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93話



 その言葉にイツキの表情がわずかにだが強張った。エリカが息を呑んだ様子も伝わってくる。ハロルドが作ったことになっている抗体薬によって人的被害は最小限に食い止められているし、LP農法という新たな収益源を得ているとはいえ、本来盛んであった林業の衰退はスメラギ領にとっては未だに頭の痛い問題だろう。

 たとえ財政的には影響がなくとも不安要素を抱えているという時点で、スメラギ領にはマイナスでしかないのだ。イツキがこれに食いつかない理由がない。


「そんなことができるのかい?……というのは愚問か。けど一体どうやって?」


 イツキの最もな疑問。これに対する回答を提示するということは、この件の黒幕を明かすことと同義である。

 すなわちユストゥスを倒すことこそがライナー達の最終的な目標として明確化されるのだ。原作であればストーリーの終盤で知ることになるラスボスの存在を今ここで伝えれば果たしてどうなるのか。

 原作の流れを変えることにはこれまで何度も葛藤し、恐怖もしてきた。そしてそれをどんどんくり返していく内にハロルドはこう思うようになっていった。

 もう取り返しがつかないところまできてしまったのではないか、と。


 クララは生存してコレットにはハロルドを恨む理由がなくなった。同時にライナーから幼馴染の仇だと敵視されることもなくなった。

 LP農法と抗体薬の提供によってスメラギ領は深刻な経済危機に陥ることはなくなり、娘のエリカを悪名高いハロルドと結婚させる必要は最早ない。

 部下を失わなかったコーディーは騎士団に見切りをつけることなく未だ所属しており、本来彼が設立するはずだった『フリエリ』はハロルドがエルの助力の下で運営している。

 そしてリーファ、フランシス、ヒューゴといったゲーム開始までハロルドと直接間接問わず因縁のなかった主人公パーティーと、予想だにしないところで関係性を築いてきた。

 ここにいるハロルド・ストークスは、もう原作のハロルド・ストークスとは完全に異なる存在として成り立っている。そして土壇場間近となったこの状況下では、それに応じた身の振り方をするのが最善なのだろう。

 だからこそハロルドは躊躇わずに告げた。


「瘴気の発生源はこれだ。これを解除すれば瘴気を止めることができる」


 そう言って取り出したのは直径十センチほどの六角形の形をした機械。コードや点滅灯が備わっていて見るからに怪しい代物だ。机に置くとゴト、という重々しい音がした。

 これを指定された場所に設置する任務の最中、いつか役に立つかもしれないと思って一個くすねておいたものである。ユストゥスにはバレている恐れもあるが、道中で紛失したと言い張っているうちに追及は止んだのでハロルドは未だに知らぬ存ぜぬで通している。完全に泥棒だった。


「これはどういう機械なんだい?」


「貴様は龍脈りゅうみゃくというものを知っているか?」


「大地を流れる気の通り道みたいなものだと記憶しているけど……」


 ハロルドの問いかけにイツキが朧げな知識でそう答える。しかしそれくらいの認識なら概ね問題はない。いわゆるパワースポット的なものである。

 ちなみに対面のライナーやコレットは龍脈がなんのことか分からないようで顔を見合わせて首を傾げていた。


「そうだ。そしてこれはその龍脈の出口である龍穴りゅうけつに設置することで大地の気、エネルギーを吸収する仕組みになっている」


 一体全体どうなっているのかは不明だが、あのユストゥスが作った物を一般人が理解するなんて到底不可能な話だ。とりあえずそういうものだと納得するしかない。

 それにこの世界では気だのなんだのという不思議なエネルギーはハロルドがいた元の世界より身近なものなので妄言だと切って捨てられることもないだろう。


「よく分かんないんだけど、そうするとどうなるんだ?」


「大地を流れる気は人間で言う血液のようなものだ。ライナー、たとえば貴様の二の腕にロープをきつく巻いたらどうなる?」


「血が止まる!」


「ああ。そして血が通わなくなった腕は壊死して腐り落ちる」


 その言葉に場が静まり返った。ほとんどの人間がハロルドの言わんとしていることを察したのだろう。

 事態の深刻さをはっきりとさせるためにもハロルドは説明を続ける。


「龍穴を堰き止めることで大地にも同じような現象が起こる。瘴気は言わば腐った血液、気の淀みだ」


「気の淀み……」


「それを大量に摂取することで淀みが体内の気と混ざり合い変調をきたす、というわけだ」


 原作ではそういう設定だった。それに対する抗体薬も効果があるという点から考えてもこの原理はここでも通用するだろう。

 積年の難題に対する答えを得てイツキはさぞ喜ぶか、と思いきやそうではなかった。むしろより険しい表情になっている。


「……ハロルド、淀みが気と混ざり合った人間を治療する術はあるのかい?」


「簡単な話だ。この装置を解除してやれば堰き止められている気が溢れ出す。それを取り込めば改善するだろう」


「本当かい!?」


 険しさから一転、興奮して破顔するイツキ。何よりも領民の暮らしを最優先で憂慮する辺りはやはりスメラギの人間だった。隣のエリカも気持ちを静めるように深い呼吸をくり返していた。

 原作では装置を解除すると溜められていた気が噴き出し、薄緑色の粒子がスメラギの領地に降り注ぐ。それを瘴気におかされた患者が吸い込むと見る間に回復するという描写があったのだ。

 ユストゥスはその溜め込んだ気を利用しようとしていたが、スメラギ領を始めいくつかの場所の装置を破壊されて、結果不十分なエネルギーで計画に踏み切って不完全な成果を得ることになる。つまりここでしっかり瘴気の問題を解決しておくのがラスボス戦で効いてくるのだ。


「山のどこか、龍穴に設置されているこの装置を解除すれば龍脈の流れは正常に戻り瘴気も消え失せる。ついでに領民も助かるだろう。いいか?破壊ではなく解除だ」


「念を押すな。もし破壊したらどうなるんだ?」


「堰き止められている莫大な気が暴走して辺り一面を吹き飛ばす」


「大事じゃないか!!」


 フランシスが大袈裟なリアクションを見せるが、残りの人間も一様に顔を強張らせていた。

 まあ失敗したらここら一帯吹き飛びますと言われればそんな反応になるのも仕方ないのかもしれない。


「喚くな。正しい手順で解除すればそれで済む話だ」


「な、なんだ。驚かせるなよ……」


「ハロルド様は解除の手順を知っているんですね!」


「知らん」


 胸を撫でおろすライナーと、期待の眼差しを向けてくるコレットが凍りついた。一気に場の空気が重くなる。


「知らんって……じゃあどうすんだよ?製作者でも呼んでくるのか?」


「この事態を作った張本人が呼ばれて解除するわけないだろう。バカか貴様は」


「ご、ごもっともで……」


 ついつい反射でヒューゴを罵倒してしまう。言われたヒューゴも縮こまる。

 会話は避けようとしていたのに思わず口が開いてしまった。まあここまでベラベラと喋っている時点で隠し通せる見込みはどんどん下がっている気がしてならないのだが。


「なら一から解決策を探るしかないか。となるとまずはその装置の構造を調べるところから……」


「その必要はない」


「……どういうことかな?」


 ハロルドは机に置いた機械を掴むと、それを右隣のリーファに軽く放り投げる。リーファはそれを両手でキャッチした。


「コイツが解除する」


「彼女が?」


「ええ、そうよ。何か問題?」


 リーファがやや挑発気味な声色と笑みをイツキに向ける。言うまでもなく「見た目が小さいからって舐めないでよね」という意思表示だ。

 リーファは原作では初めて触るマシンのシステムを操作したり、簡単な機械をちゃちゃっと自作する場面もあるほど機械工学や電子工学にも精通している。ユストゥスがおかしすぎるせいで霞んでいるが、彼女も彼女で相当の天才なのだ。

 ここにくるまでに装置を渡し、その構造や解除方法について把握してもらっている。本人曰く「やってやるわよ」とのことなので大丈夫だろう。


「そういうわけだ。リーファの準備が整い次第装置の解除を行う」


「俺も行くぜ!」


「わ、私も……!」


「二人が行くなら俺もついてくしかねぇな」


 早速三人が同行の意思を示す。それに続いたのはフランシスだった。


「まあここまで聞いたら引き下がるわけにはいかないね」


「フラン……」


「親友の窮地に立ち上がらないなんて王家の血が泣いてしまうさ」


「……ありがとう。よし、僕も――」


「ダメだ」「いけません」


 参加表明をしようとしたイツキの言葉をハロルドとエリカが同時に遮る。

 当然だ。原作ではこのイベントにイツキが登場しないというのもあるが、それ以前に彼はスメラギ家の次期当主なのだ。万が一失敗すれば命が失われるような危険に関わらせるわけにはいかない。

 恐らくエリカとしてもそう考えて制止したのだろう。


「いや、だけど……」


「立場を考えろ」


「お兄様は万が一に備えて避難をするべきではないですか?」


「この一大事にスメラギの者が無関係でいるわけにはいかない」


「ならば私が行きます。構いませんよね?ハロルド様」


「俺に聞くな。その程度、自分で判断しろ」


「というわけです。お兄様はお控えください」


 二人から言葉を畳みかけられて反論する前に話が進む。相性は悪いはずなのに意図が合致していると驚くほど息が合う。

 冷静に考えればエリカが行くのもダメだろうとは思うがきてくれるなら都合がいい。

 その後ハロルド、エリカ、イツキの三人で喧々諤々と言い合うが、二対一の戦いの末、結局イツキが折れた。

 こうして装置の解除に赴くメンバーが決まったところで不意にフランシスが尋ねてくる。


「ところでハロルド。その装置やら解決方法はどこから仕入れてきたんだ?」


 やはりそこをスルーしてくれはしなかった。自然とハロルドに視線が集まる。

 まあ打ち明けるならいいタイミングだろうと口を開いた。


「身近な人間が犯人だからな」


「なに?」


「ユストゥス・フロイント。奴が瘴気を生み出した黒幕だ」


「そんな!フロイント博士は君の身柄を保護してくれた人じゃないか!」


「表向きはな。実情は俺を手駒として利用するために付け入っただけだろう」


「……事情の説明はしてもらえるのかい?」


「ふん。聞きたければ教えてやる」


 さて、どこから話したものか、とハロルドは思案する。事の始まりとなればやはりあそこからだろうか。




  ◇




 エリカは嫌な汗をかいていた。その原因はハロルドとコレットの二人が自分の前で居合わせていることだった。

 どちらか一人ならば問題はない。コレットとの再会は予想していた形とは違うものの喜ばしいことだし、ハロルドの突然の来訪も顔に出すことはしないけれど心が躍るような出来事である。

 しかしこれが同時に起こるとなるとそんな舞い上がったようなことは言っていられない。


 八年前から続く嘘と勘違いで塗り固められた関係。

 コレットとその母親を殺したとエリカに嘘をつき、それが信じられていると勘違いしているハロルド。

 ハロルドが嘘をついていることを知っていながら、彼の意思を尊重して騙された振りをしているエリカ。

 ハロルドとエリカの仲を表面上険悪足らしめている根本の嘘の標的にされていて、かつそんな二人の微妙な関係性を理解していないコレット。


 恐らくこの状況を誰より正しく認識しているのは自分だろうとエリカは考える。それ故に軽挙には出られない。三者三様に秘めておかなければいけないものがあり、完全に三竦みの状況である。

 そうして尻込みしている内に、コレットがエリカとは友達であるという事実を暴露してしまった。

 コレットに非はない。再会したら友達になろうと提案したのはエリカの方であり、むしろ五年前の約束をまだ覚えていてくれた嬉しさだってある。

 だが、どうしてよりにもよってこのタイミングなのだろうか。


 コレットの言葉を否定するわけにはいかず、まずはしっかりと友達だということは認めた。ここで知らん顔をするほどエリカは人情の薄い人間には徹しきれなかった。

 人生では初めて感じる種類の胃の痛み。この時間が長く続くのは体にも心にもよくなさそうである。


 しかし話し合いが進んでいくと徐々にそんなことを気にする余裕もなくなっていった。

 唐突に知らされた瘴気にあてられた患者の治療方法と、瘴気問題の解決方法。どちらも手が出るほどに求めていた情報。

 そして何より、ハロルドの口から語られる彼自身の過去。あのハロルドが真実を洗いざらい告白してくれるとは思えないが、わずかでも彼が何を考えて行動しているのか知りたかった。


「まずは五年前。ベルティスの森で起きた戦いは覚えているな?」


 ハロルドは淡々と語り出す。その口火はエリカにとっても忘れることはできない一件だった。


「帝国軍が攻め入り騎士団と星詠ステラ族に多数の死傷者を出した争いだったか?確かハロルドが帝国軍のスパイだという容疑をかけられた」


 そう答えたのはフランシス。

 当時はかなり騒がれたので彼も事のあらましは知っていたようだ。ただしそれは民衆に対して印象操作が施された情報だ。


「それは正しくないけどね。ハロルドは帝国軍が侵攻してくるという情報を事前に掴み、それを阻止するためにベルティスの森へ乗り込んだんだ」


「そんなことはどうでもいい」


「いいわけないだろう。おかげであんな大怪我をしたというのに」


「かすり傷だ」


「魔法で肩に風穴を空けられて一週間も意識不明に陥るほどの重症をかすり傷とは言わない」


「だ、大丈夫だったんですか……?」


「今ここにいるんだから大丈夫に決まっている。話を進めるぞ」


 ハロルドが余計な情報をばらされて苛立っているのが分かる。

 イツキはあの件を境にしてハロルドの無茶や無謀を極力止めようと躍起になっている節がある。エリカ同様、イツキもあの戦いでハロルドを失っていたかもしれないという恐怖を嫌というほど味わったのだ。

 以降、ハロルドが不機嫌になるのを承知で諫めるようになった。しかし残念ながら効果は薄い。


「あの戦いで俺は帝国軍の少将を打倒し、捕縛に多大な尽力をしてやった。その結果が帝国軍の間諜容疑で拘束。二週間後には処刑の判決が下された」


「おかしいだろ!ハロルドは戦いを止めたのに!」


 そう、あの戦いにおいて見せたハロルドの働きは本来ならば称賛に値するもので、勲章を贈与されても不思議ではない活躍だった。もしハロルドが動かなければ帝国軍の策略により騎士団と星詠族の内紛にまで発展していたかもしれないのだから。

 騎士団に本当の敵が誰なのかいち早く報せるために帝国の軍服をまとっていたという事実が足を引っ張ろうとも、刑罰に処されるようなことはあり得ない。

 なのにそれがあり得てしまった。その真相を、ついにハロルドが口にする。


「サリアン帝国の侵略。あれを手引きしたのがハリソンという男で、ソイツを傀儡にしているのがユストゥスだ」


「……つまり、あの戦いを引き起こした真犯人は……」


 衝撃と怒りで、エリカの言葉が微かに震える。

 対してハロルドはどこまでも無感情に言葉を続けた。


「ああ、そうだ。加えてユストゥスは審議所に手を回し処刑という判決を下すように仕向け、地下牢に繋がれた俺の前に満を持して現れた。そしてこう口にした。『座して死を待つのを良しとしないのならこちらへ来い』とな」


 なんという脅迫。自分で窮地に追い込みながら、救いの手もまた自分で差し伸べる。悪辣この上ない。

 見ればイツキやライナーはユストゥスという男に怒りを、コレットやヒューゴは理不尽な目に遭ったハロルドへの憐情れんじょうを抱いたような表情だった。


「アイツの片棒を担がされるのは癪に障ったがユストゥスの腹を探るにはいい機会だった。その過程で知り得たものの一つがソレだ」


「……フロイント博士はなぜそんなことを?」


「国の上層部を取り込んで何か計画しているようだな。ベルティスの森の戦いも、龍脈を流れるエネルギーを吸収するのもその一環だろう。星詠族を捕縛して人体実験を行うような狂人の真意など量りたくもない」


「人体実験って、まさかそのために戦いを起こしたというのか!?」


「混乱に乗じて連れ去るにはちょうど良かったんだろう」


「くそ!ハロルド、連れ去られた人達は無事なのか!?」


「……連れ出したのは二人だけだ。どちらも無事とは言い難いがな」


「っく!」


 フランシスが悔しげに顔を歪めて机を叩く。そうしなければやり場のない怒りをどこへぶつければいいのか分からなかったのだろう。

 ヒューゴも「まさか……」とだけ呟いて口を噤んだ。彼も今の言葉の中に何か思い当たることがあったのかもしれない。

 沈痛な空気が部屋の中を支配する。隅で控えているユノでさえ俯き、膝の上で拳を強く握りしめていた。そんな中でハロルドだけは調子を崩さない。


「それから、ライナー」


「お、おう」


「貴様が奪われた剣だがな、盗むように指示を出しているのはハリソンだ。そしてその後ろには当然ユストゥスがいる」


「なんだよ、それ……じゃあハロルドが死にかけたのも、父さんや母さんが怪我したのも、何の罪もない人達が傷付いたのも、スメラギの人達が苦しんでるのも、全部そのユストゥスって奴の仕業なのかよ!」


「俺が把握している限りではな」


「許せねぇ!俺がソイツをぶっ飛ばしてやる!」


 気炎を吐くライナー。その想いはエリカも、いや、ここにいる全員が同じかもしれない。

 細かく見ればそれぞれの怒りの矛先は違うだろう。しかしその中に一つだけ共通しているものがあった。

 それは、よくもハロルドを苦しめてくれたな、という憤怒の炎。未だかつてこれほどまでに強い負の感情を抱いたことなどエリカはなかった。


「やれるものならやってみろ。そのためにはまず瘴気の問題を解決しなければ話にならないが」


 それは「おう」であったり「はい」であったり、はたまた「もちろんよ」だったりとてんでバラバラな返事ではあったが、そのどれもが力強い肯定を示すものだった。

 当然その中にエリカの声が含まれているのは言うまでもないことである。




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― 新着の感想 ―
[良い点] ゲームのメインキャラが集結して最後の敵が語られる 熱い展開がいいね! ハロルドが味方キャラなのも胸熱
[一言] あくまでも「原作ゲーム知識を基にしたハロルドの解釈」なんだよね、コレ。 ユストゥス本人やハリソンに事実確認したワケじゃないから。
[気になる点] 61話でのユストゥス独白では手を回すどころか死刑判決は初耳の反応だったけど、誤字かミスリードか伏線かハロルドの勘違いか…
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