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妻がいなくなった日 妻の友達視点

朝目覚めたら、白湯を飲む。


これはニュースかなんかでいいといっていた気がするからだ。


次に野菜たっぷりのサラダを食べる。


本当は卵は食べたいけどお腹がきになるから仕方がない。


最後にカタカタとコンピューターでメールの内容を返信する。


私の朝のルーティーンはこんな感じだ。


どうだい?とってもセレブみたいだろう。


しかしそんな私にも欠点が一つある。


それは友達がいないということだ。


いや、それだと語弊があるな。


正確には、居たがいなくなったという方が正しい。


私には親しい友人と呼べる人が一人いた。


その人はとても強く優しい人だった。


また、私なんかとは比べ物にならないくらいきれいな人であった。


私のルーティンもその人の絵空事にすぎない。


しかし、その人は10年前を境にパッタリと連絡がとれなくなってしまった。


その人のパートナーに連絡をとっても”知らない”の一言で切り捨てられた。


信じられるかい。


自分の大切な人がいなくなって、知らないだけで済ませられる人がこの世に何人いるのだろうか。


私だったら必死に探す。


そんな事を考えていると私の耳にあるニュースがふと流れてきた。


『続報です。いちあ村で発見された変死体は女性のようです。警察は身元の特定を行っており——」


「いちあ村で、、、?」


いちあ村、それは森林浴で有名だと彼女がいっていた気がする。


それに、彼女がパートナーと共に旅行に行くともいっていたような、、、


はっ、まさかな。


流石にそんなことは、、、


私の頭の中には最悪の想像が膨らんで蝕んでいった。


それを考えることを止めることはできなさそうなほど急激に膨らんでいったとき、最後に考えついたのは私が最も恐れている答えだった。


私は考えることを放棄しようとした。


しかし、そんな愚かな真似はできそうになかった。


そのためこの考えが愚言な妄想だということを証明するために行動することにした。


——私は知らなかった。


この事態は、私が想像する何倍も大きな事柄だということに、、、

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