい…マジかよ…お前は一体どこまで強くなるんだよ…」
「はっはっはっ!私は何処までも強くなるぞ!
数多の火の精霊よ‼︎その力で敵を貫け‼︎
《ポインティッド・ソード》‼︎」
「いきなり⁈せこいぞ!
そう言うと蓮鬼は雷を宿した刀を再び構えると
「全てを切り裂く電雷よ!その一撃で敵を滅せ‼︎
《雷鋼流・雷鳴斬》‼︎」
数多の火のビームと複数枚の雷の刃が選手たちを襲った。
ーーー
「やっぱ、楽勝だったな」
「当たり前であろう!我はんんんーんん‼︎
なぜ、口を押さえる!」
「お前が大声で言う所だったからだよ‼︎
俺は気ままに旅がしたいの!それをお前が自分の正体をばらしたら出来ないだろうが!」
「しかしなぁ…」
その時、観客たちの盛り上がる声と共に実況の声が聞こえてきた。
《なんとー‼︎先ほどの蓮鬼選手とジーク選手以外にも他の選手たちを一撃で決めた者達いだぞ‼︎
しかも、こちらはかの東の国よりきた大日本帝国鬼軍が隊長‼︎山本武蔵選手と分隊長!西之宮選手です!
2人の決勝戦での活躍が楽しみです!
御来光のお客様へ、一言、只今リングの修復を行っています。修復にはしょうしょう…》
「だってさ、俺たちの真似しやがったな…
あいつら…」
「楽しみだな…一体どんな奴らで私の攻撃を見て挑発してくるとは…面白い」
「あぁ、楽しみだな…」
そう言うと蓮鬼とジークはコロッセオの出入り口まで歩いて行った。
ーーー
蓮鬼とジークはコロッセオを出た瞬間、
一斉にたくさんの女性に囲まれた。
「蓮鬼さま〜‼︎今夜は一緒に寝ましょ〜‼︎」
「ジークさま〜‼︎こっち向いて〜‼︎」
「蓮鬼様ー‼︎握手お願いします!」
「ジークさま〜!デートして下さい‼︎」
などなどの蓮鬼とジークに惚れた女性達が沢山現れたのだった。
「はっはっはっ!我に溺れるがいい〜‼︎」
「キャーーー‼︎ジーク様ー‼︎!」
「ちょと…待って!」
「蓮鬼様ー‼︎」
「くっ!ジーク‼︎転移してくれ‼︎」
「わかった。皆のもの!さらばだ!」
そう言うと蓮鬼とジークは転移魔法を使う事により、その場から消えた。
転移した場所は《銀の美食亭》の入り口だった。
「やはり…ここは落ち着くな…」
「うん…ここを壊すなんて…信じられないな」
そう言うと蓮鬼達は《銀の美食亭》に入っていった。
「あっ、蓮鬼さん!ジークさん!おかえり!
どうだった?試合?」
「フッ!楽勝だ!一撃だったぞ‼︎」
「え!ジークさん、そんなに強いの‼︎」
「当たり前だ。俺は昔、龍を倒した事があるんだぞ?人間なんかに負けぬ…」
「蓮鬼さんは?」
「俺も一撃だったぞ!」
「嘘つけ〜!」
「なんだと!おい、ミラ‼︎逃げるなー!」
「追いついてみろー‼︎」
「この〜!待てー!
「あっははははは!こっちーだよー」
「待てー!」
とまあ楽しく、1日目の予選は過ぎたのだった。
次と次はちょっと長くなります。
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次は明日の昼に出しますので是非読んで頂ければ嬉しいです!