表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/43

断片|最後のメモ

【村の中央、石の下から発見された焼け焦げたメモ帳より】


 やっとでれた


 あそこはきけん たましい 先生のおかげ




 でも 火の音が 近い。 先生が 燃えてる。

 でも 歩いてくる。

 息が 焼けてるのに。

 鉈 持ってる。

 血が 手から 落ちてる。




 「梓さん!」って 聞こえた。 清音 いる。

 肉の波が うねってた。

 赤く光って 触手みたいだった。


 先生 中に 入ってきた。 熱い。 皮が焦げるにおい。

 それでも 止まらなかった。




 「離れろ」 「二人を」

 聞こえた。


 刃の音。

 肉が裂ける音。


 黒い液。 血じゃない。

 鉄の匂い。




 清音が 倒れた。 まだ 息してる。

 でも にくゑが 離さない。




 先生の白衣 焦げてる。 体も 赤い。

 それでも 鉈 振ってる。

 何度も 何度も。


 「医者なのに」 「人を殺しても」


 先生――なにかいってる――


 泣きながら 叫んでた。




 刃が 入った。 音が 変わった。

 光が 走った。

 地面が 揺れた。




 清音が 笑った。 涙 出てた。

 先生が 倒れておきない


 せんせい ありがとう


 手が 震えてる。 火が 近い。


 清音の手 まだ温かい。


 にくゑの声 もう 聞こえない。 村が 燃えてる。

 人が 笑ってる。

 空も 赤い。




 ――先生

 ――清音




(この後は焦げていて判別できない)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ