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そしてついに退院の日。
病院の玄関にはたくさんの看護婦さんやお医者さん。
中には女性の患者さんもいて、盛大な見送りとなっていた。
「それでは、皆さん本当にお世話になりました。ありがとうございました。」
僕がそういうと、耐性のない何人かは鼻血をだして倒れたり、耐性がある程度ある人でも僕に抱き着こうとしてくる。
「いいのよ、私たちも結城くんのようなやさしい男の子をお世話できてうれしかったの」
「そうよ、私たちの日々の癒しになってくれて助かったわ」
「私も、夜の癒しに助かってたわ」
なるほど、迷惑かけてただけじゃないならよかった(棒)
「それに、ずっといてくれてもよかったのよ」
「今からでも考え直してくれないかしら?」
「何度も言いましたが、それはできません。皆さんには十分お世話になりました。それに、マm、、お母さんにこれ以上心配かけるわけにもいきませんので」
「しょうちゃん、なんていい子なの、それにママって呼ぼうとして恥ずかしがってるのもかわいい」
「くっならば仕方ありません。退院を認めましょう、しかし代わりに私たち全員に感謝のしるしを示してはくれませんか?」
「感謝のしるしとは?」
「子供ですね」
「あ、無理です。」
「むっ、では子孫です」
「変わってないじゃないですか」
「じゃあ、結婚です」
「なにが、じゃあ、なのか分かりませんが無理です」
「そんな!、、、、キスで(ボソッ」
「え?なんて言いました?」
「キス!キスです!ここにいる全員にキスしてください!」
看護婦さんの魂の叫びにより僕はキスをして回ることになったのだった。