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僕の名前は結城 翔斗。
つい先日この世界に転生したばかりの初心者だ。
この世界は慣れない事だらけだったけど、まさか、自分の家がこんな豪邸だったとは思わなかったよ。
「しょうちゃん、お姉ちゃんたち帰ってくる前にお風呂入っちゃいましょ♡」
「うん?」
「ほら、お洋服脱いで?」
「いや、一人で入れるんだけど、、、」
というかそもそも、この世界の常識的に考えて母親が息子の入浴に侵入することなんてありえるのか?
前の世界的に、、、いや、考えないようにしよう。
とにかく、僕だってもう年ごろの男子だ。
母親と一緒に入浴は、何としてでも回避しなければならないイベントだ。
「そんな、、、ママと入ろ?」
「え、、っと、、、」
ママが涙目で見つめてきて、たじろっていると玄関のドアが開いた。
「えっと、二人見つめあってなにしてるの?」
「あら、おかえりなさい麻衣」
彼女は僕の姉の麻衣。
今は高校二年生で、僕の二つ上だ。
ちなみに姉はもう一人いて名前は有紗。
今高校三年生で麻衣とは違う学校に通っている。
「麻衣、助けてママが僕と一緒にお風呂に入ってこようとするんだ」
「はぁ、どこから突っ込んだらいいかわからないけどとりあえず母さんのことをママって呼ぶのはやめたほうがいいわよ。」
え、普通に無意識のうちにママって呼んでたんだが。
怖すぎる。
そういえば、この言い方するようになったのもママもとい母さんの教育のせいだな。
「それと、母さんはどうしてこうなってるのかリビングでじっくり話してくれるわよね?」
「うぅ、でも、、、」
「ん?」
「わかったわよぅ、、、」
こうして救世主はしょんぼりとした母を連れて行ってくれた。
ようやくゆっくりできる一人の時間を堪能するとしよう。
今回は少し長くできました。
今後もこうできればいいんですけどね。
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