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いじめから始める異世界生活

作者: uho_115

「痛い。」

 身体だけじゃなく、心もそう叫んでいる。だが、これはいつものことだ。今日も独り耐え、家族の元に辿り着いた。

「おかえり、タツヤ!」

「ただいま。」

 家では笑顔が引き攣ることはない。

「今日は学校楽しかった?」

「…うん。」

「何かあったの?」

「うん、実は…」

 僕は母親に全てを打ち明けた。そう、僕は昔からいじめられていたのだ。

「頑張ってたんだね。辛かったわね。こっちにおいで。」

「母さん…」

 僕は母の胸の中で泣きじゃくった。こんなに泣いたのはいつ以来だろうか。数時間涙を流し、僕は泣き疲れて寝てしまった。

 

*「…ヤさん。タツヤさん。」

 ふと女の子の声が聞こえてきた。

*「あなたの力を貸してほしいです。」

「なんだよ、どうなってんだこれ…」

*「あなたは3人目の転生者として選ばれました。」

「て、転生?なんの話だ?」

*「それでは、この世界のこと頼みましたよ!」

「おい、質問に答えろって!」

返答がない。夢だったのかな?僕は恐る恐る目を開けた。


「おーい!こいつやっと目を覚ましたぞ!」

「我が城下町の中心部で呑気に寝やがって!」

 僕の周りが騒がしい。これは本当に転生したのか…。

「まさかな。」

「貴様、何を笑っている!」

「おい、こいつぁ最弱のズーシュ族じゃねぇか?」

 最弱?ズーシュ族?なんのことだかさっぱりだ。

「とりあえず、こいつ連れて行こうぜ」

「ああ、そうだな。」

「おい、何をすんだよ!」

「最弱族は牢獄へ直行だぁー!」

僕は牢獄へ連れて行かれた。


 牢獄の中は薄暗く、あまりにも不気味だった。

「新入りか。」

「ガキが入ってきやがったか。」

そんな言葉が飛び交った。なんだこいつら。

「お世話になります。」

「うぇーい!」

「こいつら、意外と良いやつだな。」


end


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