きっと永遠の協力関係
それから様々な敵と出会った。
あのリス以外にも、ウサギ、ヘビ、などなど。
難なく倒すことはできたが……
少し1人だと心もとないな、。
そう考えながら森を歩いていると、集団と遭遇した。
どっしりとした体躯に髭を生やした、威圧感のある男性。
ちょっと怖い。
先端に綺麗な水晶が付けられている、杖を持ち、僧侶のような服を身にまとった女性。
身長は…140cmくらいだろうか。夜空のような色の髪の少年。
以上、この3人で行動しているようだ。
「こんにちはー!!僕、ーーーーって言います!」
「私はーーーです。」
「俺はーーーーだ。よろしくな。」
ん??
「ちょ、、ちょっと待って??」
疑問を浮かべた目でこちらを見てくる。
「名前……もう一回言ってもらっていいですか?
聞き取れなくて。」
「全然いいですよー!!僕はーーーです!」
少年に続いて2人も言ってくれる。
やはり名前だけ聞き取れない。
それから、何回か会話を重ねた。
質問かにも嫌な顔ひとつせずに答えてくれた。
いい人たちだな。
出会い頭に殺しかかりにきたあいつとか。
格上相手に最弱攻撃をくらわせようとする部下とか。
今まで会ったのはそんな奴らばかりだから比較対象は良くないのかもしれない。
やはり名前は聞き取れないのだが……。
そんな人たちだからこそ提案したかった。
しばらく一緒に行動してくれないか、
そんな提案を快く引き受けてくれた。
「いいですよ!少しの間一緒に集団組みましょ!」
「これからよろしくな。」
若干の疑問は残るものの、俺___カイは仲間を手に入れることに成功したのだった。
握手をするとき、舌打ちが聞こえたのはきっと気のせいなのだろう。